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タイムトLOVEル(修正版)  作者: No,318
past
14/37

14

その時…


「そうだ!!」


目が合っていたナミが突然発言した。


生徒たちは注目している。


「あのさ、飼い主見つかるまで学校で預かるってのはどうかな??」


ちょっとーー!!!


何言ってくれちゃってんの〜〜♪


飼い主なんていないしぃ〜〜!!!


上手く行けば居座れるんぢゃん!!!!


他の生徒たちもなるほどという表情で発言し出した。


「そっか〜!!預かってますって張り紙とかして〜〜!」


「うんうん、給食だって余るんだし、それもらってこの子のゴハンにしたら良いしね!!」


生徒たちは賛成〜〜!とばかりに騒ぎ出した。


「お〜〜い、コラコラ勝手に決めるな〜!!」


松崎先生はどうやら反対のようだ。


ですよね……


そんな世の中甘くないですよ……


しかし生徒たちも引かなかった。


「えーー!!先生冷たい!!!!」


「この子が可愛そう!!!!」


松崎先生は可愛い生徒たちに言われ、参ったなとばかりに頭をかいた。


「いや〜な!!お前たちがちゃんと責任もってやれるなら、先生は文句はないが……学校の許可がいるだろう?」


「じゃぁ、俺たち校長先生にお願いしに行くぜ!!」


生徒たちは自分も!私も!と次々に手を上げた。


子供の純粋な想いほどステキなものはない。


たった4年前の自分たちなのに、こういう想いはいつの間にか忘れてしまうものだ。


「でもなぁ……そんなすぐには勝手な事出来ないだろう。今こうしてる間にも飼い主さんは探してるかもしれないしな。一度外に放してみたほうが良いんじゃないか?」


先生っ!!!折れろ!!!!!


「え〜〜、でも、またこの子戻ってきそうな気がする……」


生徒たちっ!!!頑張れ!!!!!


「もしここで、外に放して事故にでも逢ったら心配だよ…」


心配まで……(泣)


「お前たち、本当に世話できるのか??突発的に決めて3日坊主……なんていい加減な事では駄目なんだぞ?」


先生!!!大丈夫だよ!!私明日の夜にはかえるから!!


「世話はちゃんと当番決めて、毎日皆でやります!!!」


先生は腕を組んで生徒たちの目をじっと見つめた。


全員の目を見た後、強く首を縦に振った。


「よし!分った!!先生が校長先生に話してみる!!お前たちには負けたよ」


生徒たちは飛び跳ねて喜んだ。


皆、たかが私の一個のワガママの為に…


いや違う、「私」のためなんぢゃなくって、この子達は、迷い込んだ動物をも温かく迎えてくれて、その出会いを大事にしようとしてるんだ。


この頃って、そう言う純粋さを一杯持ってたんだなぁ……


大人になるにつれて忘れちゃう気持ち……


私自身さえも、あんな発言をしたナミにちょっとビックリさせられた……


今の私には、あんな事言えないと思う。


教えられたな……


でも、この時に出来なかった事があるんだ。


今度はそれを、私が教える番だ!!!


覚悟しろや〜〜〜!!!!


ナミィ!!!!!


目から炎を吹き出す勢いで私はナミを見た。


「ちょ、なんかすっごい私睨まれてない…??」


「え〜、ナミの提案がこの子を救ったんだもん!感謝の眼差しでしょ!」


「そ……そうかなぁ…あは」

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