29. うつけの母子の関係性……①!
王城に,帰って来た。
マナは,残っていた業務を片付けるため急いで仕事に,戻った。
忙しい中,呼び出してしまったのか……後で,仕事手伝うか……
マホは,僕に聞いてくる。
「レンお兄様…さっきのお話…シオンお兄様にも,するんですか??」
「いやぁ…シオンは,裁判の一件以来…僕から距離置いているから…今,この話をすれば…流出する可能性がある」
「私から,話してみてもですか…??」
「もう…遅いだろうね…」
「何故ですか…??」
「もう…シオンは,貴族学校に入学してしまったからな~」
「貴族学校とどんな関係があるのですか??」
「あそこは,学校という名のただの,貴族間並びに,貴族と王族の社交の場だ…教育という教育は,一個もしてないよ…」
「でも…礼儀作法とかは……」
「そんなもん…王家や貴族に任命された家なら,各個人の家でやれって話だ!それに,貴族学校に通う連中は,既に各家で礼儀作法の教育は,既に終わらせている…いわば,ただの税金の無駄遣いや…」
「レンお兄様?本当の教育とは?」
「簡単や…全国民に,読み書き・算術・政治・法律を教えることや!何で,これまで王家含み貴族連中が国民に教えてこなかったと思う??」
「わからないです……」
「国民に反乱を起こして欲しくないからや!王族・貴族は,ラインブルー王国の全国民の一割程度…残り九割は,国民や!!その国民に反乱起こされたら一瞬で僕らの命は飛ぶぞ…」
「レンお兄様…怒っていますか??すみません…私が無知のあまりに…」
僕は,申し訳ないと思った。この怒りは,マホに対してでは無い……
僕は,マホの頭を撫でる。
「マホ…ごめん…マホには,怒ってないよ!」
「ほんとう??」
「ほんと!これまで,この問題を放置してた連中らや…僕は,それらの尻ぬぐいをせなあかん……」
「私もついていきます!」
マホと仲直りした。けど,最初の話題から大分逸れている。マホが,本題に戻してきた。
「所で…レンお兄様お得意の話逸らしは,置いときましょう…」
「あっばれた!」
「バレバレです!シオンお兄様は,遅いというのはどういうことでしょうか??」
「僕への不信感・貴族学校で,沢山の貴族と接触……マホ,貴族は何を持って,僕達に接触してくる??」
「打算です」
「正解!」
「そう言う貴族って…王家にとって都合の良い事ばっかり言ってきて利用できると踏んだタイミングで利用だけして捨てるんだよねぇ~」
「だけど,決めたのは王家本人だから責任は,王家にある…今頃,シオンの元に,僕に取り入れなかった貴族連中が取り入ろうとしてるだろうな~そして,シオンは何人か気に入った貴族を周りに置いてると思うよ~~」
「何か…闇ですね…」
「ほ~んと…政界は,闇だらけ!だから,自分の身は自分で守らないといけない!自分に都合の良い事言う人が見方とは限らないからね~~はは!疲れるよ…この政界は…」
「だから,マナねぇさんの尻尾を触るんですか??」
「そういうこと!!マナってただでさえ可愛いのに…耳や尻尾を触ったら可愛い反応するんだよ??」
「私も…触りたいかも…」
「尻尾はダメ!耳は,マナに許可とったらいいよ!」
「いや…何で,レンお兄様が管理してるの……??」
「マナは,僕のパートナーだからかな??まぁ…一方的に僕が思ってるだけだけど…」
僕とマホは,王城の食堂でおやつを貰って食べる。今日は,ドーナッツだ。
美味しそうに,食べている。この顔可愛いな!!僕は,母上の状態が気になったので,マホに聞く。
「マホ…母上の様子はどう??」
「レンお兄様は,お会いになってないのですか??」
「一応…僕は,母上を裁いた人間だからね…父上は,公務の関係上仕方ないけど…公務に関われない母上に会うには時間をあけないといけないと思ってね…」
「母上は,日常生活は普通にしていますが…やはり,実の息子に裁かれたのに相当ショックを受けているようで…」
「だよね…腹を痛めて産んだ子どもから,裁かれたらそうなるか…」
「たまには,顔見せてあげたら??」
「そうする…じゃ,公務に戻る!じゃ!」
「頑張って!」
僕は,公務に戻る。
今日の分の公務は,既に九十%以上終わらせていたので,残り五%を仕上げるだけだ。執務室に,戻り残りの仕事を終えると,マナの仕事を手伝いに行く。
マナは,「悪いよ」と断ってきたが,昼間街に連れ出したのは,僕だ。お詫びも兼ねて仕事を手伝った。仕事終了後に,マナの尻尾を握ってお詫びのアイスが7回分に増えたのは,別のお話……
翌日。午前中に,本日分の公務を全て終わらせ,僕は母上が生活している王城内の屋敷へ向かっている。
裁判から大分時間が,経過した。そろそろ,裁いた人と裁かれた人が会っても,ある程度許容されるだろうと判断した。
王城の本宮から出て,庭園を歩くこと十五分。今,母上が生活している離れの家に着いた。
そこには,母上のお世話をしているメイドのサユリさんが居た。
「サユリさん!お久しぶりです!」
「レン王子!お久しぶりです!」
「サユリさんも,こっちに移ったんですね!」
「はい!娘は,王子に迷惑おかけしていませんか???」
「じゃじゃ姫なら,一生懸命働いてくれていますよ??非常に,助かっています!」
「そうですか…最近,様子を見れていなくて心配だったんです…」
「安心してください…コノハは,王国に歯向かわない限り,守りますよ」
「よろしくお願いします!」
「ところで,今日…母上にお会いできますか??」
サユリさんに,母上に会うことを求める。
「わかりました…ご案内いたします」




