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71. うつけは帰っている途中!!

 アクア国軍基地内に人事異動の紙が,貼りだされた。


 アクア国軍基地 代表 セペス=フルーム 

 ・ワイバーンの管理体制不備により解任。

 アクア国軍基地 新代表 マテオ=マレーロ

 ・レン首相 兼 教育相 専属の兵士より異動

 アクア国軍基地 副代表 クロット=ハフマン

 ・陸軍部隊長より異動

 レン首相 兼 教育相 専属の兵士 スバル=ペーニャ

 ・空軍部隊長より異動


 貼りだされた張り紙を,見ているアクア国軍基地の皆を見ながら,王都に帰るため馬車に向かっている。リーヴァンも視察業務をしっかりこなしてくれたみたいだ。


 見送りには,新代表になったマテオと彼の家族・クロットを含めた人が、見送りに来た。


「何か,寂しくなるなぁ~~外遊に最初に同行してくれたマテオが,ここに残るの!まぁ,僕がそうなるような人事異動をしたんだけど……」

「レン様!私、頑張ります!!スバル男爵!レン様の専属兵士の役目,任せましたよ!!」

「わかりました!!これからは,私がレン様のお傍で働きます!!」


 マテオのこの顔を見て,レンは安堵した。ここでゴネたらどうしようかと考えていたが……助かった。


「王子ちゃま!お名前考えてね!また,遊ぼうね!!」

「うん!良い名前考えるよ!!これからは,パパも一緒に居る時間増えるし沢山,パパと遊んでもらいな!!」

「うん!!」

「レン様!この度は,私たち家族のために……」

「ストップ!ベルさん!家族の命最優先!当たり前のことです!誰かのために,家族の命投げ出すなんて,おかしいでしょ!!」

「ありがとうございます!!お名前決まるの楽しみにしてます!!」

「任せといて!!」













 レン達は,馬車に乗り込み,アクア国軍基地を後にした。兵士たちは,新たな指揮官であるスバル=ペーニャもすんなり溶け込んでいる。


 馬車は,林道を通っている。

 馬車内で,コノハはニンマリとしている。


「ところで,コノハ??何,ニンマリしているの??」

「いや,国軍基地での一件……いや,何処からがレン様の仕込みですか??」

「仕込みだなんて,人聞きの悪いこと言うなぁ~~」

「私も気になります」


 コノハの疑いの目線に,御者として馬車を御しているリーヴァンも同調していく。


「マナ様も絡んでいますね??」


 コノハが,マナのことを『様』と呼ぶときは,完全に仕事モードの時だ。プライベートモードの時は,普通に呼び捨てにしているから解りやすい。

 マナも秘書官に,なった頃にコノハから公の場ではレンのことを呼ぶ際には,『様』っと呼ぶように言われていたが,公の場でも『くん』呼びは変わらなかった。


「そりゃ~僕の第一秘書官ですから!絡んでいますとも!!」

「えっ?もしかして,私は何も教えられてない??」

「だって,リーナに教えたら何処で,情報漏らすかわからんじゃん!!

「うぐっ!!」


 あっ,リーナの体力削ったみたいだ。

 リーナは,普段は,口は堅いが,テンションが上がると饒舌に喋る傾向になってしまい,無意識に情報を漏らす危険性があると判断した。

 先程,体力が削られた様子を見るに,本人にも自覚がありそうだ。


「自覚があるなら,直してね!!」

「はい!!」


 よし!!話は,逸らせたかな??


「レン様??話,逸らさないでください??」


 あっ!無理でした!


「しゃ~ね!話すかぁ~~マナ??」

「レンくんに,任せるよ??」


 マナにも,判断を投げられた。


「仕込みは,外遊に行く前からだよ??今回の外遊の目的は,王国内に潜む『ネズミ』の排除とアクア国軍基地勢力の掌握!!」


 レンは,今回の外遊の目的を皆に,話し出す。


「まず,王国内の『ネズミ』の排除は,グリアナ帝国で『三国間条約』で帝国に約束させたし,三国間で相互監視することに,なったんだし履行してくれるでしょう!!」

「だから,オレジアナ公国を含めた,『三国間条約』にしたと?王国内で,批判の的になる可能性があるのに??」

「それも,想定済み!その時は,『ネズミ』に関する情報を開示すれば,王国の貴族連中は,黙り込むんじゃないかな??『ネズミ』共は,王国内の漬け込みやすい貴族と接触しているだろうし~~自分自身が,懇意にしていた人が,『ネズミ』だった!これ以上の不祥事は無いし,王国の情報を『ネズミ』に,流していた場合,確実に国家反逆罪になるからっね??」

「はは!流石,レン様と言った所ですね??そこまで,考えられていたとは,もしもですけど帝国が『ネズミ』を排除しなかった場合は??」

「条約に記載されている,条項を公国と帝国から制裁が履行されまーす!!」


 レンは,詳しい事は条約文を確認してくれっという感じに,匙を投げた。

 コノハは,『わかりました』と帝国への訪問に関しては,仕方なく納得した様子だった。


「それで,レン様??アクア国軍基地の一件に関しては,包み隠さずお話して貰いますね??絶対に,逃がしませんよ??」


 コノハは,獲物を睨む肉食獣のような眼で,レンの顔を見て、『さぁ,説明を!』と見ている。あぁ!これ,逃げても喋るまで追われるパターンだ。


 さぁ,話すか!!


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