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第一話

世界には同じ顔をした人が三人いるというが

それは統計学上の問題で、日本人のそっくりさんは主に

中国、モンゴルに存在するといわれています。

ですが、実際は顔は似ていても体格や髪型一つの違いで

まったくの別人になってしまう。だから三人も実際にはいないそう思います。

しかし、もし同じ体格、同じ髪型の人間がいたらどうでしょう

しかも同じ町に・・

今回はそんな奇妙な話です。



林 賢一です。

皆さんは、経験したことがないだろうか仕事場に行く時、

見知らぬ人に「こんにちは」など「やぁ、この前はどうも」

言われたことはないだろうか?

私は、よくあります。

仕事先の相手かな、いやそれとも高校の友達か?

やばいなぁ〜顔と名前が一致しない

そう思いながら、仕事場で、一人頭を抱え込んでる今日この頃

「何を、ぶつくさ言っている!!林」

イタッ!!部長の喝と愛の拳がさく裂した。

そして、痛恨の一撃がこの後の一言

「ゲームのアイデアは浮かんだのか?」

そう、俺は、ゲームクリエーターだ。

ここ数カ月、アイデアが浮かばず、窮地に立たされていた。

すると、部長が、手を合わせこう言ってきた

「頼む、お前が頼りなんだ。この会社を救ってくれ」

この会社は、ゲームの売り上げが上がらず

大手企業に買収され挙句の果てに売り上げが上がらなければ、

切られる(クビ)というまさに崖っぷちに立たされていた。


しかし、俺がアイデアが浮かばない理由がもうひとつあった。

「部長!!お言葉ですが自分には謎解きゲームだなんて造れませんよ

 得意なのはもともと格闘ゲームなのですから」

「仕方ないだろ上からの命令だ」

「だから、上の奴らは苦手なのを知ってて俺たちに言ってるんですよ」

部長の顔色がだんだん赤くなってきた、ヤバイ・・言い過ぎた。

「ア,アイデア探しに外に行ってきます」

そう言って会社を逃げ出した。

しかし、会社を逃げ出したことによって俺は、奇妙な体験をする。



しかし、どうしたらいいのか。

そう思いながら、いつもの公園で缶ジュースを片手に椅子に座っていた

この公園はいい、きれいで広く、緑も多い

なにより一番いいのは、椅子の数が多い

ここは、午後になると子供たちの遊び場になると思うが、

午前は、俺のように会社を抜け出してきた人達の

憩いの場にもなる。話したことはないが、いつも見るメンバーだ。

なんとなく安心感が出てくる。



さぁ、アイデア考えなくちゃ、

すると後ろの方で

「お兄ちゃん!!」

だれだ、俺たちの憩いの場を汚す、兄弟は、

後ろを振り向くと、妹らしき人は確認できる

だが、妙だお兄ちゃんが確認できない

・・あれ?妹らしき人なんかこっち見てない?

いやっ確かに私に妹はいるが、年が離れていて今年

中学に入学したはず。

なのに、妹らしき人は大学生、いや高校生か?

とにかく、この細見で髪型はポニーテールのかわいい子は俺の妹ではない。


そうか、わかった。新手のキャッチセールスだ

「妹萌え〜」みたいな感じのたしかに彼女かわいいから

残念だが、その手には乗らないぞ

どちらかと言うと私はお姉さん系が・・

あれ・・彼女なんか泣いてない?

ちょっと待て、 今ここで泣かれたら困るぞ

私は女を泣かせない主義で通ってるんだ。

とにかく、落ち着かせよう

「あっあのとにかく落ち着いて」

遅かった、彼女は泣くそれに、飛びつきがセットになって出てきた

これは、もう泣きつくのレベルじゃない

私は、身長180、体重は90K、体格的にはゴツイ方

そんな、私を一瞬にして倒しこんだ。


「なんだ、この子はこんな細見のどこにこんな力が」

彼女の力は、半端じゃなかった。

今の状況は、現在進行形で彼女は私に抱きついているが

抱きつく力が物凄く痛い!!

「痛い、痛いって。ギブ、ギブ まじで、お願い背骨が折れる

 あ゛やばい、ボキって音鳴った、お願いその手、離して〜」

しかし、彼女は次にマウントポジションから胸ぐらをつかみ

「けんじお兄ちゃんどこ行ってたの探したんだから」

そう言いながらブンブンと、おれの胸ぐらを振り回した。


賢ニ?誰だそれは、しかしそれどころじゃない

この場面をどうにかしないと 私が死んでしまう。

「お譲ちゃん、落ち着いて俺は賢二じゃない」

すると彼女は、

「嘘言わないで、お兄ちゃんはお兄ちゃんです

 林 麻子のお兄ちゃんです。どこにいってたの心配したんだから」

まだ止まらない、どうする

「お譲ちゃん、待って私は」

と言いかけた時、

「お譲ちゃんだなんて呼ばないでよ!まるで知らない人みたいじゃない

 ちゃんと、麻子っていう名前があるんだから麻子って呼んでよ」

「麻子ちゃん頼むからその腕を止めてくれ」


ようやく止まった・・

「麻子ちゃん、君は人違いをしている、私の名前は

 林 賢 まであってるが、林 賢一が本当の名前だ」

彼女はまだ信じていなかった

「へぇ〜じゃあ身分を証明できるものはあるかしら」

そうきたか、あいにく会社を急に飛び出してきたからな・・

「仕事の社員カードなら」

そう言って彼女改め、麻子に渡した。

それを見て麻子は、

「お兄ちゃん、いくらお兄ちゃんが馬鹿だからって

 自分の名前間違えちゃダメでしょ」

だめだこの子は・・

「そんなことするわけないだろ!!」

さて、しばらく彼女を説得させるのだがその間に

ほかの主人公も動かしておかなければならないので

そちらの話をさせていただきます。ご了承ください。




林 賢三です。

皆さんは、経験したことがないだろうか仕事場に行く時、

見知らぬ人に「こんにちは」など「やぁ、この前はどうも」

言われたことはないだろうか?

俺は、よくある。

この前なんか、バイト帰りの夜に

いつも決まって川の土手にいるホームレスに

「よぅ、あんちゃん どうだいこの頃の景気は?

 この空き缶に小銭を入れてってはくれないか?」

そこでは、俺はいつも

「唾ならあるぞ」そう言っている

しかし、そういうとそこのホームレスも決まって

「なんじゃ、今日は気前のいいあんちゃんじゃないのか」

俺があいつに気前を良くした記憶がない

つまり、俺みたいなのがもう一人いる。

なんてことは考えられないか?そう思い悩んでいる今日この頃


いや、そんなことは考えてる暇はない

また、バイトを探さなくては、また店長と喧嘩してしまった。

くそっ今回は俺が悪いわけじゃない。

たしかに俺は族あがりだ、だがそこを毎回、いじってきた店長が悪い!

一発殴ったら「き、君はクビだ〜」だなんて

もっと殴っておけばよかった。

あぁ〜ムシャクシャする。

そう思いながら、街の中を歩いているとこの前のホームレスが、

「よぅ!あんちゃんこの空き缶に・・」

「うるせぇ!唾ならあるぞ、このやろう」

「悪かったよ、機嫌が悪いあんちゃん、どうかしたんかい?」

「黙ってろ つーか、なんでいつもの場所にいないんだよ」

「あそこは、最近物騒だからね。この前は、集団強盗事件があったらしい

 だから、この頃は寝るとき以外は

 この街にいるんだよ。まぁそろそろ帰るけどな

 あんちゃんも帰る時は、気を付けなよ」

寝る時が一番危険なのでは?

まぁ強盗もホームレスは襲わないだろう


そう思いながら、またしばらく街を徘徊し帰ることにした。


ホームレスが住む川の近くに達すると

暗くてよく見えないが、親子が目の前で襲われていた。

まじかょ・・仕方がない助けてやるか

「おぃ!そこで何してやがる」

そう言いながら俺は、そっちに走って行った。

強盗の一人が何かを言っている

そんなのどうでもいいこの状況なら

こいつらを殴っても正当化される。

ちょうど、ムシャクシャしてた所だ。おもいっきりやってやる!!

ところが、強盗は逃げてしまった。

「おいおい、そりゃないだろ てか、脚早っ!!」


「ありがとうございました。」

一人の女性が言ってきた。母親かな?にしては若すぎる

「いや、別にいいですよちょうどここを通っただけですから」

「お礼は後でするので、今は失礼します

 さっ行こう、唯ちゃんお母さんが心配してるよ」

なんだ、親子じゃなかったのか、じゃあ姉妹か?

妹の方は、泣きじゃくっていた。

すると、姉のほうが

「あなたって、ただの引きこもりだと思ってました。

 でも、違ったんですね それじゃ失礼します。また後で」

まったく理解できなかった。引きこもり?

俺が? 何?俺が?

引きこもり?



引きこもりと言う言葉に戸惑うは、賢三はただ茫然と立ち尽くしていた。

その時は、「また後で」の意味を考えもしなかった。

さて、立ち尽くす賢三は置いておき

次は今襲われていた、姉らしき人に視点を置き話を進めていきたい





井上 美輝です。

皆さんは、経験したことがないでしょうか仕事場に行く時、

見知らぬ人に「こんにちは」など「やぁ、この前はどうも」

言われたことはないでしょうか?

私は、ありません。

そんなことよりも、強盗におそわれたことはありませんか?

私は今、体験しました。

それを、まさかあの林さんに助けられるとは、以外・・

そんな中、ようやく泣き止んだ唯が

「美輝お姉ちゃん、あの人、知り合い?彼氏?」

「えっ!? なっ何言ってるの唯ちゃん ほら、

 アパートで私の部屋の向かいの林 賢二さんよ、後で御礼言わなきゃね」

「うん、でもなんか風陰気が違ったよ」

「そうなのよね〜」

あの引きこもりがねぇ、やればできるんじゃない

あんなギャップ見せられたら私・・

「美輝お姉ちゃん、顔赤〜い」

唯の一言で我に戻った美輝は

「唯ちゃん、大人をからかうんじゃありません」


そんな、話をしながらこのボロアパートに着いてしまった。

自分が住んでいて言うのもなんだがとにかくボロい

大家さんの娘が横にいながら言うのもなんだが、ボロい

木造で、風呂なし、

しかも今どき玄関の外に洗濯機がある所だなんて見たことがない

いや、現に目の前にあるので前言撤回。


唯ちゃんを大家さんのいる部屋まで連れて行き

強盗に襲われたことまで話、自分の部屋にようやく戻ったところだ。

「あぁ〜疲れた」

そうだ、林さんに御礼言わなきゃ、何か食べ物的なものないかしら




林 賢二です。

皆さんは、経験したことがないだろうか、仕事場に行く時、

見知らぬ人に(以下省略・・

僕は、ないです

だって人との接点がないから

人は僕を引きこもりと呼ぶが僕はそうは思わない

ただ僕は、なるべく人と関わりたくない、

外に、なるべく出たくない ただそれだけなんです。

僕だってたまには外に出るさ、

コンビニにカップラーメンを買いに

そこで、コンビニの店員と話だってする

「ポイントカードございますか」

「いぇ、ないです。」

ただそれだけ、でも十分会話になってるじゃないか。

いや、そんなことを言いたかったんじゃない

これから僕は奇妙な体験をすると言うことを

言いたかっただけなんだ。



ドンドンドン、部屋のドアを叩く音がする

「林さ〜ん居ますか?井上です」

井上さん?向かいの部屋にいるあの井上さん?

毎朝、大学に登校する井上さんをドアの のぞき窓から見ている

あの井上さん?


僕は変態じゃないよ、ただ愛情表現が不器用なだけだよ。

「林さ〜んいないんですか」

ドアを開けなきゃでもなんでだろう、どうして井上さんが?

ガチャ、ドアを開けた。

「よかった。留守かと思いましたよ」

本物だ。本物の井上さんだ、でもなんて言えばいいんだろう

「あっあの何でしょうか?」

言えた!!大丈夫だよね今の発言間違ってないよね?

「えっ?何言ってるんですか?」

えぇっ!!間違えた?

「さっき私たちを街で助けてくれたじゃないですか、

 ですから あの、お,お礼を」

助けた?誰を?井上さんを?

「あの、僕今日 外に出てないんですけど」

だが、井上さんが

「何言ってるんですか あの時の林さんカッコよかったですよ

 ・・あ,あのですから 私が言いたいのはその・・これつまらないものですけど」

意味がわからない、僕にどうしろと理解ができない。

「そんな、困ります。だって僕は井上さんを助けてなんかいないですもん」

「と,とりあえず受け取ってください」

だめだ、思考回路がショートする

「受け取れないです。見返りが面倒臭いじゃないですか」

「そんな、そんなの要りませんよ」

ショートしました。

「そうか、見返りが欲しいんだ。だから僕にこんなものを

 渡してポイントを稼ごうとしてるんだ。やめてくださいよ迷惑です

 もうほっといてください」

そう言って僕はドアを勢いよく閉めてしまった。


落ち着け 僕、今思考回路のバックアップを試みてる所だから



そのころ、井上は部屋に戻り

「なっ何よあいつ、やっぱりただの引きこもりじゃない!?

 私の時めきは何だったの?」

窓を開け井上はこう叫んだらしい

「私の時めきを返せ〜!!バカヤロ〜!!」



そのころ、賢二は

「あぁ〜 俺はなんてことを〜」

バックアップが成功してさっきの行動に後悔をし泣き崩れていた。



そのころ、賢一と麻子は

「ねぇ、お兄ちゃん泊る所がないのお兄ちゃんの家に泊めて」

「だから、私はお兄ちゃんじゃな〜い

 ちくしょう麻子のお兄ちゃ〜ん どこにいるんだ〜」

「だから、目の前にいるじゃない」

仕事にも戻れないままどうしようかと思い

賢一はカプセルホテルに行くように指示した

だが、彼女一人にさせるとまた泣いたので

家に連れて行く賢一であった。





最後まで読んでいただきありがとうございます。

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