【番外編】
【☆★おしらせ★☆】
あとがきに、
とても大切なお知らせが書いてあります。
最後まで読んでくださると嬉しいです。
180.
ミサエは小さな箱の中に閉じ込められてしまった。
とても窮屈な空間だ。腰を屈めないと入れず、足を伸ばすこともできない。座ることや寝そべることは可能だが、このまま寝れば間違いなく腰を痛めるだろう。
「ちょっと、トイレは!?」
『そこにペットシーツを用意した。ゴミとして出せ』
「は、はぁ!?」
確かに犬用のペットシーツが置かれている。……ここにしろって?
「ざけんな! 犬畜生と一緒にすんじゃねえよ!」
『そうだったな。貴様は犬以下のクズだ。犬に失礼だったな』
失礼なのはそっちだ、と言い返したかった。
『ゴミは外との穴があるから、そこから出せ』
部屋の隅に、スライド式の小さな窓があった。
ミサエはそれを開け――
「だれかぁあああ! 助けてぇえええ! だれかぁああああああああ!」
叫んでも、誰も答えてくれない。今が何時なのかも、ここがどこなのかもわからない。
『ゴミを外に出せば、こちらで回収する』
「ちょっと、食事は!? 水もないけど!?」
『そんなものは供給されない』
「そんなぁ……」
囚人でさえ食べ物と水、寝る場所は最低限与えられるというのに。
狭い箱の中で、何も与えられない生活を送らなければならないなんて――。
『貴様はそこの箱の中で生活すること。外に出ることは不可能じゃ。出口は溶接したからの』
……ミサエの脳裏に、昔見たバラエティ番組がよぎった。箱の中で暮らし続けるという、過酷な企画だ。
まさか、それを自分がやる羽目になるとは。
『人から物を与えてもらうことが、どれほど大変なことか――その重みを噛み締めるといい』
そう言い残し、通信は途切れた。
【☆★おしらせ★☆】
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