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第1話 こうゆう日もある!(前編)

(※注意 文章書くのほんと下手なので何この表現?え?なにこれ?ってなると思いますが本当に気にしないでください。気になる方はレッツブラウザバック!)

カーン、カーン、カーン・・・トントントントン・・キーン・・!!

カンカンカンカンカンカン・・・ギィィィ(ゴォォォォォォ)・・・

カーン、カーン・・・


真夏の炎天下に包まれた街の、ある一軒の工房の中。

暑さなんてしらんこっちゃと言わんばかりの金属音(とその他色々)が鳴り響いていた。


カーン、カーン・・コトッ。

「・・よし、出来た!!」

新たに作り上げた剣を眺めながら、声の主の少女は嬉しそうにしていた。

「んー、我ながら今回の出来もいいぞ・・!ふふー、コイツにはなんて名前を付けてやろっかなぁ・・!」

じろじろとまるで舐め回すかのように新作の剣を見つめて、この剣の名前を考え始めた。が、

「んー・・思いつかない」

ネーミングセンス皆無な上、お世辞にも頭がいいとは言えない少女は、

「まぁ売るんだしシエルラと考えよ」

と、一言呟いてから、首に巻いているタオルで額の汗を拭いながら出来上がった武器を工房の奥、販売するための売り場へと持っていった。


売り場に行くと、一人でせっせと掃除をしている少女がいた。

「おーい、シエルラ!新しいの出来たぞー!」

シエルラ、と呼ばれた少女は、奥から来た少女に気づき、

「おー!お疲れ様です!」と元気に挨拶をした。

「どうよこれ!我ながら自信作だぞ!」

武器を作り上げた少女は、自慢げにシエルラにその武器を渡した。

「おお・・・」

できたてホヤホヤ新品キラッキラの剣を見たシエルラは、

「これ、売るんですよね?」

と確認した。

「うん、売り物。コレの名前、何にする?」

「そうですね・・いつものと比べて刀身が短い気がします、”コリス”とかどうでしょう?意味は無いのですが・・」

「さては、リスっぽく見えたな?いいだろう、そうしよう!これはコリスだ!」

剣の名前も決まった。


「じゃぁ早速、店頭に置いてきますね」

シエルラは、コリスを持って店頭へ行き、ショーケースの鍵を探し始めた。

「あ、リエルラ!お昼ご飯作っといたのテーブルに置いてあるからちゃんと食べておいてね!」

そう言って、シエルラは棚の辺りを探し始めた。


リエルラと呼ばれた少女は、丁度お腹が空いてきたので昼食を取ることにした。

「どれどれ・・今日はなんだ!」

昼食が置いてあるというテーブルの上には、色々な食材がふんだんに使用されていそうなサンドイッチが置いてあった。

「ほー、サンドイッチか・・アイツもわかってるな・・」

リエルラは、目を輝かせていた。リエルラはサンドイッチが大好物なのである。

「んじゃ食べますかねー、いただきまーす!」

きっと誰も聴いていない挨拶をし、サンドイッチを食べ始めた。


数分後。

「うっまかった!!!もっと食わせて!!!」

「女の子なんだからもうちょっと可愛らしく言ってくれないかな・・?」

どうも今日のサンドイッチはとても美味しかったようだ!


_______________


午後。少しは涼しくなるかな、という期待をしながらもリエルラは工房へ戻り作業をする。

午後は注文されている品を作ると決めていた。あれ?この仕事いつ受けたっけ?

注文表を見ながら素材を確認していると、あることに気づく。


「げ、素材・・足りないじゃん・・」

そう、素材が足りていなかったのである!

「この時間帯・・冒険者の人達みんなダンジョンだろうしなぁ・・素材売りに来てくれる人なんてそう居ない気がする・・」

どうしよう、と思い納品期日を確認した。もう少しあとなら、冒険者達が夕方辺りに素材を売りに来てくれるかもしれないからだ。

納品期日は・・明日だった!!

顔に焦りと絶望・・というよりかは「あ・・・あ・・・(変な笑い)」という顔をしてから、

「なぜこの仕事を後回しに剣を作ってたんだ私はー!!!!!」

と、絶叫した。数メートル先の家の2階で寝ていた冒険者はその絶叫で目が冷めた。


店頭で仕事をしていたシエルラが、リエルラの絶叫を聞きつけて駆けてきた。

「リエルラ!?どうしたの!?って何その顔!?」

さっきサンドイッチを美味しそうに食べていたリエルラの顔がどヤバイ絶望の表情で包まれているのに気づいたシエルラが多少引きながらそう言った。

シエルラが来たのに気づいたリエルラは、

「し・・しえるらぁ・・・・・わたし・・あしたまでにいらいひんのうひんしなきゃなのにかんぜんに・・わすれてて・・・そざいたりない・・・・」

絶望の表情でシエルラに飛びついた。

「わわっ!?ちょ・・いきなり飛びつかないで!!」

「しえるらぁぁぁ・・!!どうすればいいのぉぉ・・!!」

「あーもうわかった!私達で取りに行きましょう!素材!」

「へ?」

地味に頭の回転が速いシエルラはそう提案した。

冒険者が持ってきそうにないなら私達で取りに行けばいい!というものである。

「・・なるほど!!!」

驚くほどお馬鹿さんなリエルラはそれを思いつかなかったようだ。

聞いた途端、死んだ魚のような目に光が戻ったような気がした。いや、戻った。

「となればー!いくぞー!シエルラー!」

立ち直りが早いというか、切り替え速度が神速級のリエルラは愛用の武器を引っ張り出しに倉庫へと走っていった。

「相変わらずです・・」

シエルラは、そう呟いて旅の支度を始めた。


____________


「とう言うわけで、素材を集めに樹海へ来たぞ!」

「誰に向けての説明ですか」

二人は、必要な素材を落とす(らしい)モンスターが生息する樹海へ来た。

「えっと、リエルラ、どのモンスターが素材落としてくれるのかな?」

「んとね・・私の素材図鑑α(自分で考えた名前)によると、”ラピラピ”っていううさぎみたいなモンスターが、”もふもふな毛皮”を、”シュールド”という何か硬そうなモンスター(らしい)が、”魔力の欠片”を落とすらしいよ」

「ふむふむ、どの辺りにいるの?」

「どうもラピラピが樹海入口側、シュールドが中央より少し奥らしいね」

「じゃ、進みながらって感じだね」

シエルラは、愛用の魔導書(リエルラが文献と睨めっこして1日ぶっ通して作り上げた傑作)をバッグから取り出し、いつでも戦闘OKの体制に入った。樹海ではいつ敵に襲われるかわかったもんじゃないですし。

「そだね、夕方までには戻るよ!」

リエルラは愛用の金槌(自作、神が作るレベルの傑作と自負している)をバッグから取り出し、歩き始めた。


こうして、夕方までに戻る予定のちょっぴり樹海探索が始まった。




気が向いたら続きいくよ~

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