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028 記憶サルベージ


【240日目 東京時間8月4日(木)1600頃 ワシントン時間 8月4日(木)0300頃】




 私は吸血鬼ソフィア・タッカーを『睡眠』で眠らせたまま精神構造干渉による記憶サルベージを試みる……記憶や人格に傷を与えるかもしれないけど出来るだけ注意して慎重に……この人はしつこかったけど悪い人では無さそうだしね……


 慎重にーー精神構造干渉ーー記憶サルベージ






♢♢♢♢







 私はソフィア・タッカー。フロリダ州タンパに住んでいる大学生。南フロリダ大学で教育学を学ぶ学生よ。大学入学をきっかけにして一人暮らしを始めてタンパ市内で一人暮らしをしているの。


 ある夜にタンパ市内で行われた大学の社交パーティーでジョセフ・ゲオルゲっていう人と知り合ったんだけどこの人が吸血鬼だったのよ。吸血鬼といっても日光やニンニク、十字架が嫌いなわけではなくて。外見は普通の男で人間にしか見えない。


 社交パーティーの最中にジョセフ・ゲオルゲがいきなり「あなたを吸血鬼にしました。私に逆らうことはできませんよ?」って言うのよ?


 この男に血を吸われたわけでもないし変な冗談だと思っていたけど、なんとホントに逆らえなかったのよ。それ以来このジョセフ・ゲオルゲ。自称吸血鬼男爵。この吸血鬼男爵が言うには私ソフィア・タッカーは「吸血鬼男爵の眷属」になったらしい。





 この吸血鬼男爵は眷属を無制限に作れるわけではなくて10人くらいが限度なんだって。「あなたを眷属にするには随分と厳選したんですよ?あなたは一億人に一人くらいの才能の持ち主です。ステータス上のあなたの魔力はDですからね。希少なのです」などと言っていた。


 私には自分のステータスは見えないから嘘かホントか分からないって言うと「鑑定」ってスキルを使えば見えるからって色々と教えてくれた。魔力がDだとスキルを沢山使えて便利なんだって。私のステータスと持っているスキルを紙に書いて教えてくれたけどふーんって感じだった。




 それ以来、自称吸血鬼男爵ジョセフ・ゲオルゲに呼び出されては用事を言いつけられたりスキルを使った戦闘訓練なんかを強制された。吸血鬼なんて希望してないからスキルの練習は身が入らないからあんまり上達はしない。指示には逆らえないからやってるだけ。


 大学卒業の時も幼稚園か保育園に就職したかったのに「幼稚園とか保育園は子供とか親との距離が近すぎて吸血鬼としての任務に支障がある」とか言われてあきらめさせられた……この恨みは忘れない。

 この吸血鬼男爵の上には吸血鬼伯爵とか子爵、侯爵や公爵閣下というのがいるらしい。どこにいるのかは教えてもらえない。


 ただ、吸血鬼男爵は私の血を吸おうとはしないしエッチなことも要求してこない。たまに呼び出されて雑用を頼まれるか訓練しろって言われるだけで普段の生活に困るわけではなかった。お金はくれないけど要求もされない。雑用に必要なお金はくれるけど。




 去年の12月。務めているリゾートホテルにとんでもない美少女が現れた!いつもの習慣で鑑定をしてみて驚いた。



名前 繧「繝ェ繧ケ繝サ繧ウ繝シ繝?ぅ

種族 人(女性) 

年齢 16  体力G  魔力F

魔?  ??????水弾????弾??土弾??風弾?

   火弾??恐怖9??吐9悪魔???信?

   竜???信??ス???タス?

   暗視5遠視5隠?????????

   探知??魔法防御??念話??飛行?

   睡????魔物調教1動物調教?

身体強?  筋力??持??????衝撃耐????

   睡??耐?????麻痺耐?????毒???????

   恐?????????????吐???????

   反応???度??防御?????化緩和?

称号 亜神繧「繝ェ繧ケ繝サ繧ウ繝シ繝?ぅ????

   の依り代 

   魔獣の調教師??動物の?



 大部分が文字化け。普通の人間ではない。しかしこれではマルチナ・ビアンコの正体が分からない。分からないが自分の主人達が警戒して探して者である可能性が高い。しかし見失ってしまった。


 吸血鬼男爵には報告したけど、「いちおう上には報告しておく」とのことであんまり信用されていないというか軽く扱われてた……勝手にすれば?




 今年の5月になって急に去年の12月に出会ったマルチナ・ビアンコのことを根掘り葉掘りきかれた。しばらくするとワシントンに来いという。ワシントンで一カ月くらい待機させられて今夜に住宅を襲撃してマルチナ・ビアンコ、実はアリス・コーディというらしい、を吸血鬼にして支配下に置くという。


 夜の襲撃なんて嫌だったけど指示には逆らえない。この吸血鬼男爵は随分と自信があるようだ。なにしろほぼ素人の私を連れて夜襲をしようというのだから……私なんて戦闘の役には立たないのに。黒いスーツに目出し帽。手にはデカい拳銃を持たされて足が震える。




 吸血鬼男爵たちは警備の男たちを「精神操作」で意識を飛ばして庭の片隅に集めた。凄い。こんなことが出来るなら自信ががあるはずだ。


 六人で堂々と玄関から入っていったけど……私たちは一瞬悪寒に襲われて警戒態勢に入ったところで私の意識は途切れた。






♢♢♢♢







 はーああーー 疲れたーー! 「記憶サルベージ」を慎重にやるって超疲れる。でも慎重にして良かった。この子は吸血鬼男爵に無理やり使役されている犠牲者だった。私、グッジョブ。



「……みんな、ソフィア・タッカーさんの記憶サルベージ終わりました。ちょっと休憩させてね、疲れたから。それとこの人は気の毒な犠牲者でしたので丁寧に扱ってね?」







「……というわけでソフィア・タッカーさんは吸血鬼男爵に強制指示されて今日の襲撃現場に連れてこられたという訳」


「なるほどー吸血鬼怖いね……それと外の警備員さん達は『精神操作』で無力化されたってわけか。この精神操作って、『魔法防御』『睡眠耐性』『恐怖耐性』『嘔吐耐性』を持ってるととレジスト出来る確率が上がるって表示されるね、私の『鑑定』によると」


「それは良かったよ。アリス様、私たち使徒の耐性レベル上げてもらえませんか? もしかしたら現状でも十分かもですけどちょっと心配ですので。吸血鬼には男爵だけでなく伯爵と侯爵と公爵とかいるらしいから念のために」


「うん分かった……こんな強敵がいるならいまの能力だと心もとないから一気に強化するよ? 具体的には異世界イースにいる私の第1使徒ベースで魔術を転写します。コリンズさんとミラちゃんは神託を通じて転写するから神託を繋げるよ? はい繋がった。 では……」


ーー使徒のみんなに必要な魔術を転写!ーー



名前 オリバー・コリンズ  

種族 人 (男性)

年齢 57  体力 F  魔力F

魔法 水弾7光弾7土弾7風弾7火弾9

   闇弾9回復5睡眠5ステータス5

   暗視5遠視5隠密5浄化5結界5

   探知5魔法防御5念話5飛行8

   神託5動物調教5魔獣調教1

身体強化 筋力6持久力6衝撃耐性6

   睡眠耐性7麻痺耐性7毒耐性6

   恐怖耐性9嘔吐耐性9

   反応速度5防御7老化緩和6

スキル ー

称号 合衆国海兵隊大将

   亜神(時空)アリスの第1使徒

   動物の王 魔獣調教師

   在日本アメリカ大使館特任公使



名前 ミラ・アンダーソン  

種族 人 (女性)

年齢 20  体力 F  魔力F

魔法 水弾7光弾7土弾7風弾7火弾9

   闇弾9回復5睡眠5ステータス5

   暗視5遠視5隠密5浄化5結界5

   探知5魔法防御5念話5飛行8

   神託5動物調教5魔獣調教1

身体強化 筋力6持久力6衝撃耐性6

   睡眠耐性7麻痺耐性7毒耐性6

   恐怖耐性9嘔吐耐性9

   反応速度5防御7老化緩和6

スキル ー

称号 合衆国海兵隊軍曹

   亜神(時空)アリスの第2使徒

   動物の王 魔獣調教師

   在日本アメリカ大使館アドバイザー

   大使館直営保育園副園長



名前 エマ・ベーカー 

種族 人 (女性)

年齢 23  体力 F  魔力F

魔法 水弾7光弾7土弾7風弾7火弾9

   闇弾9回復5睡眠5ステータス5

   暗視5遠視5隠密5浄化5結界5

   探知5魔法防御5念話5飛行8

   神託5動物調教5魔獣調教1

身体強化 筋力6持久力6衝撃耐性6

   睡眠耐性7麻痺耐性7毒耐性6

   恐怖耐性9嘔吐耐性9

   反応速度5防御7老化緩和6

スキル ー

称号 合衆国空軍少尉

   亜神(時空)アリスの第3使徒

   動物の王 魔獣調教師

   在日本アメリカ大使館アドバイザー

   大使館直営保育園園長



名前 如月茜

種族 人(女性) 

年齢 16  体力G  魔力F

魔法 水弾7光弾7土弾7風弾7火弾9

   闇弾9回復5睡眠5ステータス5

   暗視5遠視5隠密5浄化5結界5

   探知5魔法防御5念話5飛行8

   神託5動物調教5魔獣調教1

身体強化 筋力6持久力6衝撃耐性6

   睡眠耐性7麻痺耐性7毒耐性6

   恐怖耐性9嘔吐耐性9

   反応速度5防御7老化緩和6

スキル 隠密5窃盗5気配察知5

   お宝探知5罠解除5死んだふり5

   身体強化5毒耐性5麻痺耐性5

   加速5短剣術5格闘5投げる5

   アイテムボックス5鑑定5

   異世界言語(万能)

称号 帰ってきた女盗賊

   亜神(時空)アリスの第4使徒

   動物の王 魔獣調教師



「はい! ……これでものすごく強化されたと思います。気を付けてほしいのはレベル7,8,9の攻撃魔法です。

もともとの威力がとんでもない上にこの地球では射程が20mしかありませんから着弾時の属性効果が魔法発動者やその周りに及ぶかもしれませんので……

特に火弾9と闇弾9、これはマジでヤバいです。秒速900m。マッハ2.5の超音速で飛翔する直径72mm長さ300mmの弾頭が着弾する破壊力も凄いけど属性効果が恐怖です。

闇弾9など、闇の効果で直径5m12cmの球状範囲にある物体を消滅させますから。火弾9は直径5mの範囲を超高温で焼き尽くすのでどの程度の範囲で周囲にダメージが及ぶのか考えるのも恐ろしいです」


「わかった。その二つは気を付けるよ。どっちにしろ訓練しないと危ないよね? 早速だけど海兵隊クワンティコ航空施設にでも行ってみない?」


「そうだね、今日はこのソフィアさんのことを考えるとして……明日辺りがいいかなあ? エマ園長、大統領官邸に話しといてくれる?」


「りょーかい午前中には決めておくよ。任せて」



『アリス様、逃亡した吸血鬼男爵たちの正体はソフィア・タッカーさんも知らないということですが、周辺の警備強化と犯人の捜索を私の方から要請しておきましょう。

一応特徴は私でも説明できるしその家に警察が大挙して押し寄せないように上手く処理させます。

犯人の遺留品は右足と拳銃だけなんですよね……右足は研究機関で分析した方が良いと思いますので受け渡しに人を行かせるときにはまた連絡しますよ。

あとですね、吸血鬼たちの再襲撃があると思うので強化カモメの数を増やして警戒を強化した方が良いかと……その辺はアリス様も考えているとは思いますけど』


「うんありがとうコリンズさん。地球でも魔法を使えるようになる『淡く輝く球体』はストックが100個くらいあるからワシントンで強化カラスを50羽ほど作って家の周りとホワイトハウスや政府機関周りに吸血鬼スキル保有者がいないか検索させるよ」


『おお! そうされれば吸血鬼の活動も抑え込めるかもしれませんね、安心です』



「じゃあ、そろそろソフィアさんを起こしてお話してみる? いちおうソフィアさんはまだ吸血鬼の眷属だから吸血鬼男爵の眷属って称号を上書き消去してみようか。 

えーい!亜神(時空)アリスの信者になれ!

おおお! アリスの信者になったようだ! さすがは最強の神様である時空神。吸血鬼ごときが書き込んだ称号など吹き飛ばしてやりましたよ!」



名前 ソフィア・タッカー  

種族 人(女性) 吸血鬼

年齢 23  体力 G  魔力D

魔法 ー

身体強化 ー

スキル 精神操作E 噛みつきE 飛行E 

   変身E 血液操作E 怪力E

   鑑定E 吸血鬼の種

称号 亜神(時空)アリスの信者




次話 029 ソフィア・タッカー

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