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元勇者は現魔王  作者: たむーん
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仲間達

どのくらいして目が覚めたのかは分からなかったが、俺の身体は、青白く血が固まってできた痕がたくさん残っていた。

仲間達は無事なのか。

そう思い、前を見てみた。

あれはなんだろう。

あの帽子は確か魔法使いのもの。

帽子の下にある顔を見てみた。

うっ。これはひどい。

脳がはみ出てて、黒い瘴気が微かに出ている。

顔は所々骨がみえている。目は片方無くなり、吸い込まれるように見えた。

その横にあるのは王女か。

王女は見た目は変わってない。が、とても凶悪な気を感じた。

奥にいるのは盗賊かな?

足らしきものが離れたところにあるが、胴体が真っ二つになっていた。ついでに頭も。

そして最後に俺の唯一の幼馴染の剣士。

いたいた。

これは...。身体から手のような足のような物が生えている。

頭は半分抉れて、首は真っ赤に染まっていた。

胴体は背骨が見え、赤黒い瘴気があった。

何故俺が生きているのかは知らないが、魔王を殺して、世界を救ったのは俺たちだ。

こんな君悪いとこで仲間達を放っておくわけにはいかない。

そう思い、俺は立とうとしたその瞬間、おぞましい気配を感じた。その方向は残酷になった仲間たちからであった。

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