【番外編】箱男、バカ女3
【☆★おしらせ★☆】
あとがきに、
とても大切なお知らせが書いてあります。
最後まで読んでくださると嬉しいです。
……岡谷の元妻・ミサエは、現在箱の中に閉じ込められていた。
どうやら元旦那のバッグには、とんでもない人物がついてるらしい。
「人をこんな狭い場所に閉じ込めてるなんて……どうかしてるわよ……!」
ミサエはとんでもなく狭い箱の中にいる。箱の高さは、1メートルあるかないかくらい。つまり、立ち上がることができないのだ。
奥行きは1m弱。小柄なミサエなら、横になることはできる。だがそれは、横になることだけしかできない。
し、手を伸ばすこともできない。
「こんなのただの棺桶じゃあないのよぉ……!」
そう、棺桶だ。こんなの。そして……
「なんか……暑いし……息苦しいし……」
いちおう空気穴は、そんざいする。さすがにそこは配慮してくれたようだ。
だが……暑い。猛烈に暑い。
「ちょ……空調は!? 冷房はきてないの!? ねえ……!」
周囲を見渡しても空調なんてものはない。ただの……鉄製の箱だ。
「え……これ……やばくない……? ねえ……」
日中になって日が昇れば、この箱は外側からじりじりと太陽光によって、熱せられる。
今はまだ耐えられる……が……。
「いや……いやよ! 干上がっちゃうじゃあないのよぉ……!」
がんがんがん! とミサエは壁を殴りまくる。
「ねー! だれかぁ……! 誰か助けてよぉ! ねええええええええええええええええええええええ!」
ミサエは叫ぶ。だが……外から誰かが話しかけてくることはない。
……もっとも、こんな得体の知らない箱(中から叫び声が聞こえる)に、誰も近寄ろうとしないだろうが。
叫べば叫ぶほど、喉が渇く。救助から遠のく……。それを理解できないミサエである。
端的に言えばアホだった。
だからこそ、岡谷という超優良物件を捕まえてながら、不倫なんて愚行をしたのだろうが……。
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※11/15
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