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第11話 念願のデート!前編!

なぜかソフィーとデートの約束ができてしまった私は、家でさっそくデートの計画を練り始めた。もちろん陰キャだったから前世でのデート経験なんてない!そりゃまぁ女子としてデートならどこ行くとか調べたことあるけど中世寄りなこの世界でウィンドウショッピングなんてできないよね!?




「じゃあ食べ物はとりあえず広場で食べるとして、そのあとどうするかだよね」




午前中はとりあえず素材を買って時間がつぶれるからいいとして午後からが何をするかが一番大事だ。ソフィーは退屈とかいうことはないだろうけど、私がうまくいかないのに耐えられない!だから高度の柔軟性を維持しつつ臨機応変なデートプランを組まなきゃいけないのに!


性根が祟ってあまり外出しないから私!デートできるような場所知らないよ!




「うあぁあぁぁ私の馬鹿ぁ!なんで自分の住んでる町をもっと知ろうとしなかったんだよぉ!!」




うなだれてても時間は止まってくれないから頑張って考えてるけどさぁ!無理だよ!ソフィーが好きなものもわからないのに!


なんて唸ったりベッドで悶絶しているうちにいつの間にか私は寝落ちしていた!!




朝の木漏れ日がやけに強い、おかしいな、いつも起きるときこんな日差し強くないのに...


目をぱちぱちさせながら時計を見る。えーっと、一、二、三...十、今十時...え、十時!?ソフィーとの待ち合わせの時間じゃん!やばいやばい!デートのプラン考えすぎて寝坊するとか本末転倒が過ぎる!


ってそんなことより早く準備!ああもう、お化粧とかしっかりしたかったのに!しかもデートの行く場所も全然決まってないし!最悪だ!最高の日になると思ったのに、なんでこうなるのーーーー!!!


私は急いで準備を進めて、昨日待ち合わせの場所に決めた大時計の下へとそれはもう人生でこれほど急いだ記憶がないくらいには焦って向かった。




「ソ、ソフィー多分もう来てるよね!?やばいやっっばいって!」




走ること数分、大時計にたどり着く。ソフィーは、どこだ。




「いた!ソフィー!!ごめんなさいー!!!」




ソフィーが数秒遅れてこちらに気づく。




「ちゃ、ちゃんと、時間通りにつくよう、お、起きようとしたんだよ!?ただちょっと昨日うまく寝れなくて!!いやもちろん言い訳とかじゃないんだけど!ただちょっと事情があったというかぁ...あの、その。ごめんなさい!!」




ソフィーがどんな顔をしてるかわからないけどとにかく謝る。うぅ私の馬鹿!なんでこんな大事な日に!!




「顔を上げなさい」




「えと、ソフィー?」




「確かに、遅刻はよくないわね。途中で帰っちゃおうかなって思ったのよ?私」




ソフィーが悪い顔で私の遅刻を責める。その顔も新鮮でいいって思ったけどそれよりも申し訳なさで胸がはちきれそうだ!やばい、私の心弱いから涙が出ちゃう。それは卑怯だから、流しちゃダメなのに。




「そうだよね、ごめん!本当にごめん!許して!なんでもするからぁ!!」




息も絶え絶えになりながら必死に謝る。悪いのは遅刻した私だから本当に謝るぐらいしかできない。


ソフィーが下を向いて震えている。そんなに怒らせちゃったのかな、いやだ、ソフィーと離れるなんて!




「ソフィ「...ふふふ」




「ふふっ、あははっ!私がそんな小さなことで怒るわけないじゃない!ノルン、本気で私が怒っていると思ったの?」




ソフィーが本当に心の底から愉快そうに笑う。え、さっきまでの顔は一体何だったの!?夢!?




「ええっ!?演技!?今の!」




「当たり前じゃないほら、さっさと行くわよ!涙も拭いて!今日のエスコートはノルンがするんだから、お姫様を待たせたらだめじゃない」




「うぅ、ソフィー!!......もー!卑怯だよー!」




ソフィーはそういうことするタイプの人じゃないと思ってたのに!だまされた!しかも演技もうまいし!天才が過ぎるよ本当!


ソフィーが笑いながら私の手を取る。やわらかい手のひらの感触を感じながら私も握り返して、一緒に走り出す。




「さ、本当に時間が無くなってきたし行くわよ!この後のデートも、実は楽しみにしてたんだから!」




ソフィーに連れられて、私は行く。


今日の一幕は本当に焦ったし終わったかと思ったけど、ソフィーがそんな一面を見せてくれたのは、私たちの仲がもっと深まった証拠みたいで、後から嬉しさが湧いてきた。でも心臓に悪いので次からは絶対の絶対に遅刻はしないようにしよう!私はそう心の中で誓った!






というわけで私はソフィーを連れてとある路地裏にある店までやってきた。ここに紹介しようとした店がある。




「ノルン、ここ、本当に大丈夫な場所なのよね!?」




「あれ、ノルン、怖い?」




「は、はぁ!?怖くなんてありませんけど!?私が怖いものなんてこの世に「らっしゃい!」ヒャァッ!!」




ソフィーが強がったセリフを吐いている途中に路地裏の店の店員に話しかけられて驚く。あ、やっぱり怖いんだ。かわいい。




「あ、ゴードムさん!今日もいいの売ってるぅ!?」




そう、今日私がソフィーを連れてきたかったのはここだ。店の名前はなくて、店長のゴードムさんが直接売ってくれる店だ。前世でいう露天商が近いのかも。




「おうノイちゃんかい、今日はいいのが入ったから、たくさん買ってってくれや」




私がこの店を知ったのは、銃の追加パーツを作ってみようと、鉄の仕入れに向かった時のことだ。たまたまその日はいつも使っている商館が休みだったので、退屈つぶしに裏路地を巡っていたら見つけた。というわけだ。


この店は売る相手を選ばないから変に疑われることもなくて、私からするととてもありがたいので、その日以降はここを利用することにしている。まぁ私が使っているお金はちょっと入手元が怪しいから本当に助かった!思いつく度にパーツ作って素材飼ってたらいくら何でも疑われるからね!店員さんもなんか怖いぐらい優しいし!




「ほらソフィー、鉄がいるんだから、どれぐらい買うか言わないと!」




「え、ええそうね。そうだけど...本当に大丈夫なのよね!」




「おう大丈夫だ嬢ちゃん!うちの店は100%クリーンだよ!他はどうか知ったこっちゃねえが!」




そんな恐ろしいことを笑いながら言うのでソフィーは余計震えあがってしまった。ゴードムさんは笑ってたんだけど、ほかの店は危ないかもしれないの!?よかった!ゴードンさんの店だけで!




「ノルン...恨みますわよ...」




「はぁ、まぁ良いですわ。そうね、鉄をこれだけと、あと石炭もいくつか。とりあえず、これでいいので、会計を」




「あれ、石炭も買うんだ。何かに使うの?」




「ええ、一つ思い付きがあるのよ。まぁノルンにも明日見せてあげるから楽しみにしてなさい」




「うん!」




ソフィーは石炭と鉄をいくつか、私も鉄を少し買って素材集めは終了した。


ソフィーが見せてくれる思いつきも楽しみだけど!とりあえず今からはデートだ!

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