第四話
林 賢一です
皆さんは、自分にそっくりな人な二人も見たことが
あるだろうか?
例えば、高校時代の先輩は双子ですでに
一人のそっくりさんがいる中
とあるコンビニでその先輩が働いていたので
「先輩、ここで働いてたんですか?」
と聞くと「あなただれ?」そう言われて
そして、よく見ると微妙に顔のパーツが違ったりとか。
ありえないと思うでしょ?
実は作者の実体験です。
つまり、同じ街に三人同じ人がいたんですよ。
しかも、あんな田舎町で・・・
まぁ、それはよしとして
賢二さん以外にも私と同じ人がいたとは思いませんでした。
そんなことを思いながら
すでに、仕事も片付き(いや、片付いてないけど)
今から賢二さんの所に向かっている最中です。
でも、何も持たずに行くのはさすがにだめだろう
賢三さんの働いてるコンビニにでも行くか?
いや、駄目だ これ以上話をめちゃくちゃにしたくない
たしか、近くにもう一つコンビニがあったはず
コンビニを見つけ入るのだが、そこでもまた
微妙に奇妙なことを言われるのだった
「いらっしゃいませ〜」
入ったのはいいが何を買えばいいんだろう?
まぁ、飲み物とかでいいかな?
「ポイントカードはお持ちですか?」
「あぁ、あります」
「え?」
えっ?って何?持ってるのおかしい?
いやおかしくないでしょ?
「あっ,はいかしこまりました」
もしかして、誰かここの常連さんでもいるのかな?
ポイントカードも作らないで
「今日はいつもの時間じゃないんですね」
はぁ?まぁ、いいか・・
「えぇ・・まぁ、仕事が早く片付いたので」
「そうなんですか 合計で1,150円になります」
「はぃわかりました」
「ありがとうございました。またお越しください」
とりあえず、賢二さんの所に向かうか、
**アパートは、ここかな?
うわっボロっなにこれ 家?いやアパート?
絶対に耐震強度怪しいよ・・
まぁ、こんなに言ったら失礼か・・
207室ここか・・
チャイムが無いどうしたらいいんだ?
叩くのか?叩いていいのか?
うわ〜なんか緊張してきた・・
なんか生き別れた兄弟に再開する感じ
ドンドンドン
「林さ〜んいますか? 林と言うものですが」
なんか、変なこと言ってるよ私
「林さ〜ん」
誰かが階段を上がってきた。
まさか、賢二さん?
いやっ違った。背の小さいおばさんだった。
「あら、林さん何やってるのこんな所で?
あっわかった部屋に忘れ物したんでしょちょっと待ってなさい
いま鍵持ってきてあげるから」
「いえ、あの私は・・」
「いいから、いいから待ってなさい」
そう言って階段を下って行った
まったく、この頃人の話を聞かない人が増えてると聞くが
まさにそれだ、
まぁいっか、後で言えば
そう思い、扉によしかかって待つことにした。
それじゃあ今のうちに麻子に電話でもしておくか
「あぁ、麻子ちゃん?今**アパートだからそこに来て」
そんなこんなでおばさん再登場
「はい、林さん鍵 あとで返してくれればいいからね」
そう言って鍵を渡してもらった
それじゃ、この鍵で部屋でも開けますか
「あら、林さんそっちは井上さんの部屋でしょ
あなたの部屋は向かい側よ」
「えっ?そうなんですか?おかしいな聞き間違えたかな」
「でも朝起きた時、ポストに林さんの部屋の鍵と
手紙が入ってた時は驚いたわ お世話になりました、だなんて
どこかにいい部屋でも見つかったのかい?」
なんだって?いゃ、大体見当はつく
「え?じゃあ賢二さん引っ越してて もう戻って来ないんですか?」
その言葉を言った瞬間、私は何かに頭を
ぶつけ意識を失うことになる
ただ、視野に一瞬映った207の表紙でけは覚えている
井上 美輝です。
皆さん、私は今、人生最大の山場を迎えております。
告白され、告白されたその日に 私の部屋に来ます。
・・おかしくないですか?
こう言うのって順番があるでしょ、まずは
映画でも見に行きましょう・・みたいな工程があって
普通それからでしょ?
これは、ありえないでしょ・・
例えで言うなら、赤ん坊が生まれた瞬間に
立ち歩いて
「あぁ〜、ミルクじゃなくてビールが飲みてぇ〜」
とか言うぐらいありえないでしょ?
とかいいながら、部屋とか奇麗に掃除してる私って何?
いつでも準備OKみたいな・・
ドンドンドン
「林さ〜んいますか?林と言うものですが」
来た!!どっど,どどうしよう
まだ心の準備が・・
「林さ〜ん」
とりあえず、落ち着いて、私
部屋に来たからってまだ、あんなことすると決まった
わけじゃないし
あれ、なんか大家さんの声が聞こえる?
ちょっと覗き窓から見てみよ
賢二さんがいない・・てか、何にも見えない何で?
あれ?扉が開かないどうして?
開かないぞ?え?何で?
わかると思うがその時、賢一が扉によしかかっています。
「はい 林さん鍵 後で返してくれればいいから」
覗き窓から再び覗いてみると
賢二さんが出てきた。
あれっ?なんか私の部屋の鍵に合わせようとしてない?
え?侵入してくるのしかも、大家さんから合鍵まで借りて了解付き?
ヤバい、やっぱりやる気だどうしようまだ心の準備が・・
「え?じゃあ賢二さん引っ越してて もう戻って来ないんですか?」
その瞬間、私は思いっきり扉を開けて大家さんに
「どうしてですか?」
「林さん!!」
大家さんが驚いている
振り向くと扉の後ろで賢二さんが倒れていた。
「あれ?」
戻ってきました。林 賢一です。
さて、皆さんは今みたいに
扉に頭をぶつけたことはあるだろうか?
私は、今体験しました。
いゃ〜痛かった〜・・
目覚めると、目の前に今朝会った女性がいました。
「うわっ、ここは?」
見慣れない部屋だ、でも部屋は奇麗だ。
なんか、さっきまで掃除しましたみたいな感じ・・
「あっ、起きましたか?賢二さん」
は?どうやらこの人もまだわかってない
「どういうことですか?もう戻って来ないなんて
どうして、引っ越ししたんですか?」
「それは、こっちが聞きたいですよ それより、私は、賢・・」
「そんなことより、大家さんが部屋を空け渡すんだったら掃除してから
にしてください、だそうです」
「え?私がですか?」
「当り前じゃないですか・・本当はあなたの部屋に連れて行くはずだったのに
玄関に溜まってるゴミの山は何ですか?あれは酷すぎます
だからって、なんで私の部屋なんかに・・」
「あの、だから私は賢二じゃないです」
「なに、言ってるんですか?今朝もそんな事を言ってましたよね」
「いゃ、だから・・」
私は身分証明書を彼女に渡した
彼女は痛恨の一撃をくらった。
彼女の攻撃、失敗
私の攻撃「私は賢二さんではないです」
彼女、戦闘不能・・・
「あの、大丈夫ですか?」
「え?じゃ、あなたは見ず知らずの人に告白したって言うの?」
「こっ告白?私がいつしましたか?」
「今朝、住所を教えてくれって、もしかしてナンパですか?」
「それは、賢二さんの住所を聞きたかったのです」
「そうだったんですか・・でもこれ以上泣かないでって言うのは?」
「あれは、泣いてたんでちょっと・・言っただけです」
「じゃぁ、私の勘違いですか?」
「はぃ、申し訳ありませんが それより部屋の掃除しましょう
手伝ってください」
「え?私もですか?」
「お願いします。とりあえず私はそのゴミの山を捨ててくるので
その〜、お名前はなんて言うんですか?」
「あっ、井上 美輝です」
「じゃぁ美輝さんは部屋の掃除をしてください」
「えぇ〜」
確かに、ひどいゴミの量だった。
しかも全てカップラーメン、確かにうまいが
これは酷すぎるだろ・・
まぁ、ゴミの分別は楽でいいけど
「それじゃ、私ゴミ捨てに行ってきます」
「はい、わかりました」
ゴミ捨て場はすぐ横にあり助かった。
カップラーメンのゴミでも溜まるとあんなに重くなるんだ・・
よしっ、終わった〜
「お兄ちゃん!!」
ん?あれ麻子だ、ってあれ泣いてない?
ちょっと待て、俺の事わかるでしょ?
賢一だよ!!賢二じゃないよ・・
でも、人の家のゴミを捨てる人ってそうそういないよな・・
やべ〜、これ第一話と同じオチなんじゃないの?
「ま,麻子ちゃん落ち着いて、俺は・・」
遅かった・・
「ぎゃぁぁぁ〜、痛い痛い 折れる!!折れる〜
あ゛これ絶対に折れた!!変な方向に曲がってるよこれ
ヤバい,ヤバい ヤバいって」
すると、悲鳴を聞きつけたのか、美輝さん登場
「賢一さん?大丈夫ですか」
「え?賢一お兄ちゃん?」
た,助かった・・
「ごめんね、賢一お兄ちゃん だってゴミ捨ててるんだもん
本物だと思うよ」
まったく、麻子の怪力ぶりは相変わらずだな、
「賢二さんに妹さんがいたなんて驚きだわ」
おぃ、美輝さん麻子の力には驚かないってか?
私の右腕を見てよ、ありえない方向に曲がってるよ これ
まぁ、でもどうせ すぐに治るんだろうけど
これが、小説のいいところ
「でも、お兄ちゃんにこんなに可愛い彼女がいたなんてね」
「ちょっ、違うわよ 私は向かいの住人なだけです。」
これが、女同士の会話ってやつか?
まったく中に入れん・・・
「お姉ちゃんは大学生なの?」
「そうよ、大学4年生よ」
ということは、22歳ぐらいかな?俺より年上じゃん・・
「で?お兄ちゃんとはどういう関係なの?」
「だから、何にもないってば」
さっきからこの話ばっかりだ 暇だ・・
とりあえずここから離れよう
「それじゃあ、私は部屋の掃除も終わった事だし
何か飲み物でも買ってくるよ 何か欲しいものは?」
「じゃあ、私はチューハイで麻子ちゃんは?」
「えぇっと・・賢一お兄ちゃんに任せる」
「はいはい、わかりました」
そう言って私は外に出た。
だが、扉を挟んで声だけがしばらく聞こえた
「麻子ちゃんそれしか服無いの?私の何かあげようか?」
「えぇ、本当?うれし・・・」
さて、どこのコンビニ行くべきか・・
賢三さんでも見に行こうかな?
どのくらい似てるのか知りたいし
でも店長に見られたら大変になるかな?
でも、まぁ大丈夫だろ
店員も大丈夫だったんだし・・
「いらっさいませ〜ってあ゛」
「どうも〜賢三君いますか?」
「今休憩中ですよ 呼んできますか?」
「いぇ、それならまた今度にします ただ、
飲み物買いに来ただけなんで」
「そぅ、わかった」
あれ?店員タメ口使ってね?・・まあいいか
すると、誰かが入ってきた。
「いっらしゃいませ〜・・ヤベっ賢一さん隠れて」
「え?何でですか?」
すると、今入ってきた客がいや、客って言うか
あれは・・・刺客?
「いたぞ〜賢三だ!!」
まぁ、わかってたけどね、その刺客が俺を見て
「賢三だ〜」って言ってるのはさ・・
賢三さん、あなたって人は、どれだけ俺に迷惑かければ・・
仕方ない、弟を助けるつもりで
本当は、こんなことしたくないんだけどな・・
「ちょっと待って下さい、ここで暴れるつもりですか?
とりあえず場所を変えましょう」
「いい度胸じゃないか〜賢三〜」
うわぁ〜やだな〜
「あっそうだ、店員さん 後で飲み物を御馳走してくださいね」
林 賢三です。
皆さんは、奇跡って信じてますか?
俺は、今度から信じることにします。
なぜかって?コンビニのバイトに戻ることができたからだ
いや、聞けば俺にそっくりな人が店長に替わりに謝ってくれたらしい
店に顔を出すと店長は「もういいのか?弟たちは大丈夫なのか?」
と心配そうに聞いてきた。
店員に聞くとそっくりさんは、俺の生い立ちを
でっち上げて店長に言ったらしい
だが、そのでっち上げの話は、
ほぼあっていた。
なんでそんなことまで知ってるんだろう
そう思い悩む今日この頃・・
さて、休憩時間も終わったしそろそろ戻らないと
「賢三君!!大変だ」
「あぁ〜もしかして、あいつらまた来たんですか?」
「いや、来たには来たんだが・・」
「なんすか?」
「その・・ちょうどそっくりさんがまた来て
その人が連れてかれちゃった」
「なんですって? ちょっと店を空けます。すみません」
そういって俺は店を飛び出した。
あいつらは、昔敵対していたグループで
夜の街では結構有名で悪やってた連中だ
そっくりさんが危ない!!
ここら辺で連れてくとしたらどこだ?人気のない場所
もしかして、漁港か?急がなきゃ・・
サイレンの音が聞こえる、ヤバイな救急車だ
そっくりさん間に合わなかったか・・
それにしても数が多い
何台くるんだ?
着いた・・
これ、どういうこと?
漁港に倒れている中にそっくりさんはいなかった
まさか、そっくりさん一人でこれを?
10人は倒れてる
それを一人で?
「もしかして、賢三さんかい?」
そう言って俺は後ろから肩を叩かれた。