表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/11

第九話

どうも、林 賢三です。

さっき賢一から家まで来るようにと連絡があり

向かっている最中です。

でもさ、こんな朝早くに何の用なんだよ

あぁ〜面倒くさい

ちょうどコンビニがあるし休んでいくか

「いらっしゃいませ〜・・なんだ賢三君か」

「何だとはなんだよ 久しぶりの登場で

 嬉しくはないのか?」

「俺の最初のセリフは

 いらっしゃいませ〜の後に『あ゛』が必要なんだよ」

「まぁ、どうでもいいよ 少し休ませてくれ」

「休んでないで手伝ってよ」

「やだ」


≪着信ダァー 着信ダァー≫

「はい、賢三です」

「賢三さん、賢一です。」

「おぉ、どうした?」

「どうしたじゃないですよ、

 何でコンビニに行ってるんですか?」

「な,なに言ってやがる

 俺はお前の部屋に向かってる最中だから」

「嘘つかないでください

 今、雑誌コーナーにいるじゃないですか」

正解です。

「賢一、どこかにいるのか?」

周りを探しても誰もいない・・よな

「実は私には超能力があってですね千里眼を開眼・・」

「おぃ、冗談はいいから訳を言え」

「私の部屋に着いたらわかりますよ

 あと、私たちのジュース買ってきてください

 それじゃ、まってま〜す」


切れた・・

どうしてばれたんだ?

「賢三君?どうしたの?」

「いゃ、なんでもない

 なぁウルトラマン、ジュース御馳走してくれ」

「なんで?俺がウルトラマンなんですか?」

「え?太郎つながりに決まってるだろ」

「正義のヒーローがコンビニでバイトしてたら

 子供たちが泣きますよ」

「子供はその現実を乗り越えて

 大人になるんだよ」


「そうですか、とりあえず御馳走はしません」

「おぃ、それこそ子供たちが泣くぞ」

「正義のヒーローが建物とか壊しすぎたら国の予算がオーバーして

 国債がヤバいの、だから社会に貢献するために何か買いなさい」

「うわっ微妙〜にリアルかな?・・」

「・・いいから早くジュースでも買いなさい」


「ありがとうございました〜」

さてと、賢一の部屋にでも行くか

それにしても、尾行しているやつら

どうしてあんなに目立つ行動してるんだろう

バレバレじゃん・・

いや〜鬱陶うっとうしい

一発殴ってやるか

・・いや、とりあえず賢一の所に急ぐか




なんやかんやで、賢一の部屋に到着

ピンポーン

「着きましたか?賢三さん」

「おぅ、入るぞ」

「いらっしゃい、賢三さん」

「あれ?井上さんも来てたんですか?」

「えぇ、昨日からずっと」

マジで?一泊したの?二人で?

「あっ、別にそんな関係じゃないですからね」

「いゃ〜どうだか?」

「本当にないですから

 賢一さんそんな人じゃないですから」

「二人とも何を玄関でヒソヒソと話してるんですか

 早く来て下さいよ」

「おぉ、今行く」




「なぁ賢一、どうして俺がコンビニにいるってわかったんだ?」

「まぁ、それを今から説明しますから」

「そうか」

「まぁ、とりあえず尾行している人たちは

 特に害はありません 

 どちらかと言うと利用できるかもしれません」

「尾行してる奴等の事も分かったのか?」

「はぃ、尾行している奴等はおそらくあるサイトの

 利用者です。」

「なに?なんだって?」

「多分ただの野次馬ですよ」

「何の野次馬だよ」

「私たちの野次馬ですよ

 賢二さんを追っかけた時のこと覚えてますか?」

「覚えてるけど・・」

「あの時、どうやらそっくりさんが三人いたのを

 たくさんの方が見ていたんですよ

 それで、ネットでいま話題になってるんですよ」

「なるほど、でも俺がコンビニにいることが

 バレた事と何にも繋がりがないぞ」

「だから、尾行者が利用しているサイトが鍵なんですよ」

さて、そろそろわからなくなってきたぞ

「まぁ百聞は一見にしかず

 これを見て下さい」

なんだこれ書き込みか?


―――――NO2がコンビニに入ったぞ

―――――へぇ、宇宙人でも腹は減るんだ

―――――なんか店員と話してるぞ


―――――電話がかかってきたみたいだ

―――――NO1はいまだにアパートから出てこないな

―――――だれかNO3は発見してないのか?

―――――ダメでーす。発見できません

―――――NO2動きます

―――――どこに向かいそう?

―――――多分、NO1の所じゃない?


―――――うん、今入った

―――――じゃぁしばらくは動きないね

―――――どうかな?NO3でも見つけたんじゃない?

―――――んなわけないだろ

―――――じゃぁ、動きがあったら教えて



なんか、俺達の事が書かれてる

「これ、どういうこと?誰が書いてるの?」

「だから、あいつ等ですよ 尾行している奴等」

「俺達を追っかけてどうする気なんだ?」

「訳はわかりませんがよほど暇なんでしょ」

「NO2って俺のこと?」

「私はNO1です。」

「どうせなら賢三なんだしNO3にしてほしかったよな?」

「そうですよね」


「で?賢二を探す方法は?」

「それはこいつらに探してもらうんですよ」

「どうやって?」

「とりあえず、私たちはここからしばらく出ないで

 ここのサイトに嘘情報を流すんですよ」

「どんな?」

「例えばNO1,NO2がコンビニにいるぞとか?」

「それで?」

「多分、情報が混雑すればあいつ等はパニックになる

 そしたら、色々と探し回ってくれるでしょ」

「まぁそうなるだろうな」

「そしたら、誰かわからないが私たちの誰かをどこかで発見した

 って話がきっと出るでしょ」

「うん」

「でも私と賢三さんは外には出ていない」

「うん,うん」

「つまり、それが賢二さんですよ」

「なるほどね」

「いいアイデアでしょ?」

「確かに探す人が増えれば見つけれる可能性も

 高くなるってわけかよく思いついたな」

「はぃ これ私のアイデアじゃないんですけどね」

「え?」

「美輝さんのアイデアです」

なんか隣で井上さんがうなずいてるし・・

「なんだよ、賢一こんなに頭良かったのかって感心したのに」

「まぁいいじゃないですか いい作戦が思いついたんだから」

「まぁ、とりあえずやってみるか」

「はい」




どうも、林 賢一です

ちょうど見張りもいなくなってる

みたいだし・・

これから作戦を開始する所です


麻子はまだ寝てます

まぁ、しばらくは起きないでしょ

美輝さんには、ちょっと買い出しに行ってもらいました

賢三さんはケチなのか

ジュースも少ししか買って来なかったし

ジュース以外には何も買ってきてくれなくて・・

「おぃ、賢一聞こえてるぞ

 ケチで悪かったな」

・・さてとそろそろ始めますか


―――――おぃ、コンビニに二人いるんだけどあれはどれだ?

っと一応書いてみました

―――――え?どこのコンビニだ?

―――――漁港の方のコンビニだけど

―――――NO1,NO2はまだ部屋の中にいるんだろ?

―――――ごめん、朝飯を食べに行ってた多分そのうちに

―――――何やってるんだよ馬鹿

―――――おぃ、あいつらコンビニから出たぞ

―――――とりあえず、後を追ってくれ

―――――ヤバい、あいつら二手に分かれたんだけど

    どっちに行けばいい?


―――――どっちでもいい、早くしろ見失うぞ

―――――ごめん、見失った・・

―――――嘘

―――――本当・・あいつら突然駆け出して

―――――あいつら俺達の存在に気づいたんじゃない?

いや、もっと前から気づいてたからね

―――――ヤバいな・・なら全員でこの街探すぞ

おぉ、いい感じになってきましたね

この調子でいければいいんですけど・・





どうもお久しぶり林 賢二です

どうして僕が出てきたかって?

それは、買い溜めしておいたカップラーメンが

なくなったからまた買いに行かなくちゃいけないからだよ

でも、なるべく外に出たくないんだよな・・

人がたくさんいるし

きっと僕の事を変な白い目で見ているんだ

それにいつ誰に襲われてもおかしくない世界だし


現にこの前は僕みたいな人に襲われたし

一体彼らは何なんだろ?

僕の名前も知っていたみたいだし・・

外に出たくないな

でも、カップラーメンを買わなければ

餓死してしまう・・

一歩を踏み出せ、僕

やればできる、逃げちゃだめだ、逃げちゃだめだ

逃げちゃだめだ、逃げちゃだめだ、逃げちゃだめだ・・・

(使っていいのかこれ?)


よし、行くぞ!!

コンビニは部屋の外に出て

しばらく歩いた所だ

行けるぞ僕



「いらっしゃいませ〜、・・っん?」

なんだ?

「・・・どっちでもないですよね?」

何の話だろう・・

「もしかして賢二さんですか?」

「い,いえ違います」

「え?じゃ誰ですか?」

何のことだ?

「ぼ,僕はただカップラーメンを買いに来ただけだ!!」

「そ,そうですか・・」

とにかく早く買って早く帰ろう


「ありがとうございました〜」

もぅ、早く帰りたい

帰ろう・・

気のせいかな?誰かに付けられてるような・・

・・やっぱり付けられてる

え?なんで?僕何もしてないよ

もしかして僕に似た人が付けてるのかも知れない

振り向いて確認したいけど、できない

なぜなら怖いから

どうしよう、逃げるべきかな・・

いゃ〜、だから外に出たくなかったんだよ

今度からは宅配にしようかな?

とにかく今はダッシュで逃げるぞ

脚の速さなら負けないぞ

3,2,1 GO!!


あと100mで家だ


よし着いた・・

あれ?右ポケットに鍵がないぞ?

鍵を落としてしまった

え?うそ?マジで?

どうしよう、鍵がないと僕の聖域に入ることができない


・・なんだ、左に入ってるじゃないか

よかったこれで中に入れる




どうも、井上 美輝です

買い出しに賢一さんたちに行かされて

飲み物や食べ物を買い今帰るところなんですが

なんだか、街の様子がおかしいんですよ・・

なんて言うんですかね・・

慌ただしいと言うか

焦ってると言うか・・


・・もしかして、これ全員賢二さんを

探している人たち?

うわ・・すごい数

こんなにたくさんあのサイトを見ている人がいたの?

すごい事になってるんだけど

大丈夫なのかしら?

まぁ、帰りますか・・



「ただいま〜、賢一さん

 外がすごい事になってますよ」

って二人とも何をそんなにパソコンを

見つめてるのかしら?

「あの・・賢一さん?」

「はぃ?何ですか?今ちょっと目が離せないんですけど」

「なにかあったんですか?」

「賢二さんが早速見つかったんですよ」

「え?どこですか?」

「いぇ、それが尾行に気づかれてしまった

 みたいなんですよ」

「え?そんな・・でもちゃんと追っかけてますよね?」

「いや〜それが賢二さん脚早いですからね」

「もしかして、見失ったんですか?」

「はぃ、みたいです」

「じゃぁ、また振り出しですか?」

「おそらく、そうでしょう・・

 ・・ちょっと待って下さい」

「なんですか?」

「やった!!賢二さんの家を発見したみたいです」

「本当ですか?」

「えぇ、賢三さん行きましょうか」

「おぅ そうだな」

「私も行きたいんですけど」

「美輝さんはこのサイトをまだ見ててください

 まだやってほしいこともあるし」

「そんな・・私また居残りですか?」

「お願いしますよ美輝さん・・麻子がまだ寝てるんですから

 麻子が起きたら対処しておいてください」

なんか納得できないなぁ〜

「それじゃ、行ってきます」




どうも、林 賢一です

いやはや、ついに賢二さんの部屋の場所が

わかりましたよ・・

この話もようやくクライマックスかな?

まぁ急ぎますか

「なぁ、賢一」

「賢三さんいたんですか?」

「おぃ、どういう意味だこの野郎」

「だって美輝さんとの会話になにも

 参加してなかったじゃないですか」

「仕方ないだろパソコン全く分からないんだから」

「ダメですね、これからの情報社会で

 生き残れませんよ」

「お前が出来すぎてるんだよ

 パソコンに何語かわからない言葉を書きやがって

 映画のマトリックス的な文字たくさん出しやがって」

「まぁ、慣れたでしょ?」

「慣れるかボケ!!」

「とにかく、急ぎましょう」

「そうだな・・ところで井上さんに

 やってほしい事ってなんだ?」

「まぁ、それはまだ内緒でよろしく」

「また次回まで持って行くのか?」

「はぃその通り」




毎回読んでいただきありがとうございます

そろそろ、ネタも尽き焦っているので

次回何とか最終回にさせるつもりです。

ご意見や感想お待ちしています。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ