表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/6

物語の前に

ここに一人の男がいる。年齢は17歳、花の高校二年生である。本来ならば、『目に映る全てがキラッキラ』と言った具合に青春を謳歌しているはずだが、残念ながら彼にはその素質がなかった。青春を謳歌するに当たって必要とされる素質、それは学業であったり部活動であったり、あるいは顔とかコミュニケーション能力などでもいい。とにかく何かしらが何かしらに秀でていなければならないのだ。


ところが彼には秀でているものが何一つなかった。ようするに平凡なのである。通常学園という限られたコミュニティにおいて、平凡な人間は非凡な人間と相対されることで平凡以下であるかのように見られてしまう。そのため彼は実質平凡以下の青春など謳歌しようがない人間であった。ただ、個性のない人はいないというやつか、そんな彼にもたった一つだけ平凡ではない一面があった。



何を隠そう、彼は女を愛でる男であった。



『なに、ただの女好きではないか』そんな声が聞こえてきそうだがちょっと待って頂きたい。女を愛でる、というのは女好きというものとは似て非なるものだ。その言葉通り、女を愛でているのである。


例えば『花を愛でる』と言えば、それは花が好きであることには違いないが、綺麗な花を取っかえ引っかえの浮気性という意味ではないだろう。単純に花という生物そのものに興味を持ち、また好いているというニュアンスになるはずだ。彼の『女を愛でる』という考え方もそれと同じだ。女という生物そのものに関心があり、またその存在を好ましく思っている。決して女をいやらしい目で見ているというわけではない。むしろ性欲の対象として見ていないほどである。


とまあ長々と説明してきたが、平凡な彼の非凡な趣味についてある程度は理解していただけただろうか。これから語られるのはそんな彼の平凡でいて非凡な日常である。ちなみに趣味とは言っても性癖とは異なるので、文章にモザイクを掛けたくなるような、そんな下品な展開には断じてならないので安心して欲しい。



しかしなんだ、これから物語を書き進めようというのに主人公が『彼』では味気ない。そうだな……では、女を愛でる男ということで、仮に小那古愛夫おなごめでおと呼ぶことにしよう。如何にもセンスのない、軽率なネーミングだと思われるかも知れないが、ネーミングというものはこれくらいシンプルな方がかえって良いのである。



では改めて、女を愛でる男こと小那古愛夫の平凡でいて非凡な女を愛でる日常へ。


ありがとうございます!



と、いうことで…………。


おそらく不定期連載、始動します。

筆者は常々思うのです。女の子はやっぱり特別だと。

二次元や三次元の世界には色々な女の子がいますよね。そんな女の子達の主人公の話を書きたいと思ったわけです。筆者が現実の女の子と関われない分、愛男くんに関わってもらおうと思って。


一応言っておきますが、筆者は変態性癖ではないですよ。まじで。


ではみなさん、第一回はこの辺で終わらせていただきます。

念のためハードルは低めに設定して置いて下さい。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ