表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/3

第二話 パンツァーフレーム (Panzer Freme)

 パンツァーフレームと命名された人型機動兵器が初めて戦場に登場したのは、一九一八年のアニアン戦いだ。連合軍側の四百十四台のマーク4、マーク5タイプの戦車の支援として36機が実践投入された。

 トラブル続きだった戦車にくらべ、目立ったトラブルもなく。またあらゆる地形への対応能力を示したが、その評価は低く、陸戦の主力兵器にはならなかった。

 戦車より大口径の武装を施すことが出来なかったことや、装甲が薄く野戦砲でも撃破が可能であること、当時の戦車の約二倍近い生産コストも原因の一旦ではあるが、一番の理由がパンツァーフレームのパイロットに求められる資質にあった。

 魔力を持つ人間であること。つまり魔術師であることだ。




 滑走路上をフライパスすると同時に管制から着陸許可が下りる。

 元々、陸戦兵器として産まれたパンツァーフレームも現在では航空戦力扱いだ。

 狭いコックピット内に、スロットルレバーやペダルが色々とついているが、パンツァーフレームの操縦の大半が思考制御でレバーやペダルはあくまで補助的なものだ。

 今日は風精霊たちも機嫌が良いらしく。思考制御だけで着陸できそうだと判断した俺は着陸のイメージを風精霊たちに伝えた。




 機体から降りると、整備兵たちが集まってきた。

「金城さん、機体の調子はどうでした?」

「最高」

 整備兵に笑顔を向けた。するとあちらこちらから歓声が上がる。

 整備兵といってもここにいるのは兵士養成学校のPFパンツァーフレーム整備科の候補生達で、俺もPFパイロット科の一候補生にすぎない。

 その一候補生が休暇の日になぜここにいるかというと、彼らが初めて一から組み上げたPFのテスト飛行に借り出されたからである。

 国連の兵士養成学校とはいえ、PF関係の半数は日本人が占めている。

 主にキリスト教文化圏の人間は、PFに使われている魔法技術やパイロットである魔術師に対する偏見はいまだに続いている。魔女狩りなんてやっていた時代あるぐらいだ、そう簡単には払拭できないのかもしれない。

 その点、日本人はその辺の偏見が薄いせいか、他に理由があるのか、この分野で日本企業より高い技術を持つ企業はない。

 PFを擬人化、美少女化してしまうぐらい好きなのも、日本ぐらいのものなのかもしれないが……




「報告書は明日までに提出します」

 PF整備科の教官に報告し格納庫から出ようとしたところに小柄な人影を見つけた。

 白いワンピースにキャスター付のアタッシュケース、黒い瞳は先ほどまで俺が搭乗していたPFを見つめている少女。雰囲気的に兵士を目指しているような感じはない。

 だがこの時期に私服で基地内をうろついているのは、新入生だろうとあたりをつける。明日は入学式でもあるし。

「こんなところでどうかしましたか?」

 声をかけると少女は慌てたように頭を下げた。

「あの、その、ごめんなさい。歩いていたら綺麗なPFが見えて、それでその、あの、もっと近くで見たくなって」

「ちょっと、落ち着こうか」

 苦笑いしながら答え。軽くパニックに陥っている少女に深呼吸をさせて、落ち着かせてから名前を名乗る。

「養成校PFパイロット科二年の金城きんじょう 武人たけとだ。君は?」

「あ、はい。PFパイロット科一年の出海いずみ 七夏ななかです」

 緊張した様子で少女は答えた。


うりゃーwwww ここまで読んでいただきありがとうございます。


今回も説明文から・・・・・・

実際、西洋の人達の魔術とかに対する反応ってどんなものだろう。

ハリーポッターとか見てると割合受け入れられているようにも見えるけど……

作中ではいまだ偏見が残っているとしてください。


人型のロボットはどうかな。

人型ロボットの海外の反応を見ると、武器を持って襲ってくるとかいうコメも良く見るのだがwww

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ