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プロローグ

 音信不通だった彼が、家に帰ってきた。



 二日前、彼の勤め先である、『ロボット研究所』で爆発事故があった。


 土曜日の夕方、スマホに表示されたそのニュース速報を目にした私は、すぐさま、彼と連絡を取ろうとした。


 しかし、連絡は取れなかった。でもそれは、いつものことだ。仕事に没頭すると彼は、いつもスマホの電源をオフにする。長年付き合っている私は、そんな彼のライフスタイルに慣れているので、いつもならば、連絡がつかないくらいでヤキモキしたりしない。


 けれど、スマホのニュース速報を受けて、リビングのテレビを付けてみれば、各局とも、土煙のまだ収まらない爆発現場を、空撮やら近隣からのリポートやらで映し出している。「爆発の威力が凄まじかった様で、研究所が瓦礫の山と化しています。そのため、生存者の有無が未だに分からないそうです」と、事実を淡々と告げるニュースキャスターのコメントを聞けば、流石の私も心配になる。


 勤務時間中に事故が起きたのだから、彼が爆発に巻き込まれた可能性は大いにある。それでも無事でいて欲しいと願いながら、私は彼のスマホに連絡を取り続けた。しかし、一向に彼と繋がることはなかった。

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