56. うつけの取引!
「それで,王国として『グリアナ帝国に関する問題』に関する問題はどうなってる??」
スズカから,『グリアナ帝国に関する問題』に,尋ねられる。
「いやー,知ってるでしょ!うちの内情!『グリアナ帝国に関する問題』に興味を示している政界関係者は皆無に等しいよ!だから,僕が単独で,そちらさんに行く位やで??」
「それも,そううやな!まぁ,うち的に,そのままラインブルー王国が滅ぼされてくれたら嬉しかったんやけどなぁ~~」
「怖い事言うなぁ~~でも,僕が居る限りは,王国は滅ばないよ??」
そう言うと,スズカは腹を抱えて笑う。
「まぁ~ね!レンの謝罪・決意表明聞いてねぇ~王国内に面白い人物が出てきたなぁ~~思ったから『協力路線』もアリかなって思ったね!!」
「それは,どうも!」
「ところでさ…そっちにも潜んでいるんでしょ!ネズミ??」
「あぁ~居るね~ネズミもネズミ……質の悪い『ドブネズミ』!!」
「動向は,どうなんや??」
「ハットリ家に見張らせているけど……今の所『大人しいね』いや,『大人しくせざる得ない』って表現の方が正しいかな??」
「何故,そう言う表現なんや??」
「『謝罪・決意表明』を聞いて,ネズミ共は動きづらくなった…そして,大元に判断を委ねているうちに新しい物が誕生したために尚動きづらくなった……ってとこじゃない??」
「まぁ,そうやな~うちも,『謝罪・決意表明』を聞いたのち政治の『実権』をどっちが握っているのかで,対応が変わるから,急いで王国の情報集めたわ!」
「それで,公国側の『ネズミ』はどうなん?」
「王国側で,動けない分こっちで,動いている様子だね~~」
「じゃ,駆除しないとね~~お互いの国にさぁ,『同じドブネズミ』がいるなら協力して駆除すれば良くない??」
「せやなぁ~!『同じドブネズミ』やし,一緒に駆逐するか!オレジアナ公国とラインブルー王国が協力するのは,何年振り??」
「百年単位じゃないかな??」
「そんな長い間,対立してたんやなー!」
「でも,『同じドブネズミ』退治出来れば,お互いの国内での実績作りにもなるしなー!」
「せやな!うちてきに,兄二人に勝って政権取るには,『公国を守った』っている実績が欲しいからなぁ~~」
僕は,王位継承権第一位なので,比較的に王位は,待っていれば,今の所,王位は,僕に来る。
しかし,王位継承権第二位のシオン=ラインブルーが,どう動いてくるかの問題もある。ここで,実績をあげれば権力基盤を固められる。
対して,スズカは,兄二人が居ることもあり王位継承権第三位という立ち位置なのだ。政権を取るには,兄二人を凌ぐ実績をあげていかないと政権は握れないという現状なのだ。
今回,二人にとって共通するのは,『実績が欲しい』ということだ。
「それで,スズカは父上の跡を継ぎたいのか??」
「いやぁ?政権に関して,全く興味なんてないよ??兄二人が,しっかりやってくれるならええんやけどなぁー」
「あぁー,夜の街に遊びに行きまくる……政界内の異名は,大馬鹿兄弟だっけ??」
「いやぁ,そんなこと何で知っているんや??」
「僕には,天下のハットリ家様が居るのでねぇーー」
「ハットリ家は,国王じゃなくレンに仕えとん??」
「そそ!ハットリ本家様が,何故か,僕を気に入ったみたいでさぁ~~幸運だよぉ~」
「ええなぁーうちにも,諜報部隊『クノイチ家』が居るけど,まだ,誰に仕えるかが不透明なんだよねぇ……」
「でもさぁ,ハットリ家が仕えてくれていると考えるとさ……結果残さないといけないっていう緊張感半端ないよ??」
「そうなん?」
「だって,情報収集・裏工作の専門家だよ??僕のこと,見限られて他の勢力側に付かれたら僕の首飛ぶからねぇ~~」
「そやな~~情報収集・裏工作の専門家は,味方だと心強いけど敵に回せば一気に,強敵やもんな……政界において……」
「そうそう!そっちも『クノイチ家』を味方にするなら,色々と覚悟しないとねぇ~~」
秘密の会談が始まって,二時間が経過している。
マナは,二時間の間,しょうもない内容もずっと記録している。
「スズカ?そろそろ,部屋に戻らないとヤバくない??」
「そうやな~~傍仕えのセバスも心配しだすだろうなぁ~~」
「じゃ!会談は,お開きだな!今度いつ話せるかな??」
「両国が和平を結べば,いつでもお話出来るでぇ~~!」
「いつの未来になるのやら~~マナ,近くまで送っていって!」
「わかっ……イギャァァァァァァ!」
「えっなに??」
急に,マナが奇声をあげた。スズカは,『何事だ!』という表情を見せている。マナが奇声をあげるといえば,ひとパターンしかない……
「マナの声!急に,尻尾触るとこうなるの!」
「マナちゃん!可愛いとこあるやん!!」
「レンくん……後で,覚悟しといてね……」
マナは,少し怒りを込めた目線を送り,スズカを送っていく。
ガチャ♪
扉が開き,マナがハリセンを持って,入ってくる。目は,獲物を狙うネコ科の猛獣のようだ……
あっ!これ,僕の命今日限りかも……
「レンく~~ん??」
「なんでしょか??」
「人前で……しかも,他国の要人の前で尻尾触らないで!って何度も言っているじゃない!!」
「いや,だって,真面目に働いているマナが居れば,尻尾触りたくなりません??」
「ならないよ!!」
「あの~命だけは,お助けくださいね??」
「さぁ~~どうかなぁ~~??」
やばい……
僕は,部屋の中で,マナから逃げ回るレン,レンを追い回すマナ……
数十分それが,続いた後に部屋から,数発の『パシン♪』という音が響いたとさ!




