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43. うつけの呆れ………!

 今現在,法律会議が行われているはずだが,開始時間に集合しなかった国王である父上かつ大臣が多数を占めた。


 時間通りに,会議を開始出来ないこの現状に,僕は呆れかえっていた…………



「ねぇ…もう一回聞くけど……何で,時間通りに開始出来ないの??」

「レン王子…申し訳ございません…」

「この場では,『王子』でなく『首相』!何度も言わせるな!!何故,こういうことが常態化している??」

「…………準備が」

「それなら,さっきもあったよね??準備期間が一週間程度しかなかった,僕とサヨが間に合っていて一カ月の準備期間があって,準備が完了していないってことは,明らかな職務怠慢だね…」


 さっきのは,言い訳だろう。


 しかし,公の場で発言したことだ……責任を取ってもらおう。


「会議に遅刻かつ職務怠慢……君たち,今月の給与五十%カットする」

「「「そっそんな!!!」」」

「今のお前らに,全額の給与受け取るだけの職務をしていると??しているならさぁ~~大事な,法律会議に毎回,遅刻もしないし,毎回,準備を終わらせない……今のお前らに,給与全額支払うこと自体~~税金の無駄遣い~~」


 僕は,笑顔で答える。


 しかし,納得のいかない大臣の一部は……


「毎回,準備を終わらせてないとは…」

「じゃ,また聞くけど……毎回,毎回,会議に遅刻する理由は何でかな??さっき,準備が終わってないからって言ったよね??他に,あるの??」

「こっこのことは,私たちが大臣になった時から,ずっとで……」

「お前らが,大臣に就任した時からずっと??」

「はい……!」


 何か,希望の光を見た表情になった大臣。


 何だろうなぁ~~無性にイラつく。


「では,何故??このおかしい状態を改善しようとしなかった??それこそ,職務怠慢だと思うけど??僕は,『首相』として,このおかしい状態を改善しようと思っているんだけど??」


 そこまで,言うと大臣達は黙ってしまった。


 ここで,僕は気になったことが出てきたので尋ねる。


「もしかしてだけどさ……まさか,まさかのさぁ~~」


 僕は,今から聞くことが事実でないことを願う余り……前置きを長くしてしまう。


「外交の場……会談の場で,遅刻とかしてないよね??」


 すると,先ほどから僕に言い訳をしていた大臣が自信ありげに答える。


「はい!対談の国が,格上の国相手なら絶対に遅刻はしません!」


 ふ~~ん…格上の国相手には??ラインブルー王国は,まぁまぁ国としての規模は大きいぞ??周辺国では,オレジアナ公国が同等レベルの国力を持っているが,そこ以外の陸続きになっているグリアナ帝国やハイアン帝国は,王国に比べると格は,下がる……。


「まさかだけど……格が下の国には……??」

「もちろん!王国の威信を見せるために,遅刻しています!!」


 嘘だろーーーー!!マジかーーー!!!ここまで,バカだと思わなかった……外交の場において,時間厳守は鉄則中の鉄則!!


 会談に,わざと遅刻するなんて,相手国側に何かしらで,抗議する際に,『こっちは,こんなに怒っています』と体現するための手法であって……王国の威信を示す方法では無いんだよ!!


 むしろ,ラインブルー王国の大臣や国王陛下がこれまで行ってきた行動は『立場が上の者には,胡麻をすり立場が下の者には大きく出る嫌な奴』そのものだ……


 僕は,頭を抱える。


「レン首相…大丈夫ですか??」

「おまえら……その行動が,どれだけ失礼に当たるか……わかっていないの??」

「えっ……??」


 どうやら,わかっていないようだ。


 こりゃ,根本的に改革をしないといけないのか……


「国家間の会談において,時間厳守は当たり前!!遅れるなんて行為は,威信とか関係なしに『ただの失礼』なんだよ!!しかも…しかも…」

「しかも??」

「それをわざとしていただと……格が上とか下とかで判断して……多分さぁ~~ラインブルー王国……結構周辺国に嫌われているぞ……」

「どうして……」

「お前が相手側の立場に立ってみろ…!!格上の相手国の人間が,毎回,毎回,遅刻してくるわぁ~~謝罪がないわ~~いい印象を抱かないのは,当然だわな!!」

「はい……」

「そして,対談相手は格上の国の人間だ!下手すると国家を滅ぼされかねない…お前,言い返せるか??」

「言い返せません……」

「そして,その不満は,溜まる一方だ……今は,王国に寄生することで,利益を得られるから我慢しているけど王国に寄生するメリットが無くなったら??」

「えっっと…」

「そんなこともわからず……大臣職を務めていたの??簡単だよ??王国に寄生するメリットが無くなったら裏切って,これまでの不満をぶつけに来る……それだけだよ」


 僕は,この言葉は,語気を強めて言う。


「いいか!!今まで,お前らが諸外国にしてきた行動全て,王国の首を絞める行為なんだよ!!王国の威信??何それ??美味しいの??王国の威信で,国民が腹いっぱい食えるの??食えるなら何で,今国民は苦しんでいるの??言ったよね僕??国民を苦しめる政治家には,容赦しないってさぁ~~!大臣務めているならさぁ~~当たり前のこと当たり前にしてよ??」


 大臣達…父上も顔を下に向けている。


「しかも…当たり前のこと当たり前に出来てない人間が,国民に『時間を守れ』・『期日を守れ』って言ってさぁ~~どの口が言ってんのって話な訳で~~!!もう,お前ら国民に対して,言えないね!!『時間を守れ』・『期日を守れ』なんてさぁ~~!!だって,お前らが守ってないんだから!!」


 そして,僕はずっと胸の内に抱え込んでいたが…我慢できずに言ってしまう……


 あぁ~~隣に,マナが居ればなぁ~~


「いい歳こいた大人達がさぁ,成人したばかりの十五歳の若造に,社会常識に関して説教されている……何それ??想像していた千倍……クソ王国だな……この国は!!!!!」


 僕は,ずっと抱え込んでいた。


 何故,王国の連中の社会常識はこんない欠如しているのか??


 王政に関わってからずっとそうだ…十五歳の成人したての人間に,三十歳を過ぎた大人が説教……


 呆れるわ…………!!!!


 それに,絶望した。


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