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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

羊飼いの少年ベイン

作者: とるにたらない人

すらっと読めます。

若干ホラーです。

完璧ホラーでないです。

羊飼いの少年ベイン。

彼は、真面目でとってもいい子。


羊飼いの少年ベイン。

彼は、村の人たちに嫌われている。


羊飼いの少年ベイン。

その理由はまちまちだけれど。


村人の望みはただ一つ。


羊飼いの少年ベイン。

何時ものように、雇い主に頼まれて


羊飼いの少年ベイン。

何時ものように、羊と共に丘へゆく


羊飼いの少年ベイン。

彼が、少し目を離した隙に、羊が一匹いなくなった。


羊飼いの少年ベイン。

彼が、村人に呼ばれてる間に、羊が五匹いなくなった。


羊飼いの少年ベイン。

彼が、羊を探しているうちに、残りの羊がいなくなった。


羊飼いの少年ベイン。

彼は言った。


「僕の羊をとったのは誰?」

「僕の羊をとったのは誰?」


村人は知らん顔。

村人はただ笑うだけ。


羊飼いの少年ベイン。

雇い主に殴られる。

ムチで、棍棒で。

蹴りだって、お腹に食い込んだ。


羊飼いの少年ベイン。

だんだん体力なくなって、終いにこと切れてしましました。


羊飼いの少年ベイン。

彼が死んでも、雇い主は体力の続く限り続けます。


羊飼いの少年ベイン。

雇い主の体力がなくなって、彼の遺体は森の中へ


きっと獣の餌となるのでしょう。


羊飼いの少年ベイン。

残ったのは骨だけという噂が。


村人は喜んだ。

やっと彼が死んだと。


村人は喜んだ。

あの娘が振り向いてくれると。

自分に仕事がくると。

自分より秀でたものがいなくなったと。


羊飼いの少年ベイン。

「羊をとったのは誰?」


夜中。

村人の寝ている時に聞こえてくる。


羊飼いの少年ベイン。

「羊をとったのは誰?」


だんだんと近づいてくる声。

飛び起きて周りをみても誰もいない


羊飼いの少年ベイン。

「羊をとったのは誰?」


とうとう枕元まで聞こえてきた。

飛び起きて声のした方を見ると、そこにいたのは死んだはずの少年ベイン。


驚いた村人は、慌てて逃げようとします。それに気づいた少年ベイン。


羊飼いの少年ベイン。

「ああ。こんなところに羊はいたんだね。」


喜んだ少年ベインは、足がすくみうまく逃げられない村人の首を引きちぎります。


羊飼いの少年ベイン。

彼は、羊をとった村人たちの首を並べます。


丘の並べられた、人の首。

彼らの表情は恐怖を訴えているようで。


少年ベインをやっとていた主は、その惨状をみて、口を開けたままただ立って。


死んだはずの少年ベイン。

雇い主の前に現れた。




「羊をみつけてきました。」



そう言うとニコリと笑い彼は、消えてしまいました。


村人は、私欲を満たそうとしただけ。一人が傷つくだけならいいやという考え。また関わらなければいいやという考え。見てるだけも罪です。

雇い主は、財産でもある羊がいなくなったのでどうしたらいいかわからず、やってしまい。彼には守るべき家族がいます。

少年ベインは、村人の思いも雇い主の思いも実は気づいてて、雇い主に対して申し訳なさと、村人に対して怒りと悲しみが。結果、あの様になりました。

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