118. 交流
「マホ!ちょっとこっちに来て!」
「はぁい!」
マテオと交流していた、マホはレンの呼び掛けに反応したレンの基にやって来た。
「オーバ殿、こちらは僕の妹のマホ=ラインブルーと言います。僕の秘書のマナと名前が似ていますが間違えないようにお願いします!」
「はっ初めまして!レンお兄様の妹のマホ=ラインブルーと言います。日頃、兄がお世話になっております」
マホは十歳とは思えない程の丁寧に、自己紹介をした。オーバもこれには凄く感心しいたようで、レンに興奮気味に感想を言う。
「レン様。妹さんの礼儀正しさ凄いですね。レン様の教育の賜物ですね」
「いや、僕は何も教えてない。マホ自身が自分で興味を持って勉強して身に付けたんだよ!凄いでしょ!自慢の妹だよ!」
パシン♪
マナがハリセンで、しばいてきた。
「何で、しばくんだよ!僕何もしてないだろ!?」
「いや、マホちゃんが『恥ずかしいので、一発しばいて下さい』と言うので」
レンは、マホの顔を見るとマホは頬を赤らめてた。
「マホ、どした??」
「レンお兄様。褒めすぎです……」
「どゆこと?」
パシン♪
「レンくんが、無自覚に褒めちぎるので、照れているんですよ……マホちゃんは」
「あぁ~~そういうことか!」
理由に納得したレンは、別の馬車で同行しているサユリを手招きした。サユリは娘のコノハと話していたが、それを切り上げてやって来た。
「すみません。サユリさん。……あの馬車の中で、失礼にも外に出て挨拶をしない馬鹿な僕の父上を引っ張り出して頂けますか??……抵抗するようでしたら、半殺しまでは可です」
「……かしこまりました」
サユリは、未だに馬車から降りて挨拶をしないトクヤを引っ張り出してくるようにサユリにお願いした。お願いを聞いたサユリは、レンが乗っていた馬車のノックしてから「入りますよ」と言って入って行った。
数秒後、馬車の中からトクヤの「嫌だ。出たくない」と言う声が、響きサユリの「レン様から抵抗するなら半殺しまでは可と言われていますが?」と脅し文句を一言一句そのまま伝えていた。
トクヤも半殺しまで、ボコボコにされるよりから大人しく出て来た方がいいと判断したのだろう。やっとのこさ、馬車から出て来た。
(あぁ~~もう!一国の恥だよもう!十歳のマホがこんなに凛々しくしてんのに!)
レンは、笑顔を作っていたがその笑顔は、内心複雑な感情がひしめき合っていたので笑顔が引きつっていたのだ。
「父上、馬車に籠らずに一国のトップとしてしっかり挨拶して回ってください」
「だっだが……」
尚も言い訳して逃げようとするトクヤにレンは、マナからハリセンを受け取り振りかぶった。トクヤはレンが何をしようとしているのかを理解したようで「やっやめてくれ……」っと懇願する。
しかし、レンは「問答無用」とハリセンをトクヤの頭目掛けて振り下ろした。
パシン♪
「……父上。十歳の子どもの前でみっともない。それで、よく政治家としてやっていけなしたね……先代が見たら呆れて泣き出しそうですね」
「……そりゃ、長年、対立……」
レンは再びハリセンを振りかぶり、振り下ろした。
パシン♪
二発目のハリセンが炸裂した。
普段、ハリセンで叩かれる側のレンが叩いていることもありかなりの痛さのようでトクヤの目からは涙が流れそうになっている。
「トクヤラインブルー王国国王陛下様。私、ここの共同統治のオレジアナ公国の代表を務めていますオーバ=ヘルナンデスと申します。今後はお付き合いも長くなると思いますのでよろしくお願いします」
オーバは、トクヤに丁寧に挨拶をしたが、トクヤは未だに目を合わせようとせずにしている。
レンは、ハリセンを振りかぶりトクヤに脅しを掛ける。
「父上……相手が、こんなに丁寧に挨拶してくれているのに、貴方がしないのはおかしいですよねぇ~~??」
「でっでもだなぁ……」
「マホは、しっかりとしたのに数倍も人生を生きている父上はろくに、挨拶出来ないんですかぁ~~」
レンは更に、トクヤに圧力を掛けていた。
尚も挨拶をしようとしないトクヤを見て、マホも少し……いや、大分冷めた目線で見ている。その視線を感じ取ったであろうトクヤは意を決して挨拶をしだす。
「ラインブルー王国で国王を務めています。トクヤ=ラインブルーと申します。息子のレンが大変お世話になっております」
トクヤはやっとのこさ挨拶を終えた。
マホはレンの隣に来ていたので、レンはマホに伝える。
「マホ……こんな大人になったらダメだよ」
「はい!私の目標は、レンお兄様です」
「おぉ!良い事言うねぇ~~!!」
レンは、マホの頭を撫でた。
「レンお兄様に頭撫でられるの初めてな気がします」
「兄妹のスキンシップって奴かな?」
すると、昼食を作っていたサユリとコノハが呼びに来た。
「レン様!マホ様!昼食が完成しました!」
「ほぉ~~い!」
レンは、用意された席にマホと座って馬車内で質問されたことへの回答を始める。
「じゃぁ、マホ!校外学習といきましょうか!」
「はい!」
マホは、満面の笑みを浮かべた。
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