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87. うつけと大義名分!

「「今回の敵は、グリアナ帝国だ(や)!!」」


 レンとスズカの二人は、今回の目的を伝えた。


 目的を聞かされた、マテオとオーバは驚いた表情を見せている。


「えっ?レン様?グリアナ帝国が的なんですか?オレジアナ公国ではなく??」

「公国が的なら僕とスズカが、ここで仲良く話してないよね??むしろ、今、戦争が起こっていないことが証拠じゃない??」

「えっ??!!レン様、ラインブルー王国とグリアナ帝国の対決ですか?」

「じゃ、オレジアナ公国はここに居ないよね??」


 マテオは混乱を極めた様子で、あたふたしている。


「でっでは、レン様……どいった構図なのですか??」


 現実を受け入れられていないマテオに、現実を受け入れさせるために真実を突きつける。






「今回は、ラインブルー王国とオレジアナ公国連合 対 グリアナ帝国だよ!!」






 マテオは、無理やり頭の中で理解させたようで今回の戦争の大義名分を尋ねてくる。


「レン様、王国と公国で連合を組んで帝国に相対するのは理解しましたが、両国が軍隊を派遣するほどの大義名分はあるのですか??」

「スズカ様!私からも伺いたいです!大義名分は何ですか??それも無しに軍を動かしたとなると貴方だけじゃなく傍仕えのセバスも含めた責任問題に発展しますよ!!」


 マテオとオーバは、それぞれのトップに大義名分を尋ねる。


「「『関税の税率の引き下げに関する三国間条約』」」


 二人は、顔を見合わせて疑問の顔を向けてくる。


「「マテオ(オーバ)、条約しっかりと読んでないね??」」


 レンはマテオに、スズカはオーバに大義名分を説明する。


「今回は、『関税の税率の引き下げに関する三国間条約』に関する条約違反をグリアナ帝国がしたので、王国と公国の両国で制裁を加えます」

「条約違反とは??」


 レンはお得意のクイズ形式で説明を始める。


「マテオくん!今回の条約の主な目的は??」

「えっと、貿易に際に掛かる関税の税率の引き下げですよね??」

「そそ!これまで、帝国から王国に物を輸出する際、高い関税を支払う必要があるから帝国から王国に物は入りにくくなっていた!」

「だから、関税を引き下げたと?」

「そうだねぇ~~税率が下がれば帝国は王国に物を売りやすくなるでしょ??そこにおいて、得するのは王国?帝国?」

「帝国ですよね?」

「そそ!ただ、帝国だけが得するような条約は結ばないよ??まぁ~~王国の大臣達はこの条約の真意は気づいてないよね!マナ??」

「そうですね」

「あれ?マナ冷たい?」

「いいから、早く説明してあげないと!」


 マナに冷たくされたレンは、渋々説明を再開する。


「この条約の真意はね……王国内に潜んでいる『ネズミ』の排除だよ!」

「『ネズミ』とは??」

「軍人ならこの隠語で理解して欲しいものだよぉ~~『ネズミ』とはスパイだよ!」

「えっ?王国内にスパイ??どこですか??」

「グリアナ帝国のスパイ!潜んでるよ!王国内に!沢山!!」

「それが、この条約とどういった関係が??」

「交換条件だよ!交換条件!」


 無条件に、相手国有利な条件な条約を結ぶほど王国(公国)に余裕はない。


「王国側が関税の税率を大幅に引き下げる交換条件として、帝国は王国内に潜ませている『ネズミ』を撤収させる!それが、この条約の真意!!」


 しかし、マテオは大義名分とどういった関係があるのか?という顔をしている。


「んで、大義名分にこの『ネズミ』の撤収が鍵になっているよ!!」

「『ネズミ』の撤収??」

「そそ!税率の引き下げ・『ネズミ』の撤収は公国・帝国・王国の三国の相互監視の基で履行されることになっていた」

「王国・公国が税率の引き下げ、帝国が、『ネズミ』の撤収が履行するべきことだと??」


 レンは、嬉しそうな表情になった。


「せいか~~い!!税率の引き下げは公国・王国は履行したけど『ネズミ』の撤収を帝国はしなかった……」

「でも、それで戦争は……??」

「条約内に、『三国内において、三国内でどれかの国が他国に対して国家存続の危機的行動を取った場合は、その他の国で対処する』ってのがあって、今回の大義名分はこれ!!」


 丁度、スズカも説明を終えたみたいだ。


 マテオとオーバは、逆に混乱が増したようだ。


「あはは……さらに混乱しているよ??」

「仕方ないよレンくん……マテオは軍人、政治に関しての難しい部分は理解出来ないよ」

「マナ様??」


 マナは、シレっと容赦ない物言いだった。


「マテオ!安心して大丈夫だよ!今回に関しては大義名分はしっかりしています!!」

「ちょっと、マナさん??何か僕にも恨み筋がありそうな予感がするけど??」

「レンくん?スズカ様がこちらを見てますよ??」

「そっか!さぁ、作戦会議をしようか!!」


 レンはマナ・マテオを連れてスズカ・セバス・オーバの基に行き、両国は両軍を武装せずに来るよう指示を出して平野に集まり、陣を設営させた。


 その陣の中心で長机を境に、ラインブルー王国代表とオレジアナ公国代表が席に座り作戦会議を開始する。


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