55. うつけの極秘会談!
「さっ!『極秘会談』はじめよっか!!」
スズカの一言で,会談を始める。
「まさかさぁ~~ラインブルー王国の第一王子とオレジアナ公国の第一王女がこうして顔を合わせて話しているなんて,お互いの父上は,思いもしないだろうねぇ~~」
「せやな~~うち,グリアナ帝国に,訪問するって,言うたらくれぐれも,ラインブルー王国の関係者と関わるなって,念押しされたんやで~~」
「あぁ~それ,王国も言われたで!」
「なぁー!誰と会おうが,私たちの自由やのになぁ~~!」
僕とスズカは,向かい合って座り,僕の右隣にマナが座っている。
「所でさぁ,スズカ?傍仕えの人は,連れてこなかったの??」
「ん~~??だって,以前はそっちが,単身で会いに来てくれたやんか!それは,うちらを信頼してくれたんやろ??」
「いやぁ~~かなり,警戒したで!事前調査で,スズカは公国内では比較的話が解る人って来ていたけど…対立している国の王族クラスに会うんだから緊張するよ~~だから,単身で行った!」
「確かに!最初は,『商人』のフリして来たし,護衛付けるな~とか注文多くて,えらいヤバい商人がきたなぁー思ってんで!!」
「そうでもしないと……門番の兵士に殺される可能性あったし,僕を殺せば戦争に発展する可能性あったでしょ??これでも,僕は戦争を回避するために,沢山考えたんだぞ!!」
「はい!は~~い!まぁ,あの時,レンが公国に来てくれたお陰で,今めっちゃ面白いしな!!」
スズカは,屈託ない笑顔を見せてきた。
そう言えば,マナとは初対面か!!
「スズカ!マナとは,初対面よな?僕の第一秘書のマナ=リグレット!可愛い,猫耳族の女の子!!」
「初めましてぇ~~一応,これでも,オレジアナ公国の第一王女のスズカ=オレジアナと申します!」
「初めまして!レンくんの第一秘書を務めています…マナ=リグレットと申します…今後ともよろしくお願いします!!」
二人とも,仲良く話している。元々,二人は人見知りをしない性格とは言え,少々警戒はするものだ。
「でも…マナちゃん!レンのことを『くん』呼びなんやなぁ~~『様』じゃなくてぇ~~!」
「いっいや!それは,その~~!!」
マナが,慌てている………あっ!可愛い!!
「ははは!スズカ!マナをイジるのは,やめたげて!!人前での『くん』呼びは,僕が許可してるから!!」
「へぇ~~マナちゃんは,特別なんやなぁ~~!」
「そそ!マナは,特別!!」
「おぉ~~レン!マナの頬真っ赤だよぉ~~!」
そう言われて,マナの顔を見ると顔を耳まで真っ赤にさせている。猫耳も勢い良く揺らしている。
続いて…というか,やっと政治に関する話題に移る。
「所でさぁ,そちらさん『首相』という奇妙な大臣職作って,レンそれに,就任したんやってなぁ~~」
「良く,知っていますね~~!さすが,オレジアナ公国の第一王女様~~!」
「ところで,その『首相』はどういう大臣なんなんや??」
「物知りな,スズカなら知っているやろ??」
「まぁ~知っているで~~うちらの周辺国は設けている国は,無いけど遠くの国には,『首相』という大臣職に行政のトップを就任させている国もあるけどなぁー」
「まぁ,王国の場合『行政権』を完全に国王から切り離したからなぁ~~そういう意味では,『首相』の僕が実質的な,王国のトップだね!!」
「おぉー完全に,『行政権』を掌握したんかー他に,『首相』を設けている国でも『行政権』は一部しか移譲されてへんからなぁ~~」
「ところで,そちら側はどうやって『権力』掌握したんや??」
僕は,僕にされた質問をそのままスズカに返す。
「うちは,取り敢えず『グリアナ帝国に関する問題』に関する仕事を父上に振って貰ったなぁ~一応私,公位継承権は三位なんで,継承権一位のレンと違って,権力を全て掌握するのは,不可能なんだよねぇ~~でも,この問題を解決する上で,誰と会おうと私の『自由』やしね!!」
「ちなみに……公国内での出世の手伝いいたしませーん!!」
「はぁー!焚きつけたんそっちやんか??」
「記憶にございません」
「あぁー使ったなー政治家の天下の宝刀『記憶にございません』!!」
「まぁ,今は,スズカと仲良くしていきたいと思っているよ!!」
「おぉ~~求婚ですかな??」
「マナ!ハリセン!!」
「はい!!」
パシン♪
マナのハリセンが,スズカの頭をしばく。
「いったぁぁぁぁ!!レン!?叩くとか酷くないか??」
「いやぁぁ,まさか,求婚されるとはおもわんかったからさぁ~あと,これ以上求婚話進めるとマナの機嫌を損ないそうだったので……取り敢えず,マナの怒りを別の方向に向けないと僕が,叩かれていたので!!」
「それこそ,酷いやないかい!!」
スズカとの極秘会談は,傍から見たらただの雑談のように見えるだろうが……お互いが,お互いを牽制しあっている状態だ。
王国内では,味わえない空気感を僕は,楽しんでいた。
どちらかというと,現状の王国内では『敵なし』状態の僕なので,対等の関係で話せる政界関係者は,スズカが初めてと言っていい。
すると,スズカは,ラインブルー王国に対して質問を飛ばしてくる。
「それで,王国として『グリアナ帝国に関する問題』に関する問題はどうなってる??」




