ランドセル魔法少女凪
私は凪。ピカピカの小学1年生。私はゴミ箱の後ろにいて黒くて大きい怪物から隠れているの。
「グゥアー。」
「ううぅ。」
怪物は私が後ろに隠れているゴミ箱をじっと見る。小学校に入ったら泣かないって決めてたのに。
「グゥアー。」
良かった。怪物はゴミ箱を見ないで歩き出した。
「ふぅー。」
「見つけたユニ。」
「ほわ。うぅぅ。」
いきなり宙に浮く小さいユニコーンが現れた。びっくりして声が出そうになったけどユニコーンに口を抑えられた。
「怪物に気づかれるユニ。僕は妖精のユニ。君も今日から魔法少女になろうユニ!」
「・・・。」
「この姿じゃ話が入らないユニ。えい。」
ユニはユニコーンからイケメンなお兄さんに変身した。
「凪ちゃん。魔法少女になってあいつと戦うユニ。」
ユニは背を向けて歩く怪獣に指を突きつける。
「ふぇぇーーー。無理だよ。今でも怖いのに。」
プリティエンジェルつばさちゃんは勇気があってどんな時でも諦めない。でも私は怪物が離れてもまだ体が震えて怯えている。
「こんな私じゃ魔法少女になれないよー。」
「そんなことないユニ。」
ユニは私を抱きしめて、優しく耳元で言った。
「魔法少女は夢や希望であふれている少女ユニ。」
「夢や希望。」
プリティエンジェルつばさちゃんも言ってた。
「凪ちゃんも夢や希望を持てば、魔法少女になれるユニ。なりたい自分を想像するユニ!」
「なりたい自分。」
なりたい自分。プリティエンジェルつばさちゃんのように勇気があってどんな時でも諦めない自分になりたい。
「凪ちゃん。ランドセルフォームチェンジと言うユニ。」
「ランドセルふぉーむチェンジ。」
ユニに従って呪文を言った。すると自分が光り輝いて、服がひらひらで可愛いのに変わっていく。
「おおー。ランドセル魔法少女誕生の瞬間ユニ。」
「ピカピカと光るランドセル。ランドセル魔法少女凪。」
怪物が振り返って、私を見つけた。
「グゥアー。」
さっきまでは逃げ回ってたけどもう逃げない。
「ハートフルグロウアップ。」
私が唱えた魔法で怪物は浄化された。
「やったユニ。凪も今日から「確保。」
ユニは警察に手をつかまれた。
「近隣住民から小学生に手を出し、興奮する変質者と通報されましてね。署まで一緒にいきましょうか。」
ユニは警察に連行された。
「ちょっと待つユニ。誤解ユニーーー。」