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262の法則

 262の法則




 働きアリが100匹いる時に、


 ①よく働くアリ  20%

 ②普通に働くアリ 60%

 ③働かないアリ  20%


 となるらしい。


 これは俗に262の法則と呼ばれ、自然法則として証明された訳ではないが、『パレートの法則』や『ロングテールの法則』などが引用されることから派生してきた流行りの法則である。


 絶対的法則ではないが、ある組織やシステム内で見られる自然な分布になっていて、結構な説得力がある。


 例えば、


 ①与党支持 20%

 ②どちらとも言えない 60%

 ③与党は嫌 20%


 とか、どんなに与党が頑張っても支持率が80%に届かないことを説明できる。

 逆に、与党が悪いことをしても、支持率が20%以下になることはない。

 とは言え、20%の支持率でも選挙の投票率が50%未満になれば、有効投票の40%近くを稼げる計算になる。

 与党は強いのだ。


 それはともかく、他にも、証明不可能な難しい事象に対して使うと、かなり納得してしまう。


 妻の浮気とかが心配な人は、


 ①妻は不倫をする 20%

 ②どちらとも言えない 60%

 ③絶対に不倫しない 20%


 クラスで友達ができるか心配な人には、


 ①友達になる 20%

 ②どちらとも言えない 60%

 ③友達になれない 20%


 クラスの男子が20人なら、大体4人のグループが作れるだろう。

 逆に、努力しても仲良くなれない者が4人はいることになる。


 シスコンの割合は、


 ①妹が大好きだ  20%

 ②妹は妹だろう  60%

 ③妹とは仲が悪い 20%


(仲は悪いが愛しているという人もいるかな?)


 仮にクラスに女子が20人いるなら、


 ①告白してOK 4人

 ②どちらとも言えない 12人

 ③あんただけは嫌 4人


 って、ことになる。

 イエスかノーかのフィフティフィフティにはならないところが、現実的な可能性に見えてくる。


『じゃあ、何故、俺は上手く行かないんだぁ!』


 少し落ち着こうね。

 可能性は20%、5人にひとりである。


 仮にクラスの女子のひとりにフラれて、次の女子に告白したとしよう。


 これは自然な分布を壊している。


 クラスの女子からすれば、既に誰かを好きになった(そしてフラれた)男なのである。


 今風に言うなら『ブログ炎上中男』である。


 女子の殆どが『そのこと』を忘れてくれるか、気にしないでくれるまで、自然回復を待たねばならない。


 一方で、262の法則は、比率が固定でも、構成員は流動的になるという側面もある。

 働かないアリを排除したらどうなるかという問題である。


 この時、


 ①よく働くアリ 20%16匹

 ②普通のアリ 60%48匹

 ③働かないアリ 20%16匹


 となる。 


 例えば、高校の1年A組の女子が20人だとする。

 彼女たちが全員処女だとしても、


 ①処女でありたい派 4人

 ②どちらとも言えない 12人

 ③処女など不毛派 4人


 である。

 しかし、このクラスが1年を経て2年A組に上がると、処女不毛派4人とどちらとも言えない派(ケースバイケース派と言った方がいいかも?)が例えば3人程度脱落すれば、全体数が7人消えて残りは13人となる。


 すると、


 ①処女でありたい派 2・6人

 ②ケースバイケース派 7・8人

 ③処女など不毛派 2・6人


 となる。

 3年A組になれば更に全体が減って構成員は8人となり、


 ①処女でありたい派 1・6人

 ②ケースバイケース派 4・8人

 ③処女など不毛派 1・6人になる。


 高校卒業後には、約6人であり、


 ①処女でありたい派 1人

 ②ケースバイケース派 4人

 ③処女など不毛派 1人


 となってしまう。

 この時点で女子大生の処女率は3割程度であるから、今の大学の状態から予想すれば、20歳の頃には、処女は1人残っていればいい方だろう。

 全体の5%である。


 日本の女子学生層の結婚までの処女支持率は、9%という統計があったから、これはそれほど実体と乖離していないだろう。

(ちなみに、アメリカでは25%くらいで驚きだが、宗教の影響だろう。中国は30%、フランスでも17%くらいだとか。日本はかなり低いのである)


 こうなるのは、男子の関心がクラスメートなのに対して、女子の世界は先輩とか、学校外のイケメンとか、お金持ちのおじ様とかが含まれるからである。


 話を少し戻そう。

 告白してフラれた男の話である。

 勿論、フラれる理由は様々だろうが、意外と主要な理由は単純な評価であることが多い


 ある男の告白が成功するかどうかは262の法則の上に、この女性の評価が影響することなる。


 この女性の評価は物理学の『ユニタリー性』が近いと思う。


 ユニタリー性は複数の演算子の合算が『1』になることを言う。

 つまり、部分的な要素を演算して、個々の計算結果の確率を合算すると1(つまり100%)になると言うことである。


 話を単純にするためにユニタリー演算も単純化しよう。


 ①イケメン   20%

 ②成績が良い  20%

 ③お金持ち   20%

 ④清潔感がある 20%

 ⑤話して楽しい 20%


 すべて満点なら合計は『1』であり、告白成功の可能性は高い。


 勿論、これは理想的なデッキであるから、イケメンでなくとも『包容力』とか、お金持ちでなくても『将来性』とかのカードで補完できる可能性はあるだろう。

 要は、相手の趣味趣向を調べる必要があるということだ。


 そして、努力することである。

 この努力と言うことを人は意外としていない。

 学校でもよく使われる言葉だが、教わる機会は少ない。


 例えば、仕事が多いので毎日2時間残業して片付けるとか、授業を真面目に聞くとかは、実は努力ではない。

 これは日常を無難にしているだけである。


 運動部の人は良くわかるだろうが、試合(本番)に勝つための方策を身につけると言うことである。

 その方策を持ち、目標に向かって日々の練習を行うことを努力と言う。

 身を切る思いをする、に近いだろうか?


『こんなに彼女を愛しているのだから、きっと大丈夫なはずだ! うぉー!』


 だとかはノープランと言って、駄目な部類である。


 しかし、彼女の印象を良くするための努力とわかっての行動ならば、少しずつでも続ければ効果は出るはずである。


 中の下だった成績を中の上にするだけで印象が上がるかもしれない。

 清潔感だって、髪型や服装のセンスなどで補完できる可能性はある。

 画一的な流行りの髪型をやめて、近所でも評判の美容師さんに相談して自分に合った髪型にしてみるとか、普段買うより高い靴に変えてみるとか、ジャケットだけでもブランドものを購入するとかで、印象は良くなったりするものだ。


 だらしのない部分がちょっとだけなら『愛嬌』になるが、全体がだらしなくては幻滅されるだけだろう。


 何しろ女の子たちは、少しでも可愛く見えるように、身嗜みを整え、化粧し、髪はいつでも手入れし、お小遣いをやり繰りして、少しでも自分に似合うお洒落な格好をしようと、日々努力と研鑽を惜しまないのだ。

 男が多少見栄を張らずに付き合える存在かどうか、考えればわかるだろう。


 そこまでできて『262の法則』も活きてくると言うものである。


 いつも一緒に暮らしている妹とかにも優しくすべきである。


 えっ!

 努力しても駄目だって?


 まあ、262の法則ならば、


 ①お兄ちゃんが好き 20%

 ②ケースバイケース 60%

 ③兄貴は論外    20%


 つまり、5人に1人の確率である。


 あなたには、最低5人の妹がいるのだろうか?


『ねえ、かあちゃん』

『なによ、浩一?』

『あと4人、妹を産んでくれよ』


『……明日にでも、病院に行きなさい!』




 END  

もう、句読点が見分けられません。

誤変換も沢山しでかしているんだろうなあ。

申し訳ありません。

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