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第16話 愛を謳って・1

久しく放置しておりました。申し訳ありません〜〜!!今回からしばらくクイーンとリアンがメインの話になります☆それでは、長らくお待たせいたしました!!

 ここは、例のリアンの離れ。


「こんにちは〜」

 そこを訪れたのは、アリス、ソウ、マスターの3人。

「いらしゃーい。どうぞ。あがって」

 今日はこのメンツでお茶会。・・・といえば聞こえがいいが。実質はそんな優雅なものではなく。ただのノロケ&愚痴大会だったりするわけなのだが・・・。


「もう、裕馬さんってば本当に可愛いんですよ!」

「よかったですね、ソウさん」

「はい〜!」

 満面の笑みでのろけているソウだが・・・。なぜ妻の会(勝手に命名)に夫(予定)のソウが何事もないかのごとく混じっているのか・・・。

 と、そんなところへの突っ込みはスルーして。

「いや〜、いいねぇ。若いって。ソウもアリスんとこもラブラブじゃ〜ん?」

 そこへ、オヤジ化したリアンがからかうように口を挟む。

「やっだも〜!リアンさんってば!」

 まったく否定しないソウと。顔を真っ赤にして俯くアリス。まぁ、何と極端な2人か。

「初めてみた瞬間に〜、この人だって思ったんです」

 そして、ソウのノロケはまだまだ続く。

「一目ぼれですか?」

 そのノロケにマスターが愛想良く付き合う。

「はい!!」

 そうなんです〜ときゃあきゃあ話すソウを眺めながら。

 唐突に、アリスは言った。


「そういえば・・・リアンとクイーンの馴れ初めと、マスターとガーデンの馴れ初めって、どんなの?」


 この一言が。

 大きな波乱へつながっていくとは。

 この時は、思いもしなかったのだった・・・。


 さてさて。

 こちらはところ変わって、クイーン邸のクイーンの書斎。

「ばかじゃねーの?」

「うるさい」

 ここにいるのは、クイーン・バニー・ガーデンに裕馬だった。・・・もちろん、妻の会のような可愛らしい集まりではなく、しぶしぶといった集まりである。

 そして、眼前にはもちろん。

 例のモニターがあるのであった。

「まだモニターつけてたのかよ。今度見つかったらそれこそリアンに離婚でもされんじゃねーの?」

 バニーは親を親とも思わぬ口調でクイーンに話しかけている。

「お前も同罪だろ。別に見たくなければ外へ出ててもいいんだぞ?」

 クイーンは、にやりと息子へ笑む。やはりまだ、クイーンのほうが上手のようである。

 クイーンと同罪は嫌だが、アリスのことは気になる。バニーは、言い返せずぶすっとしている。

「いいじゃん、いいじゃん。要はバレなきゃいいんだろ?」

 裕馬は相変わらずケロリと言ってのける。

 別にソウが心配なわけではないのだが。悪友であるアリスに、ソウが余計なことを言わないか気になるのである。


 そんなこんなな話をしていると。

 モニターの前では例の話題になっていた。


『僕と・・・ガーデンさんの・・・?』

『俺と、クイーン・・・の・・・?』

『馴れ初め・・・・?』

 リアンとマスターは、間の抜けたような声を出している。

 そして。モニターの前では。クイーンとガーデンがバツの悪そうな顔をしている。

「そういえば、僕も知らないなぁ」

 バニーは、にっこりとクイーンへ向き直る。

「へー、ちょっと興味あるかも」

 そう言う怖いもの知らずな2人を。クイーンとガーデンはぎろりとにらみつけるのであった。



「あ〜・・・馴れ初め・・ね・・・」

「馴れ初め・・・ですかぁ・・・」

 リアンとマスターはあさっての方向を見ながら歯切れの悪い言葉でその場をにごす。

「わ〜、馴れ初めか〜!僕も聞きたいです」

 ソウは、興味深々といったふうである。

「なれそめ・・ねぇ。・・・俺さぁ、油絵描くんだけど〜」

 リアンは、真剣なまなざしで話始めた。

 アリスとソウは、真剣にその話に聞き入る。

「この離れに油絵描くアトリエがあるのね」

 リアンは、話しながらおもむろに立ち上がる。

「で、だね。俺、筆洗いに行かないといけないから!あとは好きにやってて!じゃ!!」

 リアンはそういうと、何とも言えないすばやさで部屋を出て行く。

「・・・・」

 ぽかーんとその場に残った3人・・・。

「・・・!!逃げましたね!!リアンさん!!」

「リアン!」

 リアンに置き去りにされ、マスターは青くなっている。

 青くなっているマスターを置いて、アリスはリアンの後を追う。

 だって。あのリアンが。ここまで本気で嫌がることなんてめったにないし。

 これはちょいと。

 つっこんどくべきところじゃん?って感じで。

 

 そして。

 残されたマスターとソウは・・・。

「行っちゃいましたね・・・」

 よくわからない展開にしばらくぼーっとしていたソウだが。

 はたっと思い返し。

「で!?ガーデンさんとのなれそめは・・・!!?」

 マスターに向き直り、詰め寄る。

「え!?えっと〜・・・それは・・・」

 マスターはソウに詰め寄られ、青くなったり赤くなったりしている。

「マスター、帰るぞ」

 そこへ。

 いきなりガーデンが現れると、マスターを引き寄せ、立ち上がらせる。そして、ソウから守るように自分のもとへ引き寄せる。

「・・・!!ガーデンさん・・・!!」

 ガーデンの突然の登場に、マスターも驚いている。

 驚きついでに再びぽかんとするソウに。

「ソウ、裕馬が外で待ってるぞ」

「え!?裕馬さんが・・・!?」

 ガーデンは、ソウに向かってそれだけ言うとマスターを連れて行ってしまった。ソウはというと。ガーデンの言葉を信じ、外へ出たあと。

 思い人が見つからず。ようやく、気付いたのであった。『はめられた』と。



「ガーデンの奴・・・」

 自分も行ってリアンを奪還したいところだが。なにぶん、この間の隠しカメラ事件で離れへの出入を禁止されているクイーンは苦々しくはき捨てる。 

「あぁ、だまされてるよ・・・。仕方ないなぁ。俺、ソウんとこ行って来ますんで」

 何だかんだで、裕馬もまんざらでもない様子。

 そんな感じで。ガーデンと裕馬が去り、そこにはクイーンとバニーが残った。

「・・・あんたにしても、ガーデンにしても・・・どんな出会いかたしたんだよ・・・」

 バニーは、なかば呆れたように隣でふてくされている男に尋ねる。

「・・・・」

 その質問に対する、クイーンの答えはなかった。



「リアン〜、教えてよ〜」

 ここは、リアンが逃げ込んだアトリエ。どうやらリアンは本当に絵を描くらしい。その部屋は油絵の具の独特な香りがしており、いくつものキャンパスやスケッチブックが置かれていた。

「・・・・嫌」

 断固拒否なリアン。

 ここまでリアンがかたくなになる理由が知りたくて、アリスはリアンにしつこく付きまとう。それを無視し、リアンはアトリエの整理をしている。プーとリアンの様子にアリスはふくれる。そして、ふと、手近にあったスケッチブックを開いた。古くて、厚いスケッチブック。

「・・・・これ・・・」

 ばしゃーん!!

 大きな音がして、リアンは水の中に洗っていた筆を落とす。

「ア・・・アリス!!どっからそれを・・・!!?」

 リアンは真っ赤になってアリスからスケッチブックをひったくる。そのリアンの慌てぶりに。アリスは珍しく人の悪い笑みを浮かべる。

「ねぇ、それって・・・クイーン、知らないでしょ?」

 にやりと、言うアリス。

 リアンはギクリと青くなる。

「アリス〜」

「クイーンに、黙っててあげるからさ〜。馴れ初め、教えて」

 にっこりと、語尾にハートマークのつきそうな勢いでアリスは言った。


 うーん。アリスにあのことを話すのと・・・この中味をクイーンに知られるの・・・。

 どちらがいいだろうかと。しばらく悩んだすえ。

 リアンは、クイーンとの出会いを話すことにしたのだった・・・。


 そして。書斎では。

 モニターではキャンパスやスケッチブックに描かれた絵までは明瞭に見ることができないため、何が描かれているのか確認ができない。

 そのため。

「ちょっと待て!そのスケッチブックには何が描いてあるんだ!?」

 この男が黙っちゃいないわけで。

「あんたに見られたくないものだってことは確かなんじゃない?」

 それに対し、さらりと言うバニー。

「あのことを、人に話したほうがいいくらい、俺に見せたくないってわけか・・・?」

「・・・たかが出会いだろ?」

 大げさな。とバニーは呆れたように言う。

 クイーンは、モニターを食い入るように見つめながら、ポツリと言った。

「俺は・・・リアンから好きだとか、そういう言葉を聴いたことがない」

 唐突にそんな話をしだすクイーンに、バニーははぁ?と間抜けな声を出す。

「・・・リアンはしかたなく、俺のそばにいるんだよ・・・」


                                    〜続〜





続きます☆2人の馴れ初めとは?どんなものなんでしょうか〜。表でやっていける範囲で話を書いていきたいです。もしかしたらムーンライトあたりで、「アリス」の番外編なんかも書くかもです。また書いた時にはお知らせいたします♪いつも評価ありがとうございます!ママさんや、初めてBL読まれる方など、本当にいろんな方々に「アリス」は読んでいただけているのだな〜と思いました。最近は忙しくて更新が遅いですが、気長に待ってやってくださいませ。それでは、これからもよろしくお願いいたします!ここまで読んでいただきまして、ありがとうございました!!

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