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タイムトLOVEル(修正版)  作者: No,318
future
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途中で堀内は他の同級生に声をかけられ、「話せてよかったよ、サンキュな!」と言い去ってしまった。


私もヤイコたちのいる席に戻った。


「ちょっとナミ!結構楽しそうに話してたじゃん!!!」


「何話したの??」


三人が興味津々な顔で詰め寄ってきた。


「あはは、アヒルちゃんの話してた」


「アヒルぅ??」


三人はなにそれ?という顔で少し考えていたが、やっぱり記憶にはないようだった。


でも堀内と思い出を共有できた事はほんとに嬉しいと思う。


あんな風に話せるなんて思ってもいなかったし、勇気を出して声をかけて良かった。


だけど、やっぱり気になる。


堀内が知りたかった事がなんなのか……


楽しい同窓会の時間はあっと言う間に過ぎていった。


その後は堀内とも話すことがなく、特に進展もなかった。


堀内の事が好き。


でも、そう思うほどに苦しくなってくる。


6年前からずっと好きだったなんて、突然言われたらどう思われるだろう。


伝えたところで私はどうしたいんだろう。


その場で振られて、これで終わってしまうのだろうか。


なんだかそれも寂しい気がした。


そんなことを考えてモタモタしてるうちに解散となってしまった。


名残惜しい気持ちを胸に皆が会場を後にしていく。


堀内の姿ももうなかった。


最初の勢いはどこに行ってしまったんだろう。


15歳の私はあんなに頑張れたのに、私は目的を目の前に退いてしまった。


ヘタレなのは今の私のほうだ。


煮え切らない気持ちのままヤイコたちと帰ることにした。


「ナミ、堀内に連絡先聞けた?」


ヤイコがそっと私に聞いてきた。


「あ、聞けなかった……」


話しかけるだけで精一杯でそんな余裕はなかった。


結局繋がりは持てず、私はここで足を止める事になったんだ。


ため息をついて落ち込む私の背中をヤイコが優しく撫でた。


「でも頑張ったねナミ!偉かったよ」


ちょっとだけ泣きそうになった。

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