08
「うぎゃぁああああぁあぁ!!!!」
「うるさい娘じゃのう」
異空間のようなところが見えていたかと思うと、凄い速さで場所を移動しているようだった。
そして、あっと言う間にある場所へ抜けたようだ。
が、しかし…
「え………?」
そこは遥か空の上のようで…
「うぎゃぁあぁ!!!!落ちるーーーーー!!!!!!」
物凄い速さで落下しているようだ。
私は落下しながらある動物へと姿を変えていった。
バタつかせる手は白い羽に変わり、
足は黄色くひらぺったくなった。
バサバサと音を立てながら私はついに地面に着地した。
ペタッ!!
ゆっくり目を開けた。
目の前にあった水溜りに顔を覗かせた。
そこに映った姿は………
「グワ・・・グワワーーーーー!!!!!!??」
アヒルかよーーーー!!!!!!!
猫か犬だと思ってたのによりによってアヒルだなんて・・・
大丈夫なのか…???
辺りを見回すと、場所は分るのだが明らかに少し風景が違っていた。
どうやら4年前に来れてしまったようだ。
たった数年でもだいぶ風景が変わっていたことを実感した。
2年前に取り壊された時計柱もある。
ほ…ほんとに来たんだ!!
時間を見ると朝の7時30分を指していた。
あれ?もう朝なの??
確か飛んだのは夜だったはず…
そう疑問に思っているとジジィは頭をかきながら言った。
「フォッフォ、スマンスマン。久々に使ったんでの、手元がくるってほんの10時間ほど削ってしまったわい」
なにぃいぃいいぃ!!!!!
ちょっとジジィ!!!!!何してくれるんだ!!!!!!
という事は…あと38時間しかないって事!??
わーー!!!モタモタしてたらあっと言う間に過ぎちゃうよ!!!
とりあえずこの時間帯は…生徒たちが登校している時間だ!!
「フォッフォッフォ、では時間になったら迎えに来るでの」
そう言ってジジィは消えてしまった。