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第五話

林 健三です。

さて、皆さん突然ですが、大ピンチです。

こう言う場合って振り返っても

いいのだろうか?

いや、だって怖くね?

警察とかだったらどうする?

「これやったのあなたですか?」みたいな?

でも、振り返らないと話が進まないし

もしくは、このまま話を進めないで

この第五話を終わらすという手もあるわけだし・・

どうする 俺・・


「あの〜賢三さんじゃないですか?」

よ,よし振り返るぞ、話はやっぱり進めなきゃ

「は,はい 健三ですけど」

・・・誰?そっくりさん・・じゃ明らかにないよな

「おぉ、やっぱり賢三さんか?覚えてるか

 ワシだ」

・・わからん、誰だっけ?こんなハゲたおっさんは知らん

「お,おぃ、まさか忘れたのか?ほら、仕事場でカツラ疑惑の・・」

「いえ、本当に思い出せないんですけど・・」

すると、ハゲたおっさんはしかめっ面で

「所詮、ワシとお前の関係はそんなもんだったのか」

そう言って立ち去ってしまった。

何だったんだ、あのおっさん・・

とりあえず、そっくりさんは無事だろう

店に戻らないと、



店の手前まで来て横から誰かがあらわれた

「うわぁ、本当にそっくりだ」

だれだ?・・ん?俺?

あれっ?俺いや、俺は俺だし、彼は・・俺?

「あっどうも、林 賢一と言います

 もしかして、賢三さん?」

俺が喋った?いや、俺は喋ってないけど

オレが喋った?

「あの、大丈夫ですか?私そっくりさんですよ?」

そっくりさん?ってなんだっけ?

ドッペルゲンガーか?それってやばくない

地球が滅ぶぞ?爆発するぞ


「賢三さん?」

その時、俺は我に帰った

「そっくりさん?コンビニで謝ってくれたそっくりさんですか?」

「ようやく気付きましたか」


「いや、どうもすみませんご迷惑おかけして・・」

「まったくですよ、何ですかあの不良たちは?」

「大丈夫でしたか?あれを一人で」

「えぇ、まぁ それより店はどうしたんですか?」

「それは、あの店員に言われて心配になって来たんですよ

 でも無駄足だったな」

「そう言えばあの店員さんの名前知らないんですけどなんて

 言うんですか?・・」

その時、俺もその人の名前が思い浮かばなかった・・

「俺もわかんないや・・」

「え?向こうは賢三さんの事、知っていましたよ」

「まぁ、とりあえず今日、聞いてみるよ」



林 賢一です。

そっくりさんを発見しました。

まぁ、賢二さんじゃなかったのは、残念ですが

そんなこんなで ここはコンビニです。

「いらっっしゃいませ〜ってあ゛」

「いい加減聞き飽きましたね、それ」

って言いたいな

「どうも、無事に帰ってきました」

「大丈夫?心配したんだから ところで賢三君は?」

すると、後ろから

「ここにいるよ、でも助けることなかったよ

 賢一が一人でやってしまった」

なんでだろう、どうしてみんな私に対してタメ口になっちゃうんだろう

「へぇ〜賢一お前って強いんだね」

おぃ、店員どういうこと?ついに「さん」がつかなくなったよ


すると、賢三が

「ところで店員、お前の名前ってなんだっけ?」

「え?まだ覚えてなかったの?めちゃくちゃ覚えやすいじゃん

 まったく、ヒントは多分日本人で一番覚えやすい人名ベスト3に入ると思うよ」


「じゃ、織田信長」

「賢三さん、それはないでしょ きっと引っかけですよ

 おそらく彼の名前は小野妹子ですよ」

「賢一お前、馬鹿じゃないのか?小野妹子は女だぞ

 そんなの中卒の俺だって知ってるぞ」

「賢三さん小野妹子は男ですよ 

 あなたこそ馬鹿じゃないですか」

「馬鹿なのはお前ら二人だ、何で俺の名前がそんなのになるの?

 それ、歴史の覚えやすい人ベスト3とかだよ

 それに、そんな名前だったらいじめられてるよ

 ヒントは山・・」


「山田花子」

「違〜う!!なんで女になるんだよ賢三!!

俺は男だよ」

もう、わかったけどとりあえず面白そうだし

続けよう

「じゃぁ、私は山本モナで」

「賢一は黙ってなさい」



すると、店長が裏口から出てきた

「おぃ、何を騒いでいる?賢三、声がちょっとおお・・」

店長は私と賢三を見てしばらく固まっていたが

「あぁ〜、そこの店員、ちょっと私は疲れてるみたいだ

 すまないが少し休ませてくれ」


もしかして、店長もあいつの名前知らないんじゃない?

「はぃ、わかりました。」

「それから、賢三君もう帰っていいよ

 あとは私たちがやるから」

そう言って店長はまた裏口に消えた


そうだ、ジュース買わなきゃ・・

「ねぇ、山田電気さんジュース買いたいんだけど」

「賢一 本当はもうわかってるんだろ だから俺は山田・・」

「そうか、わかったぞウルトラマン太郎だ」

「賢三!!山が消えてるぞ、何?俺は

 M-78星雲から来たとでも言うの?地球でも救いに来たのか?」

「賢三さん、もういいでしょ山田 太郎さん

 ですよ、きっと」

「正解!!さすが賢一」

「でも、ありきたりすぎて逆に覚えにくくね?」

「・・・・・」




「あの、ジュース買いたいんですけど」

「じゃぁ、山田 俺は着替えてくるわ あとよろしく」

「ちょっと待ってよ、賢三君 今日は何にも働いてないじゃん」

「いいじゃないですか、店長がもういいって

 言ってくれたことだし」

おぉ、これがシカトってやつか

この店では客はシカトするのか?


「あの、ジュースを・・」

「賢三君〜頼むよ〜一人にしないでくれ」

「じゃっお先〜」

そう言って賢三は裏口に消えた

「あの、ジュース」

「え?はいはい、わかりましたよ〜何がいい?」

うわっ何その態度?

「とりあえず、チューハイとなんか炭酸飲料2本

 ください」

「はい、かしこまりました」

「あと、なんかおごって」

「それは無理です」

「ケチ!!助けてやったじゃないですか」

「おごってあげたいけど、店の中にもう何にもないんだもん」

「コンビニだろ 入荷しとけよ」

「それは、店長に言え!!」

コンビニのくせに商品がほとんど何にもなかった

「じゃ、また今度にするよ」

「ありがとうございました〜」



さてと、麻子たちの所に戻らなくては

「おい、賢一」

あれ、私がもう一人・・じゃない賢三だ

「賢三さん、どうしたんですか?」

「いや、俺もこっちが帰り道だからな」

「そうなんですか?私は反対方向なんですよ」

「え?ならどうしてこっちに歩いてるんだよ?」

「いや、実はね・・(話が長いのでカット)」



賢二の事、麻子の事について話しました

「なるほど、つまりその賢二ってやつを捕まえないと

 その麻子ちゃんからは解放されないってわけだ」

「そうなんですよ、賢二さんは家を引っ越してしまって

 もう、手がかりがないんですよね」


そんなこんなでここは昨夜 強盗があった場所です。

「そういえばここで強盗があったんですよ」

「あぁ、知ってるよ。俺が助けたんだから」

「え?賢二さんが助けたんじゃないんですか?」

「いや、多分俺だと思うよ結構年の離れた

 姉妹が襲われてたんだよ」

「姉妹かぁ〜どうでした可愛かった?」

「いや〜それが姉ちゃんの方が俺の事を・・」


≪お電話です お電話です≫

「あぁ、すみません 麻子からだ」

「もしもし、賢一さん?井上です」

「あぁ、美輝さん?どうしたんですか?」


「どうしたじゃないですよ、

 買い物にいくら時間かけてるんですか?」

「あぁ、忘れてた」

「忘れてた?心配をかけさせといて 忘れてた!!

 そんなものですむのですか?」

「ごめんなさい、今帰るところなんで・・」

「気を付けてくださいよ そこらへん強盗が頻繁ですから

 私も昨夜襲われましたから」

「・・・・」

「でも、その時は賢二さんが助けてくれたから

 助かりましたけど」

「・・美輝さん?その時は一人で?」

「違いますよ、大家さんの娘と二人でした」

これって偶然かな?

「美輝さん、その・・助けてくれた人なんですが、

 賢二さんではないと思いますよ」

「え?何でですか?あれは賢二さんですよ」

「とりあえず電話切りますアパートすぐそこなんで」



「賢三さん、ちょっと来て下さい」

「え?なんで」

「まぁ、いいじゃないですか?どうせ暇でしょ?

 美輝さんに真実を教えてあげましょう」

「はぁ?美輝さん?」




井上 美輝です。

私は、今世にも奇妙なものを見ています。

目の前に賢二さんが二人もいます。

「え,え?何これ?賢二さんが二人?」

一人は賢一さんでしょ?

じゃあもう一人は賢二さん?

「あぁ、美輝さん この人は賢二さんじゃないから

 賢三さんだから」

賢三?何それ?て言うか誰それ?

「昨夜、美輝さんを助けてくれた人ですよ」

それは、賢二さんが助けてくれたわけで

賢三だなんて信じられない・・

でも、賢一って言う人もいるんだし

もう一人いてもおかしくないかな?

「ところで麻子は?」

いや、一人いる時点でおかしくね?

「お〜ぃ、美輝さん?」

もしかして実は賢二さんだけど

賢三だって偽ってるんじゃない?

「あの、聞いていますか?無視ですか?」

でも、なんか賢二さんとは後ろにいる人

風陰気が違うのよね・・

じゃあ、賢一さんが実は賢二さん?


「美輝さん!!起きてますか?

 麻子はどこに行ったんですか?」

「えっ?麻子は今私の部屋で服を着替えてますよ」

「え?なんで?麻子は確か服 一着しか持ってないはず」

「私の服ですよ 一着しかないの可哀そうだし」




再び林 賢三です。

さて皆さん、俺はどうしたらいいんだろ・・

部屋の中には昨夜助けた人がいるけど

話の中に入れない

「なぁ、賢一 俺の存在意義は何だ?」

「え?え〜っと考えてなかった」

「じゃぁ、俺さ帰っていい?」

「それはだめですよ」

「なんで?」

「な,なんとなくですけど・・」


その時、後ろの扉が開いた・・


戻ってきました。林 賢一です

扉の中に誰がいたかはわかりますよね?

私は美輝に尋ねておきながらすかっり忘れてました

まぁ、正直ヤバいよね・・

あの怪力君がなんか

ワンピースを着て登場しちゃってますよ、

しかも、なんか放心状態だし・・

このまま落ち着けばいいが

多分、無理でしょ、なんかカタカタ震えてきてるし

飛びつく10秒前みたいな?

「もしかして、麻子ちゃんか?」

賢三さん!?ヤバいよそれは

今、言っては言えない言葉だよ

「賢三さん危ない、逃げて・・」



毎回思うのだが、どうして

間に合わないんだろ?

「お兄ちゃん!!」

「って、何で私に飛びつくんだよ」

普通、賢三さんの方だろ?

麻子ちゃんか?って発言してるじゃないか?

「痛い,痛い,痛い ねぇ何で私?なんで私に飛びつくの?

 普通ならあっちだろ?

 麻子これはヤバいって私は賢・・」

 (ボキッ バキッ)

「あ゛ヤベッ、今度は左腕かょ ねぇ、バキって音鳴ったよ

 ねぇ、誰か止めてよこのままだと私死んじゃうよ

 タイトルが変わっちゃうよ

 三人じゃねくて二人になっちゃうよ

 ヤバいって〜」



「麻子ちゃん、彼は賢一さんだよ

 放してあげなさい」

「え?賢一お兄ちゃん? じゃぁこっちだった?」

おぃ、何だその二択問題みたいなノリは?

被害者は無視かよ・・

「その人も違うみたいよ 賢三さんって言うらしいの」

はぁ、いいよなこんなに呑気で腕が完全に逝っちゃってるのに

普通なら救急車とかさそんな対応を・・


「おぃ賢一、大丈夫か?」

「賢三さんあなただけですよ心配してくれるの」

「いや〜痛そうだったな 俺があれをくらってたら

 ゾッとするよ」

正直なところ賢三さんにくらってほしかった・・

私はそれを見て笑う予定だったのに

「それより、賢二探し、俺も手伝うよ

 なんか面白そうだ」

「それなら、麻子を預かってくれませんか?」

「それは、無理!!怖いもん」


「とりあえず、もう夜遅いですから

 今日は帰りましょう」

「あぁ、そうだな明日、俺から連絡するよ

 だから、電話番号教えてくれ」

「いいですよついでに全員しちゃいましょう

 ・・よし、麻子帰るよ」

「えぇ〜もう帰るの?」

「嫌なら美輝さんの部屋に泊めてもらいなさい」

「やだ、お兄ちゃんの部屋でまた柔道のゲームやりたい」

「え?あれ面白かった?」


そういえばなんで私の部屋に麻子を泊めてるんだっけ?

まぁ、いいか、今度宿泊費を請求してやる

「それじゃあ美輝さんまた何かあったら連絡します」

「はい、わかりました」

「じゃあな、賢一」


その後、部屋に帰って扉の破壊リフォームの現状を見て

ショックを受ける人が存在することは言うまでもない

「ヤバいよこれは、いやマジで・・

 大家さんになんて言えばいいんだ」




第五話まで読んでいただき

ありごとうございます

五話まできてヤバイなそろそろ

アイデアが尽きてきたなと正直焦っています。

感想やご意見お待ちしてます。

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