表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界の地、七光りの冒険  作者: 三笠 珠
テミスと2人、ひょんな依頼編
31/69

29.夜

 怜央のパーティーに新たにシエロが加わったその日の夜、怜央は寝苦しさを覚えていた。


「……なんで?」


 ベットで横になっていた怜央がそう呟いたのは、背中にシエロが密着していたからである。


「なんでと言われましても……」

「ここで暮らすって、(ここ)で!? 」

「他に行く当てもありませんから。それに私は最初からこのつもりでしたよ?」


 怜央製仕切りのお陰で他の皆には聞こえないとわかっていても、2人は小声で話した。


「百歩譲ってそれはいい。ただ問題なのは、なんで下着姿なの? ってこと」


 シエロはタオルケットを上に被せているとはいえ、下着しか身につけて居なかったのだ。

ほぼ裸族の姿で密着される怜央は困惑していた。

 

 直に肌が触れ合う妙に生々しい温もりが、男女という違いもあって余計敏感に感じさせられていた。

また、それと同時に仄かに香る石鹸の良い香りが異性としての魅力を強調させている。


「荷物は最低限にして来ましたからね。今日頂いたメイド(ふく)はお仕事用ですし、(しわ)を作る訳にはいきませんから」

「それはそうかもしれないけど……」

「それにこちらの方が――」


 シエロはそこまで言いかけて、怜央の背中に頭を預けるとそっと目を閉じた。


「いえ、やっぱりなんでもないです……」

(え、なに? なんて言おうとしたの!? めっちゃ気になるんだけど!)


 怜央は心の声を押し留めて、冷静に誠実な返しをした。


「……明日服買いに行こ」


 怜央は二つの意味で、悶々とした夜を送ることになるのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ