表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

66/350

66. うつけの感心!

 セペス伯爵の案内の基、国軍基地の視察を終えて,応接間に居る。


 今は,空軍と海軍のワイバーンの状態を確認しているリーナが,応接間に報告に来るのを待っている所だ。レンは,のんびりとして待っているのとは,逆に,セペス伯爵は背筋をピン!と伸ばして,誰が見ても緊張しているのが解るといった状態だ。


「ねぇ~~!マナ?まさかだけど,リーナ,街に行ってないよね??」

「流石に,それは無いと思うけど、リーナならやりかねないね??前科者がここに,居るし??」

「さぁ~~,それは誰のことかな??」

「えぇ~~??コノハに『絶対に街に出るな!』って言われていたのに,勝手に街に出て,その場に居た全員に冷や汗かかせた人がこ!こ!に!居ますけどね??」

「さぁ~~,それは誰のことかな??」

「あんたでしょ!!」


 パシン♪


 マナさんやい!貴方,人前で尻尾触られるの嫌がるなら,人前でハリセンするのは遠慮して頂けると助かるんですけど??まぁ,可愛いからいいんだけどね!!












 コン♪コン♪コン♪


「はい!」


 扉が,ノックされセペス伯爵が返事をする。


「レン『首相』の第二秘書官のリーナ=オノフェスです」


 セペス伯爵が,レンの顔を見る。いや,顔で確認取ろうとするなよ?口頭で,確認取って貰いたい所だけどもね~~まぁ,王国内の貴族達は序列を気にするからなぁ~~身分は,同じ平民なのに。


「リーナ!入ってきて!!」


 仕方なく,レンが入室の許可を出して,入室させる。


「レン!これ,報告書!ちゃんと、仕事したからお父様への報告と減給だけは勘弁してぇ~~!!」

「日頃から,こういう働きをして欲しい所だけどね」

「うぐっ!!」


 あっ!また,リーナのライフを削ってしまったみたいだ。


 パシン♪


 マナが,ハリセンでしばいた後に眼で抗議の視線を送ってくる。それは,もう『どの口が言っているの?』と言った視線を送っている。


 まぁ確かにね,『街に遊びに行く事を我慢したリーナ』と『我慢できず街に遊びに行ったレン』では,そりゃそうなるはな……



 まぁ,それはそれとして,報告書を確認しよう。やはり,日頃の言論から想像出来ないが,帝国の街視察に関してもそうだが,今回のワイバーンの調査に関しても,きっちりまとめられている。


「レン様……報告書には,何と??」

「そんなに,気になるの??」

「………」


 黙るという事は,黒だ。


 リーナの報告書によると……





 基地内のワイバーンに共通している異常は,『栄養不足』。考えられる原因は,複数考えられるが可能性が高いのは二つと…………


 一つ目は,ワイバーンの病気による食欲低下。ただ,こんなにも沢山のワイバーンが一気に病気になるのは異常。考えられる原因としては,飼育環境が劣悪な為に,集団感染的なことが起こっている可能性アリ。


 二つ目は,管理者による意図的なエサの量を減らしていることによる栄養不足。


 ふむふむ。レン的にも,後者の可能性が高いかな??


「ねぇ??リーナ??一つ目の原因なんだけど……これって過去に例があった??僕,結構,本読んでいたけど,そういった事例の報告は無かったよ??」

「うん……ワイバーンはね,しっかり飼育していれば集団で病気になることは有り得ない……ワイバーンは病気になりにくいという頑丈な特徴を見込んで軍の大事な戦力として飼育している訳だし」

「ってことはさぁ~~これが,事実なら……」

「王国内のワイバーンの研究している人を総動員して原因を突き止めないといけなくなる」


 ここまで、話すと,やはり可能性が高いのは二つ目か……


「リーナ的には,どっちの可能性が高いと思う??」

「私は,管理者が意図的にエサの量を減らしている可能性が高いかと……」

「僕もそう思う!!まぁ,ここに居るセペス伯爵に聞けば解ることだしね!!」




 レン様とマナ様の怒った時の笑顔は、優しい(きょうふの)笑顔だが,レン様とリーナ様の怒った笑顔は,腹黒い(やさしい)笑顔だと……これもこれで,怖いと……レンとリーナの様子を眺めていたマテオは,こう感じたそうだ。



「セペス伯爵~~貴方は,どっちの可能性が高いと思われますか??ここの最高責任者として,意見を伺いたく存じます!」

「私も,どのような飼育方法を行えば,ワイバーンが集団的に栄養不足に陥るのかが,非常に気になります??」


 レンとリーナの二人に,詰め寄られているセペス伯爵は,事情を説明しだす。


「実は,ここ数年エサの価格が大変高騰しておりまして,エサの仕入れの量が大幅に減少しておりまして,このような状態となっております……」

「なるほど……では,いくつか質問述べますが,よろしいですか??」

「はい!全て,お答えいたします!!」


 レンは,セペス伯爵に聞きたい事を,述べていく………


「では,結構聞きたい事あるんだけど……何個かにまとめて質問しますね??」

「はっはい……」


 ここから,レンの怒涛の質問ラッシュが始まる。









「何故,そのような状態になっているのに,国防省の人間に報告をしていないのですか??ここ最近,急に起こった訳でなく,数年前からなんですよね??でしたら,早めに報告を入れてくれれば,予算の金額を増やすことも緊急的な資金を投入することも検討出来たはずなのに……もしくは,国防省の人間が揉み消しているの??あと,ここに来るまでに、()()()馬のエサの補充のために牧場に立ち寄ったんだけど~~エサの相場は,値上がりどころか,大口の仕入れ先からの仕入れが大幅に減って在庫が増えているみたいで,かなり値が下がっているみたいなんだけど……??何で,相場は値下がりしているのに,国軍の仕入れの際には,金額が高騰している,この矛盾は何故,生じているの??」








 レンの怒涛の質問攻めは,終わらない。この一件の核心を付く質問をする。






「セペス伯爵……貴方は,国防に関してどういう考えをお持ちなのですか??」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ