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【完結】窓際編集とバカにされた俺が、双子JKと同居することになった  作者: 茨木野
第8章

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164話 窮地にヒーロー

【☆★おしらせ★☆】


あとがきに、

とても大切なお知らせが書いてあります。


最後まで読んでくださると嬉しいです。



 伊那 禿男が下卑た笑みを浮かべながら、姉の体を、なめ回すかのように見る。

 そう……。あの目だ。


 禿男は彼らの本当の父ではない。母が作った新しい男。

 その男から、あかりたちに(主に菜々子に)向けられる、あの目が嫌で……家を飛び出してきたのである。


 自分たちの大切な初めてを、大好きな男性おかやに捧げるために……。


「…………」


 菜々子がふるえている。

 嫌に決まってるのだ。こんな男に、体を開くなんて。


 でも……。


「わ、かり……ました……」

「お姉……!!!!!!!!!」


 あかりにはわかっていた。

 姉は、自分の体を好きにさせることで、あかりを守ろうとしてるということに。


「そのかわり……あかりちゃんには、手をださないでください。あかりちゃんの……結婚を、許してあげ……て、くだ、さい」


 菜々子の声が恐怖で震えている。

 当然だ。こんなクソ親に抱かれるなんて、嫌に決まってる。あかりだって死んでもごめんだ。菜々子も同じく思ってることだろう。


 特に、菜々子は岡谷に身も心も捧げているのだ。

 他人に抱かれるなんて本当に、死ぬほどいやに決まっている。


 ……そんな、姉が。

 妹を守るために、身を捧げようとしてる。


「駄目だよお姉!」

「黙ってろ」


 禿男が菜々子の肩に手を置く。そして、二階の寝室へと連れて行こうとする。


「げへっへ! 美味しく育ったなぁ菜々子ぉ……」

「…………」


 禿男が菜々子の胸をがしっ、と無遠慮に掴む。

 菜々子の顔が恐怖でゆがむ。でも、きゅっと唇をかみしめていた。


「お姉! お姉ぇええ!」


 禿男が菜々子の頬を舐める。

 ああ、駄目だ……このままでは、菜々子が……。


「た、すけ……て……」


 あかりは、今回の件を、自分たちだけで解決しようとした。

 いつも彼に助けられてきてばかりだった。


 だから、今回くらいは、自分の尻は自分でふくつもりだった。でも……。


「たすけて……! おかりん!」

「げへへ! 誰だか知らないが、助けなんてこねえよぉ! こんなクソ田舎によぉお!」


 菜々子と禿男が部屋から出て行く。

 玄関近くの階段から、二階へ昇っていこうとしてる。


「助けてぇ……! おかりーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん!」


 と、そのときだった。

 ガラッ……!


「な、なんだおまえ……ガッ!」


 どさっ!

 禿男が後ろに吹っ飛ばされて、あかりの前で倒れ込む。


「あ、ああ……」


 そこに、現れたのは。

 怒りの表情を浮かべた……。


「おかりん!」


 岡谷光彦。あかりたちの愛する、男が……助けにきてくれたのだった。

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― 新着の感想 ―
なんともま~タイミングよく登場しましたな、いつの間にこんな根回ししてたんでしょう 俺もこんな登場してみたいよ~
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