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新しい旅立ち

数日間村の整備をして、オレは村を出た。

笑顔で送り出してくれたセリカに感謝だ。


オレは、ここまででわかったことを考えていた。

46歳サラリーマンだったオレは、通勤途中に異世界に来てしまった・・・ようだ。


ちなみに、この世界では15~16歳くらいらしい。

最初は何もわからなかったけれど、ここではオレのイメージしたことが実現できる。

物質も作り出せる。

知っているものは今のところなんでも出せる。

事実上の神様と同じだ。

逆に言うと、知らないことは出来ないし、存在しない。


異世界と言えば、イメージ的には古いヨーロッパ的な感じのイメージだったけど、現代の日本しか住んだことがないオレにとって身の回りの物を出すと日本的なものが出てしまう。

家電とかは覿面てきめんだ。


森の中のログハウスに普通の生活家電を出現させることができてしまう。

電気もガスも来ているけれど、それがどこから来ているかは分からない。


本当にすごいのはここからだった。

今までに本で読んだり、映画で見たりしたことも実現できる。

本当に自分が『できる』と思ったらだけど。


つまり、『魔法』も使えてしまう。

最初は、手から『火が出る』と言う現象がどうしても信じられなくて何もできなかったけれど、セリカの魔法を見て思った。


『この世界には魔法がある』


そう実感できたオレは、思いつくどんな魔法も実現できた。


逆に出来ないこともある。

例えば、元の世界に戻ることは出来なかった。

元の世界はリアルにイメージできるので、戻れても良さそうなものだけど・・・


あとは、スマホだ。

スマホが出てこない。


電子レンジも冷蔵庫も出せたし、電源がどうなっているかも分からないけれど、とにかく使えたのに、スマホは出てこない。


もしかしたら、これはオレが元の世界に戻りたくないと言う心理が反映しているのではないかと思い始めた。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


それにしても、村を出て半日。

結構森の中を歩いたが、何もない!

森ばかり。


そして、歩きにくい。

歩いても歩いても景色に変化がない。

しかも、この方向に行けばいいと言う確証がない。


村人にだいたいの方向は聞いたのだけど、ちゃんと着くのか!?


この時すでに、飛行魔法的なもので飛ぶか!?

いや、今後も考えると乗り物がほしいところ。

こんな森をサクサク進めるような乗り物・・・


オレには思いつかなかった。


だめだ。

思いつかないと何も出てこない。

しょうがない飛ぶか?


高いところはちょっと怖いな、という意識が働いていまいち乗り気じゃない。

さて、どうしたものか。


足元を見ると、蟻が列をなして歩いている。

蟻に乗って・・・いや、ないな。


クモやトカゲも足元を歩いていた。

節足動物や爬虫類に乗るのもカッコよくないよなぁ・・・


いや、トカゲ・・・トカゲだ!


オレは空を見上げて、思い切り飛び上がった。

どのくらいの高さかは分からない。

とにかく、森が足元はるか下に見えるくらい。


そして、少し落下を始めたときオレの身体をさらった存在がいた。


そう、ドラゴンだ!


かっこいい!

あがる!

今オレは、どらごんの背中に乗っている。


結構大きい。

背中だけでオレの部屋(6畳)以上の広さはあるな。


うろこがいい具合につかみやすくて落とされなく飛んでいられる。

うーん、ご都合主義。

ドラゴンを見たことはなかったので、イメージはできなかったけど、トカゲをベースに考えた。

肌は動物園で見たワニの肌にうろこが生えているイメージだ。

羽はコウモリみたいなものを想像した。


オレはドラゴンに乗って飛んでいる。

森はどこまでも続いている。

オレとドラゴンはどこまでもどこまでも飛んでいくのだった。


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