表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/5

行間  ミスリードの神様

一方その頃


『少女たち』が二宮垂の記憶を神妙な表情で見つめている時、それをどこか遠い空から傍観する、

少年の姿をした者がいた。


彼は、百年ほど前から、この世界の一部の人々に『神』と崇められている存在だった。

名を『カイスト』と言った。


どこか遠い空の、誰にも気付かれない場所で、

カイストは胡坐をかいてひとりごとを呟く。


「あーあ、垂くん。やっぱりこうなると思った。」


その言葉の意味は、今のところはカイスト以外に理解できる者はいなかった。


「『少女たち』だっけ?あいつらはたぶん最後まで分からないだろうなぁ。

 二宮垂という人間が壊れた、本当の理由。」


誰にも意味の分からない言葉を、誰もいない場所で呟く、端から見ればちょっと痛い人に見えるが、カイストは口に出さずに入られないほど、愉快で仕方なかった。


「だって垂君、『亡霊』の力で、手がかりとなっている大事な記憶を失っているからねぇ。いくら彼女達が除いたところで、無いものは観られないんだよ。アーハッハッハッ!」


そう言って、笑い転げるカイスト、その意味は、今はやっぱり誰も分からない。



そう、今は。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ