第六話 ~大量の魔石とアイテムボックス~
うん。何の問題も無く7万程度の残骸――――もとい調理素材だが――――が何の問題も無く入ってしまった。
ある意味凄いな。
というか一瞬で収納されて驚きを通り越して呆れるレベルの早さだ。
「アドロンよ。これをやろう。アイテムボックスを魔法付与してある魔石だ。これに手をかざして魔力を流し込むでアイテムボックスと唱えれば取り出したり収納したり出来る。」
「良いのですか、魔王様?」
「うむ。良いぞ。それを使って料理しなさい。」
「ははぁ!有り難き幸せ!」
というか魔法付与を人前で大っぴらにやるのも問題かもな。
アイテムボックス最強。
そうだ。保管庫にある魔石を一つ使って魔石を全てそれに保管すれば良いのでは?
「ガロア……いや、なんでもない。保管庫に行くので護衛として念の為付いてこい。」
「承知しました。」
ガロアに取ってこさせようかと思ったが自分でいい魔石を見繕ったほうがよいだろう。
そう思って転移陣を起動させる。
目の前は保管庫だ。
もちろん魔石の山がある。その中からいい魔石を探すのは至難の業だ。
とにかくいい魔石がないか物色する。
数刻ほど魔石を物色しているとちょうどいいだろう魔石を見つけた。
なので恒例の魔法付与をする。
「魔法付与,アイテムボックス」
うん。何の変化もないいつも通りだ。
さて、魔石を全部しまおうか。
念じれば入るって便利だよな。
本当に。
あっという間に収納された。
いうまでもなくやはり圧巻だ。
適当に魔石置き場をまとめてこれ一つといった感じだな。
そういえば気になるのだがこの世界の言語って一体どうなってるんだ?
「ガロア、この世界の言語ってどうなってるんだ?」
「ええとですね、こんな感じです。」
どうやら魔石とこの世界の言語で書いたみたいだ。
なぜか読めるけど――――
そういえば特典に言語理解があったな。
だから読めるのだろう。
でも理解だけじゃ意味ないんじゃないかな。
そう思っていたが結果は違った。
普通に日本語ではなくこの世界の言語を意識すれば書けるみたいだ。
「ふむ、ありがとうな。」
「滅相もない。」
と魔石を棚に置いてその下にこの世界の言語で魔石入りと書いた。
「読めるな?」
「はい。字がきれいですね。」
「そうか?そんなことないぞ?」
そんな会話をしたがとりあえず全員読めるだろう。
そう思ったのでその場を去り、謁見の前に戻る。
キリがよいのでここで第一章の終わりです。
次からは第二章になります!