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僕は郵便配達の人からあなたの元に届きます。

作者: 七瀬
掲載日:2017/10/16

 僕、「大同 正文」21歳は、ある日を境に、誰かの元に届けられる

事になりました。僕は大きな箱に入り、電話帳で見たテキトーな住所に

届けられ、そこに1枚の手紙が書かれています。


 『この男性の名前は、大同 正文です。21歳になります。あなたの

好きなように、お使いください。それでは、満足いくまでお使いくださ

ったあとは、また別のところに届けてください。どうぞ、よろしくお願い

します。母より』


 なんじゃこりゃ~ と思う人もいるけど......? 僕はこうして、僕の

旅がはじまった。


 最初に着いた場所は? 長閑なおじいちゃんおばあちゃんのところだった。

おばあさんが箱を開けて、僕が出てきた時は相当びっくりしていたけど...?

そのうち、僕はこのおじいさんおばあさんと打ち解けて、本当の孫のように、

僕に愛情を注いでくれた。僕もそれに応えた。


 かれこれ1年ぐらいは、お世話になったと思う。もうそろそろ、僕は次の

届けられる場所に行く時期なのかと思い、僕は思いきっておじいさんおば

さんに話を切り出した。


 「おじいさんおばあさん! 今まで僕に本当によくしてくれてありがとう!

もうそろそろ、次の場所に行かなくてはいけないんだ!」

 「せっかく、ワシの本当の孫のように思えて来たのに......。」

 「私は反対よ~! あなたはもう私の孫のようなモノなのよ~」

 「婆さん! この子にもいろいろあるのじゃろ~ 仕方がない!」

 「ごめんね。」


ここで、おばあさんが泣いてしまった。僕もそんなおばあさんを見て、

胸がグッときたが、そこは涙を堪えて僕は話を続けた。


 「そこで、僕から2人にお願いがあります。次に僕が行く場所に、箱に

僕を入れて住所と手紙と一緒に! 送ってください。お願いします!」

 「よかろう~! お前が言うならそうしよう!」

 「ありがとう、おじいさん!」


◆◇◆◇◆◇



次に届けられた場所は、最悪だった! はじめは......。

一人暮らしのオジサンの家だ! それに僕を見るなり...。


 「お前! 誰やねん? サラ金業者か!?」

 「いえいえ? 違います。これを読んでください。」

 「ほうほう! なるほどな~ お前行くとこないんかー!」

 「はい。僕の事、自由にお使いください。」

 「なんやねん! ええんかー? じゃ~そうしよう!」


...と言われ、土方仕事をさせられる。物凄い大変な仕事だ! 朝から

晩まで働かせられたけど...? 夜はオジサンとどんちゃん騒ぎで、なか

なか楽しい日々を遅れていた。仕事終わりのビールは最高じゃ~い!

オジサンは、酔うと陽気になる。普段は無口だが、お酒が入るとよく喋る。

僕が働いたお金は、ほとんど飲みに行ってなくなった。賑やかな生活も

半年! 次の場所に行くことに......。


 「オジサン! 僕は次の場所に行かなくてはいけないんだ!」

 「そっか! せっかく仲良くなったのにな~ しゃーない!」

 「じゃ、次の場所に適当に住所を書いて、そこに届けてほしい!」

 「わかったがな~ ええで~! またな~ 坊主!」

 「オジサン! 楽しかったよ、ありがとう!」

 「俺もや~! 達者でな~」


◇◆◇◆◇◆



と言って次のところに...! しかしここはヤバい! 何処かの屋敷なのか?

家がデカい! こんなところ大丈夫なのか? 『心配は的中!』


案の定、僕が入った箱を郵便配達の人が届けて、箱の中を開けた人が僕を

見て警察に通報した。不審者だと思われたのだ!


ここで、僕の奇妙な冒険は幕を閉じた。しかし、楽しい旅だったな!

また行きたい。 お世話になったおじいさんおばあさんありがとう!

そして、オジサン! 楽しかったぞ~

















 


 
















最後までお読みいただきありがとうございました。

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