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その2

「それじゃあの」

「フフフ……楽しかったわ」

「こっちこそ。美味いウナギも食えたし」

「結局ウナギじゃないもう!……奥さんに会えるといいわね」

 彼女がニコリと微笑んだので、自分もニコリと微笑み返す。

 そのまま戸の方へと足を進めた。

 あと一歩で外へ出られる所で、もう一度振り返る。

「そういえばワシとお前さんはやっぱ知り合いらしいのう」

「アラ?見覚えなかったんじゃないかしら?」

「いや、そういわれるとどこかで会った事があるような?」

 頭をポリポリかき、思い出そうとする。


「……もったいぶるわね。思い出したくせに」

 やはりバレたか。

 頭をかいたのは流石に演技過ぎた。

「ハハハ……話し合っている内に思い出したんじゃ。まぁ、確信がなかったんでのう?」

 女性の話し方についてはどこかで聞いた事あるような気はしていた。

 ウナギを食べながら思い出そうと頭を捻る。

 そしてようやく思い出せた。

「あらあら……まぁ、恐らくあなたの考え通りよ」

「そうか?なら答え合わせと行こうかのう?」

「えぇ、どうぞ」

 顔と声は違えど、仕草と喋り方が古い記憶のとある人物と合致していた。

 その人は悪戯好きな性格で神様にでも頼んで変えて貰ったんだろう。友達なのには驚いたが。

少し呆れの溜め息が出たが、彼女らしい。


「行って来ます。母さん」

「フフフ……行ってらっしゃい。たくちゃん」


 室池 匠。享年八十六歳。「家族」に見守られながら天国へと昇って行った。

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