【番外編】
……そして、どれくらいの時間が経過しただろうか。
ミサエは完全にその場で、動けなくなっていた。
意識はもうろうとしている。生きてるのか、死んでいるのか……判然としない。
空腹は限界を突破。喉の渇きは感じなくなって久しい。
最初は感じていた猛烈な飢えが、在る時を境に、なくなってしまった。
体が徐々に死に近付いてるのだと、気付いていても、ミサエにはどうすることもできなかった。
もう……このまま死ぬんだなと、ミサエは半ば死を受け入れていた。
そのときだった。
がたんっ!
「!?」
箱が、強く揺れたのである。
ミサエの目に、ほんの少しの希望の光が宿る。
「……え、かぁ……」
だれか、と叫んだつもりだった。だがそれ以上の声はでなかった。
「……け、てぇ……」
がたっ、がたたっ!
箱が……揺れる。誰かが外にいるのだ!
やった……! 助けがきたのだ!
ミサエは狂喜乱舞した。ただ、喜ぶだけの元気はなかったが。それでも……やった、救われる……そう思っていたのだが。
「それではこの箱の撤去作業を始める。みんな、怪我しないようになー」
「「「うぇーっす」」」
……箱の、撤去……作業?
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※12/27(土)
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