25. うつけの兄妹街散歩②!
「こっ孤児院??」
マホに,今日の目的地を伝えると非常に驚いた表情をしていた……これは,もしかしたら…マホも僕と同じ,教育受けた可能性はあるなぁ~
「マホは,王城の教育係からどんな……教育受けた??」
「えっと…父上の政治は,上手くいっていて孤児は,居ないと…教育を受けていました…」
「やっぱり…僕と一緒だね~~!」
教育というのは,無知の人間に情報を与えるという意味で……一種の洗脳とも言える。転生前の日本の社会では,文部科学省が教育に関する基本方針をまとめて,それを基にして教諭が子ども達に教育を行う。
王国法では,王族は,教育を受ける必要があるとされているが…教育内容に関する規定は無い…
そして…貴族に任命されている平民にも,教育を受ける必要があるとされているが…同じく,教育内容に関する規定は無い…
「マホは,孤児が居ないと教育受けたんだね…??」
「そうだけど…??」
「うん…それを信じてるマホ…愚かだね…」
「えっ?レンお兄様??」
「今から現実を見してあげる…」
そうこう話していると,王都の貧民街に入っていく。マホは,恐怖を感じているようだ…僕の右腕を必死に掴んでいる。
「マホ…怖いか??」
「怖いです…」
「その感情その物が…如何に,お前が温室で育ってきた証拠だよ…こういう側面を見ずにね…」
「レンくん…?何か,おかしくない?」
元々,ここで生活していたマナが何か異変を感じ取ったみたいだ…
「どうした…?」
「人が…少なすぎる気がします…」
「あぁ~それね…さっき,リーヴァンにお願いして今日は,貧民街の商店お休みにして貰ったんだ…勿論休業に関する補助金は,支給したけどね…」
マナは,納得の表情を見せた。商店が,営業していなければ買い物に出る主婦は減る…そして,時間を見計らって貧民街を訪れれば…比較的,人が少ない時に訪れれられると踏んでいたが…成功した。
「だって…ただでさえ…こんなにビビってるんだよ??通常の貧民街の様子見せたら気絶の一つするでしょう?」
「確かに…この様子ですと…だから,私も連れて…?」
「そそ!幻滅した??」
「うぅん!妹想いだね!……このシスコンが!!!」
う~ん……ちょっと最後の言葉に棘ありませんでした??
孤児院が見えてくると,子ども達が笑顔で話しかけてくれる!
「あっ!おうじさま~!!久しぶり~!!」
「おうじ~!!あそぼ~!!」
「おうじ~女の子だれ?」
子ども達も,マホに興味津々だ。マホは,僕の背中から少し顔を出して子ども達を見ている。
「マホ!王族なら…しっかり顔を見して自己紹介しなさい!」
マホは,意を決したように子ども達の前に姿を現し…
「マホ=ラインブルーと言います!レンお兄様の妹です……!」
「みんなぁ~この子は,レンお兄ちゃんの妹さん!おうじょさまだよ!」
「「おうじょさま~!!」」
どうやら,最初は警戒していたマホも…マナと一緒なら子ども達と交流を図ろうとしている。少し…成長したかな??
すると…その様子を見ていた施設長のおじさんが,話しかけてくる。
「レン王子…お久しぶりです!子ども達も…大変,喜んでいます…今日は,来てくれてありがとうございます…」
「施設長さん!本当は,毎日でも来たいんですけど…王政に関わりだすと中々時間が取れなくて…すみません」
施設長さん…本当にいい人だ…マナが,こんなにもいい子に育ったのも施設長のお陰だ。
「施設長さん…!今日は,急な申し出にも関わらず…お部屋ご用意してくださり…ありがとうございます!!」
「いぇいぇ~!マナは,王子になにか迷惑かけていませんか??」
「いぇいぇ!毎日,助けられてばっかですよ!マナを秘書にして正解でした!」
施設長が子ども達にむけて,続きは,施設の中で話そうと提案してきたので僕もそれに乗る。
「みんなぁ~お部屋の中でマナと王女様に遊んでもらいなぁ~」
「「「はぁ~い!!!」」」
子ども達含め,部屋に入る。
僕は,施設長と共に用意された部屋に入る。
「施設長…ここ最近の孤児の数は,未だに………」
「王都は,王子のご寄付のお陰で,減少傾向に傾きつつあります……」
「王都以外は……」
「王子の考えられている通り…増加傾向です…」
「今の僕の力じゃ,王都の孤児院に寄付というのがギリギリ出来る支援なんですよ……」
「王子には,いつも助けられています!」
「では,マナから聞いていると思いますが…この部屋使わせて頂いてもいいですか??」
「はい!是非,使ってください!」
僕は,マナとマホを呼びに向かった。二人は,子ども達と楽しく遊んでいた。
「マホ!マナ!お話の時間だよ!」
「「わかった!!」」
二人と,先ほどの部屋に移動して王城のお話の続きをする。施設長さんには,席を外して貰った。
「マホ…王城で,何のお話していたか…マナに,説明して!」
「はい!!」




