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タイムトLOVEル(修正版)  作者: No,318
future
32/37

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お店に着くと既に数人同級生が集まっていた。


久しぶりー!元気してたー?などと声を掛け合い、再会を喜んだ。


堀内の姿はまだない。


15分くらい皆と話しているとヤイコが突然私の腕をバンバン叩いてきた。


「ナミ!来たよ!!」


「え?」


ヤイコが指差す方を見ると




ドキン……




そこには堀内がいた。


4年ぶりに見る堀内は、ずっと男らしくなっていた。


私が知っている15歳の堀内とは当然髪型も服装も違うから、今の堀内がどうなっているのか不安な気持ちも出てきた。


「ほら頑張って!!!」


ヤイコに押され私は席を立った。


「う……うん」


私は決意し、一歩一歩堀内に足を向けた。


「え?何々??ナミ堀内に告るの???」


ノゾミとチヤコがヤイコに詰め寄る。


「まぁまぁ、見守ろうよ」


ヤイコがにっと笑いながら言った。




堀内の後ろに立ち、勇気を出して声をかけた。


「ひ……久しぶり!私の事覚えてるかな……」


私が声を掛けると彼は振り向いた。


私の顔を見ると堀内は考えているようだった。


私の事なんか覚えてないかなやっぱ…


誰だっけ?とか言われちゃうのかな。


そう思ったとき、彼は微笑み口を開いた。


「あ!もちろん!久しぶり!!」


その時の笑顔を見たら私の中にあった複雑な気持ちは全部吹き飛んでしまった。


何を悩んでいたんだろう。


15歳の彼に対して思った気持ちが今の彼に対してではないなんてそんな矛盾あるわけがない。


15歳の堀内も19歳になった堀内も同じ人間である事には変わりない。


今目の前にはあのステキな笑顔が変わらずにある。


私の気持ちははっきりと今、この目の前の堀内に向いているものだと実感した。


そして変わらないその笑顔と瞳にとても安心した。


しかし、思い切って声をかけては見たものの、何を話したらいいのか。


「あ……と、えと、」


もたつく私に堀内はくすっと笑った。


「そう言うとこやっぱ変わってないよな」


「え……?」


そんな風に思ってくれるなんて、私の事本当に覚えててくれてたんだ。


堀内と目が合うと笑い合った。


凄く嬉しい!!

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