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77. うつけの事務作業!

「だぁぁぁぁぁ!もう!何で、こんなに事務作業が、残ってんだよぉぉ!!あの、バカ父は僕の不在の二週間の間、どんな仕事してんだよ!!!!」



 執務室に、レンの嘆きが響き渡る。


 今現在、二週間の外遊期間に溜まっている書類仕事を片付けている最中だ。では、何故レンは嘆いたのか。


 それは、簡単だ。彼の父親のトクヤの適当な仕事振りに、頭を抱えていた。書類をろくに読まずにサインしたであろう書類は、レンの方で修正している。

 それが、影響しているのだろう。レンは、自身の仕事に中々手を付けられずに居てマナが、レンの分の仕事の中から自分でも出来る仕事を選別して、引き抜いて、こなしている。


「マナ!ありがとぉ~~!!本当に、助かるよ!!バカ父の修正で、一日の半分以上持って行かれるのかなり、しんどいんだけど!!」

「あはは!レンくんファイト!」


 マナは、他人事のように応援する。実際、トクヤのしていた仕事は、王家の人間にしか出来ない仕事のなので他人事だ。


 ふと、レンは思った。これは、レンの責任なのかと。更に、王家の人間にしか出来ない仕事なら、マホにも出来るのではないかと。


 思った事は、直ぐに行動に移そうと思い、執務室の前で警護をしてるスバルを呼ぶ。呼ぶとノックをして入ってくる。


「レン様!何か、御用でしょうか!」

「うん!用が無ければ、呼ばないよ~~!父上と妹のマホを呼んで欲しい!二人とも今日は、王城に居ると思うから!!」

「かしこまりました!!」











 そこから、十分後にトクヤが、レンの執務室に到着した。


「レン、何か用か??」

「用が無ければ呼びません!」


 そう言うと、トクヤが適当にこなした仕事の書類をトクヤの目の前に投げ捨てると、レンはニッコリ笑顔で告げる。


「父上、あなたの適当な仕事振りに、今現在、大変迷惑しております!!ここに簡易ではありますが、貴方の席を用意しました!!父上の分の仕事の修正は父上自身でお願いします!」

「いっいや……」

「あっ!父上の執務室でやらせた場合、サボるなり適当な修正で帰ってくる可能性があるので、僕の眼があるここで、仕事をして頂きます」

「ですが、今日私は、休日の予定で……」

「これでも、貴方のミスを三割方僕が、修正しています!それに、休日をしっかり取りたいなら、普段からしっかり仕事をしていれば、このようなことにはなっていません!修正が、終わるまで父上に休日は無いと思ってくださいね??」

「だっだが……」

「誰のせいで、こういう事態に??一国のトップなら責任とって、自身の責任で修正してくださいよ??」


 トクヤは、レンの雰囲気に負け大人しくレンが用意した席に座り修正を始める。



 更に、十分後に扉がノックされ部屋に、レンの妹のマホが入ってくる。マホは、初めてレンの執務室に来たので興味津々に眺めていた。

 レンは、そんな妹が可愛いようで愛し気に眺めている。


「マホさん!レンくんの前に行って!!」

「あっ!ごめんなさい!マナねぇさん!」

「ねっねぇさんって……」


 マナは、『ねぇさん』と言われて照れている。孤児院時代から、姉さんと言われることがあっただろうに、何でこんなに照れているんだ??

 マホは、机越しの対面にきて、何の用ですか?っと尋ねる表情で見ている。


「やっほ~~マホ!久しぶりだねぇ~~!!」

「レンお兄様!二週間の外遊お疲れ様です!本日は、どのようなご用件でしょうか??」

「二つあってねぇ~~一つ目は、可愛い妹に会いたいなぁ~~って思ってぇ~~」

「シスコン!!」


 マナからの突っ込みが、入った。誰が、シスコンだ!と目線で、マナに抗議しておいて、二つ目の理由を述べる。


「二つ目の理由はねぇ~~マホに社会経験を積んでもらおうと思ってね!王族にしか、触れない書類に関してだけど、簡単な書類に関しては、マホにチェックして貰って社会経験を積んで貰おうと思って!」

「体のいい、レンくんの人材補給じゃないですか??王族にしか触れない書類の処理をマホさんにもさせて、仕事を終わらせる時間を早めたいだけじゃないですか!!」


 マナの口で、真の狙いをバラされた。う~ん、まぁ、その通りなんだけど。


「まぁ、マホ!そう言うこと!お仕事手伝って欲しい!お願い!」

「うん!わかった!手伝うよ!」


 マホは、レンの隣に移動した。レンは、マホに任せたいと思っていた業務をマホに渡し仕事内容を説明する。もちろん、まだ政界に入っていないマホには難しい書類もあるので、それは除外している。


 しかし、父上は政界入りしていないマホに、業務を任せることに、反対なのだろう。抗議してきた。


「レンよ、まだ政界入りしていない十歳のマホに業務させるのは……」

「別に、いいじゃないですか?王国内の人材不足は、深刻なので優秀な人材はどんどん登用していきたいと思っていますよ?もちろん、教育はしっかり行いますけどね!!」

「だがな……」


 少し、レンは父上にイラッとしたので、正論返しをした。


「ですがねぇ~~父上?僕だって、もっと落ち着いたタイミングで経験積ませたかったですよ??二週間の間に、誰かさんがぁぁ、適当にぃぃ、仕事をしていたせいでこっちに、しわ寄せが来ているせいですよ!!」


 レンは、『誰』と『適当』を強調して言った。父上は、罰が悪そうな表情をしている。


「今、僕は、猫の手でも借りたいんですよ!!」

「じゃっじゃ~シオンも……」

「シオンは、まだ手伝わすレベルに達していませんよ」

「シオンの能力をどうやって、把握しているのだ??」

「外遊に行っている期間は、ハットリ家から報告を受けていましたよ?身近で見ていたであろう父上は、把握していないんですか??」


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