モノローグ 都市伝説と賭した想い
モノローグなので、短いです。
次から本編入ります。コメディーに行きます。
とある夏の夜。太陽が落ちても暑さは続き、じめじめとしている。
闇の中、そいつはいた。
そいつは家々が並ぶなか、迷いもせず、ひとつの建物の中に入っていった。
また、そいつは迷いもせず、ひとつの部屋に入っていた。
そして、目当てのものを見つけると、にたりと笑った。
「あぁ。今日は。今日は」
目の前に白い布のようなものを掲げる。
「素晴らしい……」
何故、これを禁じられなければいけないのか。
何故、私がお前らに従わなければならないのか。
思い出せ、思い出せ。
長い黒髪。白い肌。声は甘やかな玉の色。
「あぁ、今日も。今日も」
どうしてこんなにも、芳しい香りがするのか。
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来間谷市には、三人のおじさんという都市伝説がある。
一人目は、きのこおじさん。
美味しいきのこをくれる害のないおじさんだ。そう言う協会に属しているらしい。
二人目は、歩くおじさん。
紅い帽子をかぶったおじさんだ。神出鬼没で、にこにこと徘徊している。
この二人は会っても大丈夫だ。安心してもいい。
でも、最後の。三人目のおじさんに会ってはいけないよ。
会ったとしたら、すぐに逃げるんだよ。
三つめは、だるまおじさん。
幼い子供が大好きで、だるまのような姿で。
連れ去ってしまうよ。
このシーンを、書いてて思いました。
だるまおじさんのロリコン!