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13.うつけの沙汰③!

「そろそろ…自分の口で事実を話したらどうだ…これは,最終勧告だ…」


 僕は,法相という地位を利用して不正を行っている疑惑の出た,イーディスに対して,本当のことを話すよう最終勧告を出した。


 相変わらず,だんまりを決め込んでいる。いい加減,正直に話せばいいものを…


「イーディス法相…()()()()()()()です…自分の口で真実を話してください…」


 イーディス法相は,口を割らない。その行動こそ自身が不正を行っていると()()()()()()ものなのだが…すると,大広間の入口の扉が開けられ,リーヴァンが入ってきた。


「レン様…お待たせしました…頼まれていました…イーディス法相に関して調べ終わりましたので,報告してもよろしいでしょうか??」

「イーディス法相…本当のラストチャンスですよ…?」


 こんなにも,()()を掛けてやった。けど,口を割らない…


「リーヴァン…報告頼む…!」


 リーヴァンは,調べた内容をまとめた報告書を僕と父上に渡してきた。僕は,それを見て思ったのは…「やはりな」。リーヴァンに,報告を続けさせる。


「イーディス法相が,よく行かれるお店の従業員に聞いた所によると…『俺は,貴族の人間と繋がりがあって見返りを貰って()()()()()ことで,こうやって皆に会えるんだ~!』とほざいていたようです…」

「へぇ~続けて…」

「特に,オーティズ公爵との繋がりは深いようで,今回の一件でも()()()()()を渡してイーディス法相に,自身の罪をマテオに擦り付けて,オーティズ公爵を無罪にするよう部下に,命じていたようです…」

「ありがとう…」


 僕は,イーディス法相を睨みつける。


「どういうことだ…イーディス…答えろ…!これは,命令だ…!」

「それは,家族を養うために…」

「はぁ!!」


 僕は,この場に居る()()()()()()()()をあげる。


「まだ…言い訳するのか?家族を養うため?じゃ,何で女の店に通っているんだ…?もういい…どうせ,お前の口からは言い訳しか,出ない…お前もオーティズ公爵の隣に移動しろ…」


 顔面蒼白な,イーディス法相は近くに居た,兵士に連れられオーティズ公爵の隣に移動する。


 サヨが,裁判の内容を読み変える。


「では,二件目のオーティズ公爵による悪政並びにその罪を無くす見返りで,私腹を肥やしていたイーディス法相についての裁きを,行います」

「サヨ…イーディス法相は,もう皆知っているからいい…オーティズ公爵の悪政に内容を説明して…!」

「かしこまりました…オーティズ公爵は以下の悪政を行っていました…


・領内で必要以上の税の取り立て

・領内に居る,兵士の家族を人質に取り反乱させないようにする

・王城内の国庫から不正に,金銭を持ち出し


等々沢山,ありますが…一番酷いと判断したのは,これです


()()()()()()()()()


何故,そう言った事になっているかは,報告書にまとめております」


 サヨの報告に,父上を始めとする貴族達は,目を丸くしている。


「それで…オーティズ公爵?何か,申し開きはありますか…?」

「あの…その…これからは,心を入れ替えて王子のために働きます…どうか,お許しください…」


 イーディス法相の一件で,言い訳をしても意味がないと,踏んだのだろう。正直に,謝罪してきた。


「何で…僕に,謝罪する…?謝罪する相手間違ってるよね…?」

「じゃぁ~誰に謝れと…?」

「そりゃ,解らないよね…(ひと)たちと王族を金づるとしか見てないもんな…もういい…聞いたって無駄だということがわかった…」


 僕は,判決を読み上げるため階段から立ち上がり,被告の前に移動した。それと,同時に王族の護衛の兵士も僕の隣に移動した。


「まず,イーディス被告…まず,あなたを法相から解任します」


 そして,僕は,リーヴァンに命令をだす。


「リーヴァン…国軍数人連れて,イーディス被告の家に向かい妻子を逮捕しろ…」

「何で…妻や子どもまで…!!??」

「簡単な理由さぁ~!王国法に,則り不正を行った者は,その家族までが,処罰の対象になるんだよ?法相してて,そんなこと知らなかったなんて…言わないよね…?」


 絶対,知らなかったな…適当に仕事をしていたということが丸解り…


「イーディス被告への判決を言い渡します…被告が行った,不正により罪のない(ひと)たちが,苦しみ…命を落としていったことは明白……判決は,()()()()()()()()し,死罪とする…異論は認めない…!!」


 イーディス被告は,法相解任かつ死罪とした。僕の判決を聞いていた,周りの人たちからは,()()()()が聞こえる。父上と母上は,今にでも止めに入ろうかという雰囲気だ。


「そして,イーディス被告が行った不正に動いた金銭は,被告の妻子が返済義務を負うとする…」

「まってくれ…家族だけでも……」

「うるさい…連れていけ…」


 僕は,イーディス被告を連行させた。続いて,オーティズ公爵の裁きに移る。


「続きまして…オーティズ公爵…の裁きに移ります…もちろん…イーディス被告があげた,判決文が効力無いの解りますよね…??」

「お慈悲を…ここで,貴族に恩を売っておけば…」

「黙って~~」


 僕は,命乞いをするオーティズ公爵を黙らせる。イーディス被告の裁きから自分自身の進退にも恐怖を感じているいたいだ…


「判決を言い渡します…オーティズ公爵…()()()()()()()()し…死罪とする…並びに,オーティズ公爵家の子ども二人は,オーティズ公爵家という戸籍から外し,身分を奴隷に落とします…オーティズ公爵家は()()とします…今後の再興は,一切認めません…」


 オーティズ公爵への判決文の読み上げに対し,参列した貴族家…特に,秘書官任命式に参列していた貴族たちは腰を抜かしている。


 オーティズ公爵は,言葉?にならない奇声をあげている。オーティズ公爵は,兵士に連れて行かれた。


 続いて,三件目の判決に移る。サヨが,内容を読み上げる。


「続いて,三件目…秘書官任命式に関する裁きを行います…()()()()()()()()()()()()()()()()()()()…」


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