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タイムトLOVEル(修正版)  作者: No,318
past
9/37

09

くっそぅ……


私はとりあえず当時通っていた中学校へと走った。


とにかく確かめなきゃ!!


ペタペタペタペタ……


「グワァワァアアァ!!!!」


走りにくっ!!!!!!!


その場所から15分くらいのところに学校はある。


無我夢中で慣れないその足で走るが、明らかに不自然だった。


登校する生徒たちの注目を浴びている。


「ちょ、アヒルがいる!!」


「マジウケるし!!」


「お〜いどこ行くのぉ???」


ちょっと、私目立ちまくりぢゃんかっ!!!!!


そんな生徒たちの視線を感じながら中学の門へとたどり着いた。



ハァ…ハァ…ハァ…



私は門をくぐり見上げた。


そこにはとても懐かしい光景が広がっていた。


生徒たちが登校する中、その奥の運動場では朝練に励む運動部の生徒たちがいる。


その中のサッカー部員に堀内がいた。


あぁああぁ……懐かしいこの感じ。


堀内だぁ…


私は毎日ここで、あの堀内の姿を見ていたんだ。


それが今、また見れるなんて…


私は当時の再現映像を見ているかのようで、物凄く胸が高ぶった。


いつしか自分が本当に15歳に戻ったかのように思い感動に浸っていたが、我に返ってみると生徒たちが皆私を見ている…


しまった!!今の私はアヒルなんだ!!!


「わーー!門の前にアヒルちゃ〜〜ん!!!」


そう言って元気良く私の視界に現れたのは…


ヤイコーーーーーーーー!!!!!????


後ろには、ノゾミにチヤコもっ!!!!!!


さすが中学3年生……子供だ。


化粧っ気も全くない頃。


眉毛も皆太い…


思わず吹き出してしまいそうなのを堪えた。


「ナミおはよ〜〜!何?このアヒル〜〜」


ヤイコが私に話しかけた…??


「おはよ、私もビックリしたよ……突然真横に現れたんだもん」


そういえばさっきから私の横には一人の生徒が立っていた。


つい、懐かしい光景に見とれて気がつかなかったんだけど…


4年前の私!!!?


そう思って私はその少女を見上げた。


目が合った瞬間、心臓がドクン!と鼓動した。







わ………




私……………

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