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第2話 こうゆう日もある!(後半)

相変わらず殴り書きの駄文ですがよろしくおねがいします。

多少百合っぽい描写があります。苦手な方はブラウザバーック!!

樹海探索が始まって数分後。

「うーん、思った以上になにもない!木!木!草!動物はいるけど目ぼしいモンスター0!」

リエルラは少し苛立っていた。思った以上にモンスターと遭遇しないこともあるが、じりじりと時間が迫ってきているからだ。

「リエルラ、あんまりイライラしててもしょうがないよ、ちゃんと探そ?」

常に冷静な判断をする(と思われる)シエルラがそういった。

「うー・・」

リエルラは軽く唸りつつ頭をポリポリと掻きながら、樹海の中にある道っぽい道を進んでいった。

シエルラはそれに付いて行った。


道を進んでいると突然横から何かがリエルラに向かって襲いかかってきた。

「うわっとぉ!?」

襲いかかってきたのは、リスのような外見をしている(とはいえサイズは割と大きめ)モンスター、リッススだった。

一見可愛らしいが油断していると肉を引きちぎってくるとか言われている凶悪なモンスターらしい。

「キィィッ!!キィィィッ!」

威嚇しているのか、見た目とはかけ離れた鳴き声を発している。

「よっし、やっと最初の獲物か・・シエルラ、援護お願いね!ふっふっふ・・この私に襲いかかるなど1000年早いことを教えてやろう・・!」

「支援わかってるよー、あと悪役っぽく見えるからやめて?」

二人がそう会話していると、今がチャンスと思ったのか、リッススがリエルラ目掛けて飛びかかってきた。

「キィィィ!!!」

「遅いね!」

リエルラは愛用の金槌を握りしめ、飛びかかってくるリッススに一撃、金槌でガツン!とアタックを決めた。

リッススの脳天に直撃した。

「キィィィァァ!!!」

全く可愛らしくないえげつない鳴き声を上げながら、リッススは倒れた。同時に、リッススの毛皮がドロップした。

呆気なく戦闘が終わり、リエルラは「あれ?こんなもんだっけ?」というような表情を浮かべながら、

「案外一撃で行けちゃったね?」

そう呟いた。

「流石リエルラ・・脳筋・・」

シエルラがそう呟いた。

「今なんて言った?」

「いえ?何も?」

「そっか。とりあえずリッススの毛皮ゲット。まぁこれは今は必要じゃないんだけどねー、持っておく」

二人は、「案外大丈夫そう」と少し安心し、再び道を進み始めた。

樹海の中で安心できる場所など無い事を忘れかけていた。


数分後、思った以上に道の通りに進むとモンスターと出会わないことに気がついた二人は、

「道の通りに進むだけじゃダメだなぁ、ちゃんと探さなきゃ」

「そうですね、ちょっと外れたところも見てみましょ!」

道以外に進むことにしたようだ。樹海ですし、道が全てではないですし。

「もしかしたら、美しい風景とかを見れるかもですね」

「見てる暇あったらさっさと素材集めて帰りたいよ!」


二人は、茫々と生い茂る草木を避けながら奥へ進んでいった。

途中、蚊のようなモンスターに襲われたり、岩のような形のモンスターに足を踏まれて怒りのドロップキックをかましたりしていたが、順調に進んでいった。

とはいえ、目的は素材集め。ほしい素材をドロップするモンスターと中々出会えず、リエルラの額には焦りの汗がにじみ出ていた。

「なんで・・見つからないのさ・・!?」

「き、きっと見つかりますから!」

「というかまず入口付近に居るはずのラピラピが見つからないんだけどー!?!?キレていい!?」

「おーちーつーいーてー!」

焦るリエルラ、落ち着かせたいシエルラ。

二人がごたごたしていると、後ろの方からガサッという音が聞こえた。

「ん?モンスター?」

リエルラが後ろを振り向くと、そこには一匹のうさぎのようなモンスター。

そう、ずっと探していたラピラピがそこに居た。

「あ、リエルラ!そこにラピラプがい・・・」

シエルラが情報を言い伝え終わる前に、リエルラは目を輝かせながらラピラピに襲いかかっていた。

「やっとー!!見つけたー!!素材ー!!!素材ー!!!」

既にラピラピが素材にしか見えておらず、もはや末期状態なリエルラは、愛用の金槌でラピラピに一発アタックをした。

「うぉぉぉー!!!素材ー!!!」

ブンッ!!と振りかざした金槌は、地面に当たった。

攻撃を躱されたのだ。

ラピラピは見た目のようにかなり俊敏で、攻撃を当てるのが難しいのだ。

「っと!?当たんなかったっ・・もっかい!」

リエルラは少し土の付いた金槌を振りかざし、ラピラピに殴りかかった。

攻撃を当てる前に、ラピラピの頭突きがリエルラのお腹目掛けて飛んできた。

もちろん、直撃。クリティカルヒット。リエルラは急に来た腹部の痛みに悶えた。

「あがっ!?」

「リエルラ!」

シエルラは咄嗟に回復魔法の詠唱をし、リエルラの傷を癒やした。

「大丈夫!?」

「あのうさっころ-・・やりおる・・大丈夫!」

リエルラは立ち上がり、先程よりやる気(殺る気)満々モードで金槌を握りしめた。

「うさっころー・・わ か っ て る な・・?」

此処まで来るともはや脅しである。

リエルラは殺る気しかない、笑顔を浮かべてブチ切れているような表情を浮かべていた。

これを見たラピラピは、

(やべ・・死ぬ・・)

と思ったことだろう。

ラピラピが逃げ出そうとした瞬間、ありえない威力の一撃が、ラピラピを襲った。


ドゴォォォォォン!!!!!


そこらのモンスターだと木っ端微塵になりそうな一撃だった。

辺りは土埃が充満し、それを吸ったシエルラはゲホゲホッ・・とむせた。

シエルラは、手で口に土埃が入らないように気をつけながら、リエルラの様子を伺った。

「・・リエルラ・・?大丈夫・・?」

土埃の中、全く動じていないリエルラの姿が徐々に見えてきた。

「・・だいじょーぶ、安心してね。」

リエルラは先程とは違い、何か少し声のトーンが高かった。

土埃が晴れてきて、リエルラの姿が見えてきた。リエルラの片手には愛用の金槌、そしてもう片方の手には・・・


もふもふな毛皮があった。

「っっっしゃー!!!出た!!!」

漫勉の笑みで、かなーり嬉しそうだった。


______________


1つ目の目標を達成し、残るはもう一つ。

「あとは・・シュールドかぁ・・もうちょっと奥の方らしいね」

「さっきの事もありますし、あんまり突撃しないでね・・」

リエルラはうきうき、シエルラは心配そうにしていた。

「ささ、早く行くよ!早く帰るよ!」

まるで早く帰宅したい冒険者かのように、リエルラはシエルラの手を引っ張って奥へと進んでいった。

「わわ!ちょっと!引っ張らないでー!」


夕方も近づき、少しずつ暗くなり始めそうな頃。

二人は樹海の中央付近まで来ていた。

「結構進んだねぇ」

「だねー」

そんな風にちょくちょく会話しながら、二人はシュールドを探していた。

途中、何度かモンスターと遭遇していたが、一度もシュールドとは遭遇していなかった。

歩きながら辺りを見渡していると、シエルラがあるものに気がついた。

「・・あ、あれは!リエルラ!」

「どした?」

「宝箱だ!!」

奥の方に、宝箱があることに気がついたのだ。

「・・マジか!!うぉぉ!!取りに行くよ!!!」

情報を聞いたリエルラはすぐに宝箱目掛けてダッシュした。

すばしっこいリエルラにのんびり屋なシエルラはそうやすやすとついてはいけず、

「だからあんまり突撃しないでー!」

と、叫んでいた。


「これが・・宝箱・・ふふふふふ・・・」

「リエルラぁ・・・はやすぎ・・・」

宝箱を目の前にし、ニヤニヤが止まらないリエルラと、走ったことによって息切れしているシエルラ。

はやく宝箱を開けたいリエルラが宝箱に手を触れ用とした時に、

「ちょっと・・休ませて・・」

シエルラはそう頼んだが、

「シエルラ!開けるよ!」

リエルラは無視した。ギィ・・という音と共に宝箱が開いた。


そして、宝箱を明けたリエルラと、その横で息切れしているシエルラがいる辺りの大地が、急に沈んだ。というよりかは、穴になった。二人は立てる地面が無くなったと同時に、下へ落下していった。


そう、これはトラップだったのだ!!


「うぎゃぁぁぁぁぁ!?!?」

「わぁぁぁぁなにこれぇぇ!?!?」

二人は絶叫しながら、深い穴の奥へと落ちていった!


________


ズシーン、という音と同時にものすごい痛みが二人の全身を襲った。

二人は、落ちた穴の先・・遺跡のような場所にいた。

「あいてててて・・・」

「ぅー・・いてて・・」

二人共すぐに起き上がれるような様子ではなく、少しの間ぐったりとしていた。

「まさか・・罠だったとは・・・」

「宝箱型の罠とかひきょーだよぅ・・」

シエルラは、そう言いつつも小声で回復魔法の詠唱を始めた。

「っく・・・ヒールっ・・っぁ・・ふー・・」

痛む自らの身体に回復魔法をかけ、少し気が楽になったようだ。

「シエルラ・・私にもかけてー・・」

「うん・・」

シエルラは、あまり動かずに回復魔法をリエルラにかけた。

かけたと同時に、ちょっと人肌恋しくなったのか、リエルラはシエルラの手を握った。

シエルラはちょっとドキっとした。

「ありがと・・えと、すこしこうしてよっか・・」

多分何も考えていないであろう、リエルラはそう言った。

「え、あ、うん・・」

シエルラは、顔が赤くなっていた。


数分後。

二人共先程よりは傷が治り、少し元気になっていた。特にリエルラは。

「っよし、少し楽になった!いつまでもこんな所に居ないでさっさと帰ろ!」

「うん・・早くここ出たい・・けむたい・・」

二人は立ち上がり、薄暗い遺跡の中を進んでいった。

遺跡だしどこかに必ず入り口あるでしょ!という考え方である。


「ついででシュールドいないかなー」

リエルラがそう呟いた時。奥で何か動く物体がいた。

「あれってもしかして・・」

「・・マジ?私の口すごいね?」

動く物体・・それはシュールドだったのだ!硬そうとは聞いていたが、まさか機械のようなモンスターだとは思っていなかったようだ。

「運がいいね、さっさと倒そ!」

リエルラは愛用の金槌を握りしめ、

「折角だし久々にスキル使おうかな」

なんて呟いた。そして、少しニヤっと笑った。

「リエルラって何使えたっけ・・?」

ずっと一緒に行動しているはずのシエルラは、何故かリエルラの使えるスキルを思い出せないようだった。


「おー!シュールドよー!今からこの私、リエルラがお前のことを叩き割ってやるー!そしてよこすのだー!魔力の欠片をー!!」

言葉が伝わるかどうかはわからないが、とりあえず宣言しておいてリエルラは戦闘態勢に入った。

シュールドはリエルラが敵と判断し、攻撃態勢に入った。機械の身体が動き、ギギギギ、ギギギギ・・という音を立てながら襲いかかってきた。

シエルラが後ろから支援魔法をかけてくれた。リエルラは心の中で「ナイス!」と思いながら金槌を振りかざした。

そして、高らかに叫びながら”スキル”を使った。

「フッ・・くらえ!雷の如き一撃!ミョルニルハンマーぁぁぁ!!!」

ズドォォォン!!という音と共に、シュールドに強烈な一撃が叩き込まれた。

シュールドは即座に再起不能となり、魔力の欠片をドロップして壊れた。

その間、約10秒。

リエルラはドヤ顔でこう言った。

「ふふふ・・私もまだまだ現役だな」

「まだ17でしょ?」


二人は、ドロップした魔力の欠片を広い、目的を達成した。

あとは帰るのみ!

「よし、帰るよ!・・どこから行けばいいんだろう」

「んと・・どこか扉・・ないかな・・?」

二人は遺跡の中を進んでいった。途中、他のシュールドとも出会ったので倒しておいた。少しだけ、魔力の欠片がドロップした。少し運が良かった。

数分後。二人は少し大きな扉を発見した。

「これは・・入り口かな?」

「だといいけど・・」

リエルラが先行して、扉に触れ、扉を開けた。

ゴゴゴゴゴゴゴ・・・という重たい音と共に扉は開いた。

外の光が、見えた。

「やったー!運がいいね!」

「だね!」

二人は喜び合って、遺跡から抜け出した。


________


あとは帰るのみの二人は、街の方角へ向けて歩き始めた。

「いやー、大変だったね・・」

「シエルラ、おつかれ!ごめんね、あんまり体力ないのにこんな事になると知らずに連れ回して」

「えへ、大丈夫だよ、言い始めたの私だし」

「あそっか」

そんな会話をしながら、樹海を歩いていると、ふとシエルラが何かを思い出した。

「そういえば、この樹海って巨大な熊のようなモンスターが出るとか聞いたような」

それを聞いたリエルラは、

「へーそうなの、遭遇したら怖いなぁ!」

と少し笑いながら言った。


その時、後ろの方から木が倒れる音と共に何かの咆哮が聞こえた。

「「・・・まさか」」

二人は後ろを向いた。


「グルルルルル・・・・・」

さっき話題にしていたであろう、巨大な熊のようなモンスターがこちらを見ていた。

見つめていた。美味しそう・・という表情も浮かべていた。食べる気満々な雰囲気だ。

二人は、見つめ合ってから、

「「・・逃げろー!!!!!」」

全力で走り出した。全力で街のある方角へ走った。

巨大な熊が巨大な咆哮をし、後ろからものすごい速度で追いかけてきた。ズシンズシン・・という振動、ベキベキ・・という木々の折れる音が後ろから聞こえてくる。


「なんで言ったら遭遇するんだー!!!」

リエルラはそう叫びながら、己の不運さを呪った。



「ぜぇ・・ぜぇ・・」

「はぁ・・はぁ・・も、無理・・限界・・・」

二人はなんとか巨大な熊から逃げ切る事に成功、同時に樹海から脱出することが出来た!

しかし、二人はもうヘトヘト。その場でねっ転んでしまった。

「シエルラぁ・・・大丈夫・・・?」

「大丈夫・・ではないかな・・・ふぁ・・」

シエルラは、樹海から脱出出来たということへの安心感と疲れ果てた事からか、こんな場所で寝そうになっいていた。

「ん・・リエルラ・・私・・寝そう・・」

「・・ぇ、ちょ、工房戻ってから寝よ!?ね!?」

リエルラは驚いて眠そうなシエルラを起こそうとした・・・が、

「む・・むり・・・・スヤスヤ・・」

シエルラは寝てしまった。

リエルラは寝てしまったシエルラを見てびっくりした。

「うっそでしょー・・・ったく、しょうがない奴め・・」

そう言って、シエルラの軽い身体を背負った。

少し目覚めたシエルラが「ん・・ん・・」と小さく声を発した。

それを聞いたリエルラはちゃんと聞こえるであろう声で、

「ったくー・・シエルラは寝てていいよ、私が工房まで連れてくから」

と呟き、街への道を歩いていった。シエルラを背負って。


シエルラは安心したのか、少しづつ寝息を立て始めた。


寝息を聞いているリエルラは、

「・・はぁ、可愛い奴め・・」

と、呟いて歩き続けた。



______


夜。工房にて。

疲れ果てたリエルラは帰宅してソファーにシエルラを寝かせて即座に自室に行き爆睡した。

深夜に目覚めたシエルラは、いつの間にか工房に到着していることに気が付き、びっくりした。

同時に、リエルラが運んでくれたんだ、ということに気づいて、感謝した。


「ありがとう、リエルラ・・お姉ちゃん」




次の日。


「あーーーー!!!!!そうだったー!!!!!!納品期日今日だったー!!!!!!!やっばぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」


朝からリエルラは絶叫していた。

そして、急いで納品するアイテムを制作し始めた。




頑張れ鍛冶屋のリエルラちゃん!!


鍛冶屋の二人のドタバタな1日はどうでしたか?

こんな事もたまにあるのです。運悪くこの日はやばかったですが!

次回、何か思いつけば続きます。多分!

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