第17話 武器を作ろう!
装備も作り終わったということで、次は武器を作る番だ。
いくら強い装備があるとは言っても覆われていない部分は普通にけがをするし、素材が皮だから防御力は高くない。それを考えるとやはり遠距離武器がいいのに。
「ソフィーはどんな武器が欲しいの」
「もちろん剣よ!かっこいいし!なにより私に似合うでしょう!」
と言われてしまったから剣を作らなきゃいけない。
本当は銃にしてほしかったけどもし仕留めきれなかったとき必要でしょって言われて何も言い返せなかった。
「剣っていってもなぁ、なにをつくればいいんだろう」
こっそりスキルを使って候補を洗い出しているけどどれもこれ!とは言い難い。
長いものだと鎧がないと危険だし、扱いずらい。かといって短いものだといまいち決定力に足りない気がする、人間相手ならまだしも相手は魔物だし、しかもソフィーが戦うってことは相手は群れってことだもん。
そう考えるとちょうど真ん中ぐらいの剣がいいってことになるんだけど、どんなデザインが気に入るかわかんないんだよなぁ。
ソフィーはどうやら剣にかっこよさも求めてるみたいだし、なるべくなら叶えてあげたい。
悩んでても仕方ないし、とりあえず作ろう!もし気に入らなかったら分解してまた別のものに使えばいいし!
というわけで思いつく限りの剣を作って品評会をすることにした。
まずはエントリーナンバー1!ブロードソード!
片手剣、まぁテンプレ的な奴だ、だけどテンプレになるだけあって使いやすい!
エントリーナンバー2!エストック!
刺突をメインにする剣だね、軽いし意外と殺傷力もある!ただ相手を殺すためには脳みそとか心臓とか致命的なところをちゃんと刺さないと時間がかかるのが難点かも。
エントリーサンバー3!ガンブレード!
ロマンがいっぱいのやつ!銃と剣が合わさるなんて最強に違いないよねという安易な考えから候補に入れたものだ。
とりあえずこの中からソフィーに選んでもらおう!
ソフィーを呼び出して盾と一緒に剣を使ってもらう。相手はソフィーが待っている間に用意してくれたダミーだ。
ソフィーが全てを試し終わったので採点が始まった!
「まずガンブレードね、悪くはないわよ?かっこいいってのも認めるわ。ただねぇ、機構が複雑すぎて三回ぐらい撃ったら使えなくなったのはよくないわ。いざという時使えないのは怖いわ」
「次にエストックだけど、ガンブレードよりはマシね。ただ私があまりこういったことに慣れていないからちゃんと扱いきれるか怪しいのは問題ね」
「最後にブロードソードだけど、使いやすいわ。そんなに重くない割に一撃の威力は高めだし、ゴブリンとかを相手にするならこのリーチでも十分だわ」
「ってことは」
「ええ、このブロードソードにしてちょうだい」
というわけでソフィーが使う武器はブロードソードに決まった。
「それで、相談なのだけど」
「うん、なに?」
「この部分にノルンの名前を付けてほしいの」
ソフィーが剣の刃の部分を指さす。
別に構わないがなぜだろう。ソフィーが言うようなカッコいい剣なら名前とか刻まれてない方がいい気がするけど。
「うん、わかった!」
「そ、ありがとうね。じゃあお昼ご飯の用意に行くから。待ってるわね」
ソフィーが家の方に向かう。
気になるけどソフィーが言うならそうした方がいいんだろうし、気にしないことにしよう。
私は、さっそく剣を作り始めた。
「よし、できたー!」
私が剣の出来栄えに感動していると奥の方から人がやってくる。
なんだか見たことあるような気がするけど、誰だろう。
「や、やってるかい。ノイちゃん」
やってきたのはゴードムさんだった。この鉄を売ってくれた人、怪しいけどとりあえず考えないことにしている。
「うん、ゴードムさんこそ、なんでここに来たの?」
「ああ、たまたま嬢ちゃんたちを見かけてな。気になったんで話に来たんだ」
どうやら私たちを見かけて偶然来たらしい。魔物素材のことがばれたら大変だから、次からはもっと慎重にやらなきゃね。
ゴードムさんが私の作った剣を手に取ってじぃっと眺めている。
「......これ、嬢ちゃんが作ったのかい」
「え、一応そう、ですけど。あっ、いやこれは錬金術の技術向上のためというか!」
「ああいやいいんだよ、そういうのが作りたいのもわかるからね。ただ、今日見ていたのが俺でよかったね。次からは気を付けるんだよ」
「はい、ありがとうございます!さすが怪しいことやってるだけありますね!」
「一言多いわ!まぁ、俺はここら辺で退散するから、頑張ってね」
そう言い残すとゴードムさんは帰っていった。
いつも思うけど、ゴードムさんあの路地裏にいる割に綺麗だよね。よっぽど稼げてるのかなぁ。
「ノルンー!できたわよー!」
「今行くー!」
まぁゴードムさんにはゴードムさんの事情があるんだろうし私には関係ないか!
それより今はソフィーのご飯!今日も楽しみだなぁ!!




