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296. 立派になってね

「投開票所に関しては、このような配置でどうでしょうか?」

「文句は無いよ。というか、僕は、興味本位で視察してるだけだし、選挙やります!口出しします!は、ダメだと思うからね」

「何故でしょうか?レン様が、行う政策ですからレン様がどんどん意向を示さないと」

「ダメダメ。権力者が、他の領主選挙に関して口出したら選挙の意味が無くなる」


選挙をやると言っても、発起人があまりにも口出しをし過ぎたら公正な選挙では無くなってしまう。


だからこそ、どこまで口出ししていいものか悩みどころでもあるのだ。


「せめて、投票までの動線に関しては、良いのでは無いでしょうか?」


まぁ、確かにその程度なら問題ないか。


立候補者の政策にまで口出しは良くないが、運営の一部に関しては、大丈夫だろう。


「動線に関しては問題無いだろうけど⋯⋯記載台に関しては、仕切りを付けるべきだと思う。でないと、誰が誰に投票するか分かってしまうからね」

「なるほど、参考になります」


初めての試みであるので、色々と、準備が甘い所は、出てくるだろうし、今回の領主選挙に関しては、課題も沢山見つかるだろう。


「後、次の議会選挙に関しても見越して準備して欲しいかな」


領主選挙の次には、間を開けずに議会選挙も行うことになる。


今回、選ばれた選挙管理人も、つい数ヶ月前に任命されたのだ混乱する部分だろう。


「導線に関しては、このようにしてみては、いかがでしょうか?」

「いいんじゃないかな」


手元の図と、実際の投票所を見ながら話を進めていく。


「それで、票数の数え方何ですが⋯⋯」

「それに関しては、僕は口出ししない。君たちが、考えて統一の方法を作りだして」


投票の集計に関しては、口出し出来ない。


そこに、国王であるレンが口出ししてしまえば、投票数に関して、自分の思うがままにイジる事が出来てしまう可能性を危惧したからだ。


「ある程度の方法は確立してるんでしょ?今回は、各都市一人の代表を選ぶんだから。課題が見つかれば、話し合って解決策を見つければいい。最初から完璧は、求めてないよ。今回は、何事もなく無事に終わる事を求めてるから」


運営自体に問題が出るのは仕方の無いことだ。


数年も前から告知していたなら、そこは、もっとこだわって欲しいが、告知したのは、つい数ヶ月前だ。


運営に関しての準備不足は、仕方が無いし、責めるつもりは無い。


責任は、全てレンが取る覚悟でいる。


「まぁ、運営に問題が出るのは、覚悟の上だからそんなに、責任背負わなくていいよ。一番は、立候補者に不正が出ないこと。そこに、重き置いてね」

「わかりました」






視察を終えて、馬車に乗り込む。


「所で、王都の管理は、どうなってる?」


これまでは、レンが、王政をやりながら王都の街を管理してきた。


王都は、王国の首都の街なので、王国の直轄地とされてきた。


しかし、その管理を、今は、マホに託した。


選挙を行うと決めてからすぐに、マホに、王都の管理を任せると伝えていたのだ。


最初は、王都に関しても選挙をやる方向で話を進めようと、思ったのだが周りの反対意見が凄かったのだ。


主な反対意見として、


・王都の管理を平民にすると、王族の直轄地では無くなる


という意見が出たが、レン的には、それでも問題ないと思ったので、進めようとした。


しかし、


・誰も、レン様が管理していた街の後任には、なりたがりません


と言われたので理由を聞いてみた。


すると、


「貴方の実績が、凄すぎるんです」


そんなに凄い事したかなぁ〜〜と思う。


精々したことと言えば、貧民街を他と同じ生活レベルまで改善させた位なもので、他の人でもやろうと思えば出来る事だと思っていたが、そうでは無いらしい。


「⋯⋯大変ですよ。レン兄さんの後任ってだけで、ものすごい期待の眼差しを向けられてるんですよ!!」


マホなら管理出来ると思ったので、現状、マナは、レンの第一秘書官と兼務する形で、王都を管理してもらっている。


今は、王都の管理を優先的にしてもらい、母さんが、レンの、実質的な第一秘書官となっている。


「まぁ、頑張りなさいな。何かあったら僕が、フォローは、してあげるから」

「フォローだけですかぁ〜〜」


マホは、もっと助けて下さいよと言わんばかりに、レンを見てきている。


マホの成長の為とは言え、かなりの荒療治をしている自覚は、あるので少しばかり心は痛い。


「マホが、思う街づくりをしたらいいんだよ。それがダメなら街の人がダメって言ってくれる。政治家として、そのサインは見逃したらダメだよ?」


マホに、そうメッセージを伝えた。


立派に一つの街を管理出来るようになれば、メイちゃんが、帰国してきた際に、物凄い自慢になるよと心の中で、マホに伝えておく事にする。


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