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第69話 汜水関前哨戦(前編)

 許昌から汜水関までの間での最後の物資集積所、黄巾の乱よりも前に放棄されていた古い駅を拠点化した所へ曹操が一隊を率いてやって来た。

 一刀が曹操の対応をしていると趙忠こと黄が居ることについて尋ねられた。

「まさか、そんなことでほだされたりしていないでしょうね?」

「そりゃあね。あの涙も結局自分自身と霊帝のことだけのものだろうし。でも、この国の人たちにとって真名を晒して生きるってのはとても重い罰なんだろ? ちゃんと刑を執行されてるのに追い打ちを掛けたりはしないよ」

「甘いわねぇ……ま、国政の中枢に居ただけあって学もあれば名士層との付き合いもあるわ。存分に使いこなしてみせなさい」

「え……まあ、いざって時は頼るかな」

「人脈も立派な個人の力よ。それを活用させないなんて、随分と余裕があるのね」

「ははっ。それを言うならまさに曹操からの援助で充分やっていけてるし。風や酔琳を派遣してくれて本当に助かってるよ」

 曹操は「はあ」、と溜息を吐くと片手で遮りながら答えた。

「それを追従ついしょうではなく本心から言っているらしい所が貴方の本当に厄介な所よ。まあいいわ。後で補填するから兵糧を少し分けてくれるかしら?」

「ってことは前線に偵察に行くのか? でも孫堅軍が汜水関を見張ってるけど、毎日の哨戒くらいしか来て無いって連絡が来てるぞ。喉元の砦を陥落させたにしては不気味なくらい静かだってさ」

 一刀は袁術が孫堅に物資を送らないというエピソードを知っていただけに、いつでも物資を送ったり退路を確保できるよう入念に準備をしていた。しかし、そうした孫堅贔屓にも見える一刀の行動を袁術は咎めもせず、むしろよく気の付く指揮官ぶりだと褒めていた。もっとも、これ以上孫堅に手柄を立てさせたくない袁術が全軍の進軍を管理するため兵糧の配分を調整しようと口を出しても来ていたが……

「偵察も兼ねているけれど、目的は建材の確保よ。大型・・の投石機を作る建材を受け取りに行くの」

「受け取りに……? ここから汜水関までの間で村なんてあるのか? あっても戦禍を恐れて逃げてるだろ」

「ふふっ。村は山の中にあるのよ。孫堅殿の駐屯している陽人の砦辺りに上流から材木を流してもらうの」

「あー……なんかそういうの知ってる。秀吉のアレだ……確かに人や牛に牽かせるよりずっと速いな」

 一夜城の逸話を思い出した一刀。材木を水に浮かべて輸送すること自体は古代から行われているが、それに関わらない人にはあまり馴染みのない方法である。

「ヒデヨシ……なんだか不安になる名前ね。まあ、この後真桜が大工を連れて来るから兵糧や必要な物を分けてあげて」




「この川で間違いないのよね、桂花?」

「はい、華琳様。陽人の砦を北に臨む場所、正午に流れ着く予定です。村は懐柔済みですし、人質も兼ねた作業員が控えております」

 荀彧の言った通り合流地点には十人の男たちが控えていた。どの男たちも良く日に焼けており、兵として武装しての訓練を受けてはいないように見える。

 西の山から流れる川を挟み北には陽人の砦があり、材木の受け取り地点から少し下流にある橋を境に川は黄河に合流するべく徐々に北に向かって流れていた。東には一刀たちが拠点化した廃駅があり、南には見通しの良い平原が広がっている。

 伏兵があるにしても大軍は隠し得ない西の山だが、もし伏兵が居たとしても孫堅軍が陽人の砦を攻める際に使われただろうと曹操軍は判断した。

「もし伏兵が居たら橋で渡河している所を陽人の駐留部隊とで挟撃するはずよ。あの橋は許昌と汜水関を結ぶ最短の道だし、砦も汜水関の喉元に短刀を突きつけるようなものですもの。絶対に守るはずよね、桂花?」

「その通りです。袁術軍から兵を借りたとは言え兵力に劣る孫堅軍が陽人の砦を陥落させられたのは、最初から守る気が無かったからです。ここで兵を失うよりも汜水関と虎牢関で迎え討つ方が戦果を挙げられると判断したのでしょう。なにせ中原のほとんどが反董卓で結束したのですから……」

「とは言えここで警戒を解くようなことはしないわ。斥候を出し見張りを立てなさい」

「御意!」

 しかし曹操軍の警戒も空しく材木は滞りなく川から引き上げられた。合流した真桜たちが材木の乾燥を待ちながらこの後の工作のために目印を書き込んだりしていると夜になった。

「肩透かしね……それでも警戒は怠らないように」

「華琳様だけでも陽人の砦へ行かれませんか? 例の投石機も自走できるとは言え、汜水関に近い所で組み立てた方が良いことに代わりはありません。孫堅殿と予め軍議をしておくべきかと」

「桂花の進言にも理は有るけれど、貴女自身、何か不気味な意志を感じているのではなくて? この静けさには反撃の意志がある、と。だからこそ私を砦に行かせようとしているのよ」

「……予感、という非合理的な感覚ですが……仕掛けるならここしか残っていません。輜重隊が陽人の砦に入るのを黙って見ているのも不自然です」

「事前に孫堅殿に調略をしていたなら別だけれど、そんなものに応じるような人物ではないわ。董卓軍とて愚かではないから、今は反撃のために伏して牙を研いでいるのよ。だからこそ私は私の軍中にいるべきなの」

 荀彧は敬愛する主君が危険に身を置こうとしていることに危機感を覚え、同時にこの静かな戦場でその主君の指揮を受けられることに深く安堵した。




 一方で砦を守る孫堅も不安を覚えていた。汜水関を守る華雄が騎兵を率いては砦の目の前で訓練をしては挑発を繰り返す日々が続いており、子飼いの兵はともかく袁術から与えられた兵たちが打って出ようと血気に逸っているからだった。

 陽人の砦を短期間で奪取したことで兵たちの間で「官軍弱し」の論調が強まっており、砦を奪い返そうとする動きが見えないこともその論を補強していた。

「まったく厄介な相手だ。打って出た所であの軍はさっさと退いて伏兵に手薄になった砦を陥落おとさせるってのは読めるが、出陣しないと袁術軍の兵が暴走しかねないってのを分かってやがる。こっちの内情が筒抜けになってるにしてもどこから漏れた? 間者が居たとして、どうやって向こうに情報を流した?」

 軍議が始まると孫堅が零した。

「まともに戦えそうな将が私たちや曹操軍とかしか無いからそこから予想したんじゃないの? そんなに不思議なことかしら?」

「雪蓮殿はお若いのう。いくら儂らが戦える軍だったとて、諸侯が集まった以上は官位やら年齢、軍歴で決まる……詰まりは政治で決まる。今、敵軍が仕掛けているのは雪蓮殿の言う戦える将である儂らの御大将を確実に殺すための策戦じゃろうて。そのためにさっさと砦を明け渡してはおるが、これが政治力の高い諸侯であれば即ち兵数も多いのが道理。さらに重要人物であるから殺されぬよう援軍も近くに控えるじゃろうから策戦は根底から破綻する。それなら戦の正道で渡河を阻止するよう動くべきじゃ。儂らのような義勇軍と袁術殿から借りた兵の寄り合い所帯が相手になる、と読んだからこそ渡河を許し砦を明け渡したのじゃろう。いきり立った兵の暴発は弓の暴発と同じく意味が無い所か有害に過ぎようて」

 黄蓋が話し終えると孫堅が口を開いた。

「とにかくこちらの動向は筒抜けと考えた方が良いだろう。それを踏まえてだ、雪蓮。本当に官軍が弱体だと思うか? こっちの内情を適格に見抜いたか、博打を打ったか間者が居るか……何であれ、袁術の兵は挑発に乗って浮足立ってやがる」

「そんな状態で戦っても負けるだけね。こっちは博打すら打てないわけね」

「曹操軍の先遣隊が来たって事は他の軍も進軍が始まる頃だ。鬱憤は汜水関攻めで晴らしてもらう……っつーか晴らす!」

「ちょっと落ち着いてよ母様……あーあ、呉の地を治めてたら今頃は洛陽に入城してたのに」

 孫策の発言に孫堅がほう、と目を細めた。

「俺たちが呉の全てを治めていたとしたらざっと5万程度動員できただろう。その兵数でどう戦うつもりだ?」

「黄河を船で遡るのよ。鉄杭と鎖で河を封鎖している辺りまで行ったら船を上陸させるの。油を塗った丸太で道を作って、艦隊ごと虎牢関を迂回させて孟津港から上陸すれば簡単に洛陽まで進めるわ。虎牢関に詰めている将兵は連合軍が引き付けているから戻ることはないでしょうし、戻って来たとしても強行軍で疲弊した軍なら相手にならないわ」

 得意げに孫策が考えを披露したが、孫堅は渋面を作ってそれを叱りつけた。

「并州の山々を見たことがないからそんな空論が言える! それにわざわざで船を運ばなくたって并州で船を調達すれば良い。孟津港が急所だってのは向こうも承知してんだから守りを固めてんだろ。人力で運べる船に投石機やら床弩を運用できると思ってんのか?」

 孫堅の指摘に孫策は顔を赤くして恥じた。

「な、なによ、そんな……」

「後で俺の部屋に来い。勉強だ」

 その後の軍議では本隊が来るまで待機の方針は変わらず、ということになった。

 消沈した様子で孫策が母の部屋へ入ると孫堅の他、宿将である黄蓋、程普に周瑜までもが彼女の到着を待っていた。

「なによー。皆して私の策を笑う気なのー?」

 ふてくされた様子の孫策に黄蓋が言った。

「いいや雪蓮殿。炎蓮様はむしろ褒めておいでじゃ」

「雪蓮、お前の策は考えた事が無い訳じゃない。前に洛陽に駐屯していた時に俺が陣を抜けて釣りに行ってたのをお前に咎められたが、あれは洛陽周辺の川幅を測りに行ってたんだ」

「じゃああの頃から母様は洛陽急襲を考えてたっていうの!?」

「声を落とせ……構想自体はお前が産まれるよりも前だ。そんで実際に地形と川幅を測ったら20人乗り程度の船なら充分上れる。そして孟津港で船を捨てるより余程早く洛陽の門を開けると確信した」

「そっか……そのくらいの船なら上れるんだ」

「細かい所を見落とすのはこの際良い。そういった所を詰めるのは軍師や軍議から意見を集めりゃ形になる。だがな、間者が居るかもしれない場所で策をひけらかすのは駄目だ。夜襲、急襲は敵に漏れてしまっては成功せん。だから俺はお前の策を叱りつけることで間者の目を逸らした」

 孫堅の一言ごとに孫策の頭脳は回転した。元々明敏な孫策の思考は母の視座の高さを実感し、戦と言う盤面の広さと駒を置くよりもずっと前から始まっているのだと改めて認識した。

「間者は正面の董卓軍だけじゃねえ。袁術から借りた兵の中にも紛れてる。俺の兵にも無自覚に間者の片棒を担がされる奴がいるかもしれん。だからいつか使うつもりの策をこんな所で知られる訳にはいかねえ」

「……そうとは知らず、私は母様の策を台無しにするところだったわ」

「そうだな」

 孫堅の同意に孫策は余計に落ち込んだ

「だが俺の策は今鋭さを増した。だろ? 。自慢の娘」

 そうして母は娘を抱きしめた。

 娘の方は突然のことに驚いて振りほどこうとするが、

「お前や蓮華が孫家に……いや、俺に相応しくあろうとしてるのは知ってる。だがな、だからと言ってやたらと武威を見せようとしたり策をひけらかすような真似はやめろ。そういう小賢しい事なんかしなくたって、お前は俺の娘だよ」

 強く抱きしめられ抵抗をやめた。

「孫文台という偉大な親が居てその事業を継承する……っつーのが運命づけられてる以上、一から軍を作る経験も家臣集めもせずに二代目として「受け継ぐ」苦労があるんだろうが、んなもん犬にでも食わせとけ。この戦の後、お前には揚州を平らげてもらうんだからよ。そしたら家督を……」

「……」

「ん? どうした黙りこくって……あー、手癖で締め落としちまったか。まあ良い。寝かせとけ」

 周瑜に向かって孫策を放り出すと孫堅はさっさと出て行ってしまった。その後を追って黄蓋と程普も出て行ったが、去り際に孫策を労うよう周瑜に言付けた。

 周瑜が孫策を部屋に運んでしばらくすると孫策が目を覚ました。

「子供の頃の夢を見たんだけど、母様に呉の地に孫家の旗をたてよって言われたわ……ねえ、どうして私寝てたの? やたらと知恵をひけらかすのを嗜められた辺りまでは覚えてるんだけど、母様に何をされたのかしら……」

「期待されている、ということだ」




 翌日、野営中の曹操軍の夜番は朝靄の中で川に数本の材木が流れて来るのを見た。彼は上流で引っかかっていた物が何かの拍子に外れて流れて来たのだろうと考えた。何であれ資材の数が増えるのは良い事だ、と回収のために人を呼ぼうと振り返ると見慣れぬ黒装束の男が剣を構えているのが見えた。彼は、

 「敵襲!」

 と声を上げながら自分の剣に手を伸ばした――つもりだったが、敵の剣は彼が声を出すよりも早くその喉を切っていた。

 虹のように血を噴き出しながら倒れる夜番を黒装束が抱きかかえ、音を出さぬようゆっくりと寝かせてやると同時に川から半裸の男たちが上がって来た。材木につかまって上流から泳いで来た彼らは、それぞれが持っていた革袋から出した黒装束を着ると隊長格が襲撃の割り振りを手で示して散開した。

 彼らのうち一つは大将首を狙いに曹操が居るであろう大天幕を目指し、もう一つは昨日陸揚げした材木と武器の破壊を目的に荷置き場へと向かった。

 荷置き場へ向かった班は見張りに見つかる事を恐れず、警備用に設置されていた松明を奪って積極的に放火しながら進んだ。そうすると当然騒ぎが起きて敵襲を知られることになるが、その騒ぎを確認しようと曹操が顔を出すのも道理であった。

 そうして天幕から顔を出した人々を見て、襲撃者たちは聞いていた人相から曹操を確認した。

「敵襲! 壁となって華琳様をお守りせよ!」

 黒装束たちと曹操の間に立ちふさがって夏侯惇が叫んだ。

 曹操を守るためにほとんどの兵の耳目が襲撃者に集まったことで荷置き場への援軍は数を減らした。




 その少し前、朝靄あさもやが包む陽人の砦の前には華雄が率いた騎兵が集まっていた。見張りの兵たちはいつものことと思いながらも孫堅に報告し、いつものように待機を命じられた。

 彼らはいつものように警戒しながら砦の周りを走る騎兵の姿を眺めた。しかし、その様子がいつもと僅かに違う点に気が付いた兵は少なないながらもこの場に居た。

 多いとは言えない騎兵たちに混じって兵の乗らない空馬が確認できた。そのことに気付いた者たちのほとんどは報告するに至らない程度のことと考え、数名が直近の上官に報告するがこの状況に慣れ切っていたため再度孫堅の下へ伝令を走らせる手間を惜しんだ。

 そのため、いつもなら砦の周囲を周るだけの敵騎兵がそのまま南の曹操軍の方へ走り去るのを傍観したのはそれまでの日常に慣らされてしまったことによる油断であろう。我に返った見張りの責任者が伝令を飛ばしながら出陣の準備を始めた。

「孫堅様より直ちに追撃せよとの御命令!」

 帰って来た伝令から袁術軍を伴わない編成で追撃隊を組織するよう伝えられ、人数が集まると程普が指揮を執って出陣した。

「急ぐわよ! 孫堅様は既に出陣している!」

 孫堅は僅かな騎兵を率いて出て行ってしまったらしい。血気に逸って飛び出したのではなく、程普の隊が追いつくまでに敵の戦力や速度を探ろうという考えなのだろう。

 そうして先行した孫堅とその手勢は、もはや霧とも言えるほど濃い朝靄の中で曹操軍の野営地に向かって馬を飛ばしていた。

「ちっ! 囲まれたか」

 視界の悪い霧の中に潜んでいた華雄の騎兵の一部が自分たちを包み込むように追いかけてきた事に孫堅は気付いた。

「このまま走り抜ける! 曹操の陣まで行けばやつらの本隊が居るはずだ! ケツからその中心をぶち抜いて曹操軍に合流する!」

 野営地と言えど昨日来たばかりでは柵すらなく、華雄の騎兵はどの方角からでも自由に攻める事が出来るように思えるがそうではない。孫堅は以前訪れた際に地形の凹凸を見ていたためある程度侵攻方向は絞られることを知っていた。

 そのため華雄が攻め寄せているであろう方角へひた走り、ついに曹操の野営地の近くまで辿り着いたが敵の騎兵の後姿は見えないどころか剣戟の音が野営地の中から聞こえる。

「騎兵に蹂躙されたにしては天幕も乱れてねえな……本隊は橋を渡って補給処へ行ったか。ならばこっちをさっさと片づける!」

 孫堅の予想はほぼ当たっていた。華雄本隊はこの場を無視して一刀たちの居る補給処を目指しており、少数の兵が黒装束の一団の援護に回っていた。

 孫堅の号令で配下の兵は速度を上げて追いすがる敵兵を引き離す。曹操軍の野営地は目の前だった。

「道を開けろ! 孫文台、曹操軍の救援に参った!」

 曹操軍と合流したと思ったのも束の間、孫堅はその曹操軍の兵に戟を向けられた。

「孫堅軍だと!? 先ほど我らの後背を遅い、あの黒い奴らと共闘しているのも孫堅軍ではないか!」

 孫堅は敵の軍師がこちらの内情を見透かしているであろうことを思い出した。そして華雄の一隊に孫堅軍の名を騙らせ同士討ちを狙っていることを悟った。

「敵の策だ! 考えてもみろ、もし先に来た奴らが孫堅軍だったとして、なんで俺がまた孫堅と名乗る? 既に敵対してるなら、名乗らずにさっさとお前らを突破してるはずだろうが」

「む……そうだとしても、今は内部に怪しい者を入れる訳には行きませぬ! もし本当に援軍だと言うのなら先ずは離れ、周囲の警戒に当たられたい」

 孫堅と曹操の兵、双方が理性的に対応したのは混乱の中にあっては奇跡のような物だろう。孫堅が一旦引き下がろうと配下の兵に命じた時、彼らを追っていた伏兵の騎兵たちが追いついた。

「孫堅様に続け!」

 そう叫びながら曹操軍に突撃を仕掛けた。それにより収まりかけていた場が再び混乱し始める。

 先に始末しておかなかった事を深く悔いながら孫堅は叫んだ。

「本物の孫堅軍は手槍を投げる! 敵は長槍を装備している! 良いか、長槍を持った騎兵が敵だ!」

 そうして手勢を周囲に散らして曹操軍から離れて周囲の警戒に当たらせ、自身は孫堅軍を名乗る華雄軍の別同隊に切りかかっていった。

 大変お待たせ致しました。新しいPCの購入とセッティングや切りのいい所まで……と書き足し書き足ししておりました。結局分けて投稿することになりましたが……

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