表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

60/350

60. うつけの思惑!

「レン様…関税の税率を下げる条件が二つあるとおっしゃっていましたが,二つ目の条件を伺えますか??」


 ミナミ様からの質問が来た。僕とスズカは,片目でアイコンタクトを取った。その際,『この質問を待っていた!!』という確認をとった。


 この質問を待っていた。


「二つ目の条件……それは……」

「それは……」

「帝国が,王国に忍ばせている密偵(スパイ)を全員,撤収させることです」

「なっなんのことでしょうか??」

「隠せると思っていますか??あなたの息子ですよね?『ヒガシ=グリアナ』!王国に潜んでいる密偵(スパイ)の一人かつリーダーですよね??」


 自身の息子の名前を出したからだろう。ミナミ様は,動揺しているようだ。


 ここで,スズカも僕の提案に乗って来た。


「おぉ~~ええ条件やな!せや!ミナミ様!うちらも,関税の税率を引き下げる条件もう一個提案するわ!」

「なっなんでしょう??」


 僕の提案を聞いた後の,スズカの提案のためある程度察しているのだろう。


「公国内に,忍ばせている密偵(スパイ)を全員,撤収させることや……うちんとこにも,忍ばせてるよな??うちの場合は……娘の『ニシ=グリアナ』よな??」

「あの……お二方が言っている意味がわからないんですが??」


 あくまで,シラを切るかぁ~~そりゃ,そうするだろうね~~


「では,今,息子さんと娘さんは何処にいらっしゃるのですか??」

「では,今現在確認されている王国内に潜んでいる密偵(スパイ)は,全員処刑するけどいいね??」

「待ってください!帝国は、両国に密偵(スパイ)は忍ばせていません!!」

「この名簿をご覧ください」

「うちらからも,名簿提出するわ!」


 王国と公国から『グリアナ帝国から送り込まれている密偵(スパイ)リスト』を渡された,ミナミ様は,隠す気があるのか,というレベルで動揺している。


「そのミナミ様の表情は,確定やな??レンはん??」

「だな~~確実に『黒』だね!!」


 ここで,畳みかける。


密偵(スパイ)リストに載っている,人物に関しては捕まえてもよろしいですね??そして,王国内で尋問を行わせて頂きます!そして,『黒』だった場合は王国内の法律に則り処刑させて頂きますね!!」

「せやな!公国側も密偵(スパイ)リストにある人物を捕まえて公国法に,則って尋問して『黒』なら処刑するな??」

「いや……その……あの……」


 ミナミ様は,答えに困っている様子だ。


「ミナミ様……王国には,『ハットリ家』という情報収集に特化した一族が居るの知っていますよね??このリストは,『ハットリ家』の面々が調べ上げた物ですよ??そして,恐らく~~公国のリストは『クノイチ家』が調べた物でしょ??」

「せやで??」


 『ハットリ家』と『クノイチ家』の両国の諜報に特化した一族。この両家は,周辺国に家名を出すと警戒される程の家なのだ。


 ミナミ=グリアナも,両家の家名を出した途端に,飽きらめたようだ。


「申し訳ございません……確かに,密偵(スパイ)を忍ばせています」

「もちろん,撤収させてくれるよな??」

「スズカに,同じく」

「いいえ……できれば,何人かは駐留させて……」

「ってことは,帝国は我々,両国との『対立』を選ぶということですね??」


 そう言う事だろう……密偵(スパイ)をそのまま忍ばせるということは,『中立』から『対立』を選ぶということだ。


「残念やな~~数百年と築いてきた友好関係を継続するために,関税の税率の引き下げを提案したのにな~~」

「そうだね~~痛手を負わずに甘い汁舐められると思ったらダメだよ??ミナミ様??今今回の交渉はさぁ~~」


 今回の交渉の詳細の説明を行う。


 今回の交渉において,公国と王国にとってのメリットは,国内に潜んでいる密偵(スパイ)が国内から居なくなることで,内政に注力出来る。デメリットは,関税で得られる税収の金額が大幅に減額することだ。


 帝国にとってのメリットは,関税の税率が引き下げられたことで両国との貿易がしやすくなる。デメリットは,」両国の忍ばせていた密偵(スパイ)が全撤収になるので,両国の情報を得られなくなる。


「わっわかりました……両国に密偵(スパイ)を忍ばせている事は,認め謝罪いたします……そして,一ケ月以内に全撤収させます」

「「明日から,一週間以内!!」」

「わかりました……明日から一週間以内に全撤収させます」


 ミナミ様から『明日から一週間以内』に,密偵(スパイ)を全撤収させる確約を得た。完全に履行させるために付随する条件を提示する。


「もし,一週間以内に全撤収を確認が取れなかった場合は,王国への敵対意識があると見なして,王国内に残った密偵(スパイ)に関しては,手段を択ばずに処刑並びに,帝国への軍事行動も辞さないです」

「なっ!それは!!」

「公国としても……一週間以内に全撤収を確認が取れなかった場合は,公国への敵意有りとみなすで!!もちろん,王国と同じ対応取るで??」


 これに、関しては,オレジアナ公国のスズカと手を組んだ事は,認めよう。


 国内に潜んでいる密偵(スパイ)の全撤収を履行させるために,『期限以内に撤収していない密偵(スパイ)の処刑』と『軍事行動』を盾にするには,両国が同じ条件を提示する必要がある。


 でないと,王国だけがこういった条件を提示すれば,帝国は,完全に公国側に付くことになるからだ。でも,両国が同時に,同じことを提示すれば……


「わかりました……両国からの提案を受け入れます」

「OK!今から,今回の内容を記した条約に『三国の代表のサイン』をしましょう!!」

「えっ??『三国の代表のサイン』なのですか??」

「そうだよ!」

「せやで!!」



 こうして,オレジアナ公国・グリアナ帝国・ラインブルー王国の『三国間条約』が締結されたのだった。


少し,宣伝を……


Twitter(X)してます!!


@SoumaRento0606


よろしければ,フォローよろしくお願いします!!


【うつけと言われた王子の国家再建】面白いと思えば,いいね・ブックマーク登録お願いします!!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ