04 目指すは水の都
五話ですよろしくお願いします
「んで、どこ行くんだ?」
クルトはフィムロに聞いた。
「確かに、情報が少なすぎるね………」
「海の近くだったよな…?だったら、海の近くにある都市まで行ってみたらいいんじゃないか?」
海の近くの都市。世界でも有名な都市がある。その名は「トゥービッグネイション」
「うん………なら、行ってみようか……」
こうして、2人はトゥービッグネイションへ向かうことにした。
フィムロとクルトは歩きながら、話をしている。
雑談ではなくこの世界の事についてだ。何故、そんな真面目な話をしているのかというと。答は一つ
★ひ★ま★!なのである。
「つまり、この世界にある魔法は……基本誰でも使えるってこと……?」
「まあ、そうだな。ただし、幾つか条件があ
る。」
「条件………?」
「一つは魔力を持っていること。もう一つは己を信じる事だ。」
「最初のは……分かるけど……二つ目は……?」
「己を信じる。つまるところ、集中力を自然と高めるということだ」
「……集中力?」
「そう、魔力の流れを理解するためには集中しなくちゃなんねぇ。だが、自分を信じきれずにいると無駄な心配をして集中出来なぇんだ」
「……へぇ~……」
等と、話しているものの
ぶっちゃけ二人は暇なのだ
二人の歩いている場所は、土の領域と言って、文字どうり土しか無い。
後幾つか領域はあるが二人の目指しているトゥービックネィションのある水の領域に行くには此処を通るのが早いのだ。
そうしたて二人は三回目の夕飯を迎えた。
「いやぁ〜遠いなぁ〜」
そう言ってクルトは寝転がる。
「お疲れ様。確かに遠いね。もうヘロヘロだよ…」
そう言ってフィムロはクルトに夕飯を渡す。
余程疲れたのだろう、クルトはウトウトしながら食べている。とその時
「あちゃぁぁぁ!!あっつ!」
クルトが皿に顔を突っ込んでいる。
「こんな感じのこと、前にもあったな…………」
フィムロがボソリと呟くと顔を布で拭き終わったクルトが首を傾げる。
「なんだ?何か言ったか?」
「………いいや、なんでも………」
「?そうか」
その後フィムロ達は明日の出発に向けて床についた。
次の日も、その次の日も2人は歩き続けた。
そして…………
「ここ……………通らないといけないのか…」
彼らの目の前には先の見えない森が見えた。
「通るしか方法はないね」
フィムロは何気ない表情で言う。そして、森に向かって歩き始めた。
「ちょ、待ってくれよぉ!お、置いてくなぁぁ〜!!」
若干足が震えたクルトがフィムロの背中を追いかけて森に入って行った。
コメント、評価等頂けると幸いです