表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

94/350

94. うつけとスズカの怖さ

 ミナミ率いるグリアナ帝国に降伏を促しているレンとスズカ率いるオレジアナ公国・ラインブルー王国の連合軍。


 しかし、ミナミは降伏を認めない。



「なぁ~~ミナミさんや!この状況でどうやって戦争するっていうん??応援呼ぼうにも、帝都に配備していた兵士は湖と化した帝都のお城に居るだけじゃん!」

「それに、現状唯一の指揮系統のトップだったあなたの旦那は、お馬鹿を発揮してここに来ちゃったもんね!!……今頃、帝城の中はパニックだろうね!!」

「…………」


 スズカにレンは、状況を説明して降伏を促すがミナミは一言も発さない。


「あっ!もしかして!別の地域に居る兵が、応援に来るの待っていますか??……無理でしょ!公国・王国の連合は合計五万に、空軍も居ます!帝国は、帝都以外の兵力は多くて一万でしょ?勝ち目ありませんよ??」

「だが、あいつらの国への忠誠心は……」

「これ、見てよ!」


 レンは、複数の書状をミナミに向かって投げ捨てる。


「こっこれは何だ……」

「ん~~なんだろうねぇ??読んでみれば??」


 ミナミは書状の一通・一通に目を通していく。ミナミの表情は読み進めると同じく顔を青くさせていく。


 この書状は、帝国の各都市が今回の戦争には関与しない旨が記された書状だ。


 これは、現状のミナミには相当こたえると踏んでいる。











 ミナミは、書状を読み終えた後、顔を地面に向けて泣いている。


「ミナミさん……現状理解出来たでしょ??いい加減、降伏してください」

「……条件は」

「無条件降伏です!降伏後は、帝国は解体させて頂き、帝国領はオレジアナ公国とラインブルー王国で分割してそれぞれの領土に組み込みます」

「私たち家族は、どうなる」

「あなたの旦那以外は公国・王国共同の軍事裁判に掛けます……判決しだいですね!……まぁ、あなたの子どもはそれぞれの国で、国家を破壊しようとしたので……死罪の可能性が高いのでは??」

「ちなみに、その軍事裁判は誰が裁くんだ?」

「公国・王国の政治に関わっている者の中で最高責任者の予定ですよ??」

「ちなみに、最高責任者は誰ですか??」


 ミナミはそれぞれの国の最高責任者……つまりは、国のトップを尋ねる。


「公国はスズカの父親のレイノス?」

「そやなぁ~~政治の実権握ってるんはお父様やで!」

「じゃ!最高責任者は、レイノスか!」


 しかし、ここでスズカの傍仕えのセバスが訂正を入れて来る。


「レン様……レイノス様は、今回の一件に関しては全権をスズカお嬢様に任されていますので、最高責任者はスズカということになっています」

「おぉ~~レイノスさんも思い切ったことするなぁ~~一度顔合わせしてみたい!!」


 レンは、現公位を持つレイノス=オレジアナに強い興味を持った。


「レンくん!説明!」


 マナから、説明をするよう催促された。何か、久しぶりにマナの声を聞いた気がするぞ!!


「オレジアナ公国の最高責任者は、スズカだって!じゃ、降伏してくれる?」

「……王国は誰ですか?」

「あれぇ?王国の最高責任者知らないんですか?」

「お前の父親であるトクヤか?」

「ん~~一応、今も王位には居ますが……『行政権』は持っていませんねぇ~~」

「!!じゃ、誰が王国の行政を担っているんですか??」


 ミナミは驚いた表情で尋ねてくる。


「あなた、条約の署名の際にそれぞれの国で大臣などの役職もっていた場合は記載するでしょ?それ、見てないの??」

「あっ……」

「なんて書いてあったのかな??」

「………」


 あっこれ、読んでないな??


「『首相 兼 教育相』やな!」

「ピンポーン!正解です!スズカは博識だねぇ~~」


 スズカが言い当てた。というか、一向に応えないミナミに業を煮やしたのだろう。


「です!僕は王国の『首相』で行政の最高責任者なので……王政の最高責任者は、僕こと、レン=ラインブルーです!」

「……っことは」

「僕が、この軍事裁判を裁くことになりますねぇ~~ってことは、僕とスズカで裁くのかぁ~~!ねぇ?スズカ?レイノスと話したいから、責任者変わってくれない??」

「なんでやねん!!」


 レンとスズカは、軽くおしゃべりをしていたが、ここでミナミは大声を上げた。


「誰が……誰が……こんな条件で降伏なんてするか!!」


 ミナミは降伏を拒否してきた。


 う~~ん……大人しく降伏してくれたら良かったのにぃ~~~


 レンとスズカは、ニヤっと笑った。


 レンは、マテオに命じた。


「マテオ……準備しろ」

「……かしこまりました、誰を乗せますか?」

「そうだなぁ~~子どもはそれぞれの国で逮捕しているからぁ~~ミナミの旦那で!」

「なっ何をするの!!」


 マテオは、ボートにミナミの旦那を乗せて湖と化している帝都へ押し出す。オールは、乗せていないので自力で高台に戻ってくることは出来ない。


 レンとスズカは、それぞれマテオとオーバに耳打ちをする。











 さぁ、やるか……遠慮は要らない。容赦なく徹底的に……降伏しなかったことを後悔させるんだ。



「「撃て!!」」


 パン♪パン♪


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ