120話 変化
【★おしらせ】
あとがきに、
とても大切なお知らせが書いてあります。
最後まで読んでくださると嬉しいです。
俺と菜々子は、北海道に来ている。
菜々子が北大の獣医学科に興味を持ったからだ。
スーパードクター飯田哲郎氏とであい、菜々子は自信を喪失しかける。
けれど、俺と話したことで、モチベを取り戻したようだ。
その後、菜々子と俺はオープンキャンパスに参加した。
講堂で全体の説明を受けた後、キャンパス内を見て回る。
古いけれど、歴史を感じさせる校舎。
広大なキャンパス。
牛や馬など大動物も大学内で飼ってるため、実習の幅も広い。
さらに研究室も多岐にわたっており、学生のやりたいことを、学校側がやらせてくれる環境が整ってる。
獣医学を学ぶには、実にいい場所だと思った。
オープンキャンパス聞いてわかったのは、都会にも獣医大が、結構あるってこと。
私立の獣医大学らしい。
だがそっちは、土地が限られてるせいで、できない実習とか多いそうだ。
設備も整ってないとこもあるらしい。
それと比べて、北大はいろんなものが十二分に用意されてる。
人も、ものも、環境も。
だから、俺はここに来るのはアリだと思った。
あとは菜々子次第だけど……。
「とても勉強になりました!」
オープンキャンパス終わり、ホテルに戻りながら、菜々子が笑顔でそう言った。
「それはよかった」
一つ懸念材料があるとすれば、ここが北海道だってことだ。
北大を受験し、通うことになると、都内を出て独り暮らししなきゃいけなくなる。
俺たちのもとを離れる必要がある。
特に、愛する妹との別れがある……が。
「わたし、受験します。一人暮らし、します」
……意外だった。
菜々子が、自分からそう主張するなんて。
いつも引っ込み思案な彼女が、そんなふうに強く、自分を出してきたのは、はじめてだ。
「ここで学んで、立派な獣医さんになります。そして、せんせえみたいな、立派な人に、なりたいです」
……俺は、立派じゃないよ。
そういう言葉は、飲み込んだ。
だってせっかく、菜々子がやる気をもって、物事にあたろうとしてるのだ。
水を差すのは忍びなかった。
「そうか。がんばれ」
「はい!」
【★新作投稿しました!】
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